
先週の全日本2歳優駿のコラムで書いた件は正解だったんだけどなあ。
「不良馬場で行われた年を除いて、当日の馬体重が480㎏以上の馬が優勢」と書き、
人気の一角だったオーマイガイとトロヴァオをノーマークにした件ですよ。
今年も当日は川崎競馬場に突撃。
奈良県からやってきた友人と合流し、ちょっとした打ち合わせなどをしつつ馬券も買って、
1号スタンド2階で営業中の「バール」を閉店間際に訪問。
すると栗林さみ店員から「どの馬が狙いですか?」と聞かれたので、そこでも1着と2着は480㎏以上の馬、と答えたわけですわ。
で、全日本2歳優駿のパドックに向かい、出走馬表示のビジョンを見ると、アンサンブルライフがマイナス7㎏で467kgになっているではないですか。
その時点でちょっと落胆。前走より太ってくれれば買いだったのに~。
仕方がないからJRAの大型馬と、北海道の大型馬を中心にフォーメーションを組み立てましたわ。
一応、初志貫徹でアンサンブルライフはフォーメーションの3列目には入れておいたんですけど。
しかし、それでなぜハズレてしまうのでありましょうか?
いや、一応は当たり馬券も買っていました。
3連複の5頭ボックス10点買い。配当は1810円だったから、いわゆる焼け石に水ですな。
もう、買い方がヘタだったというほかに、説明のしようがありませんですわ。
というか3連単を狙って、しかも買い目を絞るからダメなんですな。
軸にしたのはレガーロで、サウンドスカイは1着のところに入れていなかった。
私の座右の銘のひとつは「惜しいとハズレは同じ意味」なのだが、まさにそのとおり。
正解に限りなく近づいているのに獲り逃しているのだから、まことに悔しいわけである。
今週の日曜日はJRA中京競馬場にいたのだが、そこでも同じような思いをしてしまった。
メインレースの予想イベントで、日刊スポーツの辻敦子記者が「ザトゥルーエアー」を本命に推し、
午後のイベントでスペシャルゲストのJOYさんが「グランアルマダ」を指名して、
単勝1番人気のルミナスウォリアーも押さえるべきという結論になった。
メインレースの出走メンバーは10頭。
そんな手ごろな頭数で、その3頭で3着までが独占されて、それで3連単が万馬券になったのに、手元にある的中馬券は単勝だけとは……。
ヒントというか、ほとんど正解の見解が出ているのに、買い方がヘタというのは不幸すぎ(泣)。
やっぱり「買い方」は永遠のテーマ、課題だなあ。
でも、22日(火)の浦和・ゴールドカップは順当とみていいでしょう。
重賞4連勝中のソルテが出てくるなら、逆らうわけにはいかない。
4連勝中のレガルスイは初めての古馬重賞の舞台でも、
休み明けだった8月の船橋(SPAT4プレミアムポイント特別)で5着に敗れたときとは見違えるほど、体がビシッと締まっている。
しかし3番手以降がちょっと難解。
JRAからの転入初戦となるシンキングマシーンは、全13連対のうち10連対が左回り。
東京競馬場では8戦連続連対を含む9連対を挙げているのだが、最近はその得意コースでもボロ負けが続いている。
スタート難という面もあり、まずは様子見が妥当では?
マルタカシクレノンは、はるか4年前の初夏に東京競馬場でダート経験が2回あるが、それ以外はオール芝。
それでいきなり激走というのは想像しにくい。
ということで、またしても頼りになるのは過去のデータ。
ゴールドカップが12月に戻ってからの過去4年では、
「3走前までに一般のオープン特別に出走していた」という馬が、3着以内に1頭以上入っているのだ。
今年のソルテは重賞ばかりに出走しているし、レガルスイは条件戦ばかり。
ということならば、3連勝式のもう1頭は「オープン特別経験馬」にすればいいのではないか!?
◎ソルテ
○レガルスイ
△ファイヤープリンス
△スマートジョーカー
△トーセンジャガー
△サトノデートナ
おお、白サンカクのラインナップは、おそらくそこそこ人気薄。
馬券的な妙味が出てきましたなあ。
というわけで、年末の忙しい時分ですが、浦和競馬場にぜひレッツゴー。
最近の浦和競馬場では、埼玉県産の地鶏を提供する移動式のお店がレギュラーとして営業している。
ゴールドカップが行われる22日は平日だけれど、地鶏のお店とともに、いろいろなお店が来るようだ。
(浦和の特設売店)
また浦和競馬場の飲食街(というか屋台村みたいなところですが)では、
最終レースが近づくと「ハイ~、おにぎり焼きそば100円~」というオバチャンの声が聞こえ始める。
むかし、宇都宮競馬場でも焼きそばが9レース以降は300円から100円に値下がりしていたよなあ。
夕方の浦和競馬場でその声が耳に入ると、在りし日の宇都宮の風景が思い出されてしまうのよ。
ちょっとノスタルジー。
浅野 靖典
1969年8月1日生まれ
1998年にグリーンチャンネル「中央競馬中継」のキャスターから競馬関係のキャリアをスタート。
現在は各種媒体に原稿を寄稿し、競馬関係のメディアにも出演。
JRA、青森、九州のセリ市場の司会進行役も担当している。
ときどきグリーンチャンネルの番組「競馬ワンダラー」で、ワゴン車の運転手として全国を放浪。
各地の地方競馬場には1~2年に一度以上は訪問している。