
新年おめでとうございます。
このコラムを書かせていただいて早くも半年。
引き続き役に立つかもしれないネタ、もしくはまったく関係ない話などを2016年も展開できればと思っております。
引き続きよろしくお願いいたします。
しかし東京大賞典では大変に申し訳ありませんでした……。
「東京大賞典は前走の馬体重が500㎏以上の馬が強力」というネタ。
本当に身もフタもない結果になりましたですよ。
当日のトゥインクルステージ上でも、ディレクターさんから「締めてください」という紙が延々と出ているのにもかかわらず、
原良馬さん、桜井聖良さんから「浅野さんの予想はどうなんですか?」とハモられては、スルーすることなんてできませんわ。
ということで、そこでも「デカい馬が来る」と言ってしまったことで、まさにそれが恥の上塗りという結果に。
東京大賞典は残り300m地点あたりに陣取って、そして各馬が直線に向いて仕掛ける、迫力ある場面を間近に見たところでハズレを確信。
そのあとは「デカい馬」ネタを信じた人から文句を言われないかとか、変にイジられないかとか、背中を丸めて歩いていましたわ……。
(残念馬券)
その大撃沈ぶりに納得がいかなかったので、続く第11レース「SEGAスターホース賞」で敗者復活戦に挑むことにした。
しかし有馬記念と同じように、東京大賞典とその次のレースでは、パドックの人口密度がどえらく違いますなあ。
東京大賞典の終了後に無料のお茶を飲みながらパドックに向かって歩いたのだが、
正門のタダバス乗り場に向かう人波が、まるでお風呂の栓を抜いた直後のような流れになっていましたわ。
私は東京大賞典の日に、仲間たちと大森駅前の某ファミレスで暴年会をするというのが毎年の慣わし。
しかしその人の流れは、バスに乗るまでが大変そうだった。
(ガラガラすぎる……)
それもあって挑んだ第11レース。
勝つ意欲たっぷりに臨んだのだが、この日はどうもリズムに乗れない感じがしていた。
東京大賞典のパドックでも、なんかピンとくる馬が1頭もいなかったのだ。
パドック診断を重視する私だけに、これは調子が悪いという証拠。
それでもなんとか集中力を高めて、断然人気のショウノペレウスを含む4頭を選択して馬券を買って、
同じくガラガラになったG-FRONT前のセパレートタイプのベンチに座った。
ちなみに馬券を買った場所は、G-FRONTの裏側。馬場側は恐ろしいほどの行列だったのに、裏側は2人待ちぐらいで楽勝だった。
L-WINGの1階は馬場側のほうがすいている気がするので、その違いが興味深い。
なんにせよ、G-FRONTは快適空間ですなあ。
しかしながら馬券のほうは被害倍増。
外のベンチに座った瞬間に、同行の友人が「SEGAのレースだから瀬川騎手かな……」とつぶやいたのだ。
マジか、それもっと早く言ってくれ!
そういう直感はえてして当たるもので、ショウノペレウスに続く2着に入ったのは、瀬川騎手のダイヤハート。
シクシク……、その馬は買ってない……。
一応、押さえておいた枠連で延焼は最小限にとどめたものの、いわゆる焼け石にウォーター。
バイオリズムが下がっているせいかしら?
その結果、18時から23時まで展開された暴年会でも、後半の記憶が失われることに。
電車に乗ってからの記憶はあるのだが、どうやって店を出たのかがわからない。
寝過ごさずに自宅最寄り駅で降りられたのは幸いだったが、2016年は飲んで記憶が飛ばないようにしたいなあ。
という状況ながらも、原稿の締切は次々とやってくる。
そんなわけで年末年始は自宅から出られないので、2016年の現地観戦は1月4日の川崎から。
バックヤードツアー&観戦会には多数のお申し込みをいただいたようで、体調をアゲアゲにして伺う所存です!
その前日の「報知オールスターカップ」が今回の議題。
まずは金沢からの2頭をどう考えるかでしょうなあ。
そのなかで有力となるのがグルームアイランド。
といっても10月まで船橋所属だったのだから、あまり遠征馬という感じはしない。
となると格付け的にどうかというところ。
船橋でのラストレースはB2クラスで5着だったが、どうも重い感じが伝わる走りだった。
その一戦は度外視するとして、果たしてここで通用するのか?
◎ムサシキングオー
○グルームアイランド
▲ドラゴンヴォイス
△アウトジェネラル
△インフォーマー
今年のメンバーならば「通用」と判断。
外目の枠に入ったのも脚質を考えれば悪くないだろう。
しかしそれよりも、ムサシキングオーの勢いに期待したい。
初コースで初輸送というのが心配点だが、この実績は断然だ。
川崎で連対率100%のドラゴンヴォイスが3番手。
アウトジェネラルの流れ込みにも要警戒だ。
まくり脚があるインフォーマーは、サウスヴィグラス産駒でも長く脚を使えるタイプなので、長距離戦にも対応できそうだ。
昨年の東京ダービーの1着馬と2着馬は無印で。
理由はなんとなくだが、世代レベル的に微妙な気がするのですよ。
この結果次第では、その考えが変わるかもしれないが、今回は様子見としておきたい。
浅野 靖典
1969年8月1日生まれ
1998年にグリーンチャンネル「中央競馬中継」のキャスターから競馬関係のキャリアをスタート。
現在は各種媒体に原稿を寄稿し、競馬関係のメディアにも出演。
JRA、青森、九州のセリ市場の司会進行役も担当している。
ときどきグリーンチャンネルの番組「競馬ワンダラー」で、ワゴン車の運転手として全国を放浪。
各地の地方競馬場には1~2年に一度以上は訪問している。