コラム”

「激安航空券で遠征しよう!」
2016年1月6日

正月期間が終わりまして、世間はいわゆるカレンダーどおりの日々に。
と同時に、観光業界では1年で最大規模に数えられる閑散期に入った。
ちなみに閑散期はほかに「12月初旬からクリスマス前まで」と、「4月上旬から下旬まで」というところ。
会社員だったころ(ラストの2年ちょっとはテーマパーク事業部)は、
正月にガッツリ出勤して、そのあとにまとまった休みを取っていた。

しかしながら社会人のみなさんの多くは、そういうわけにいかないタイプ。
私も会社員になってからの数年間は、大型連休といえば正月と5月とお盆時期。
しかも残業代が基本給を超えるのが普通という部署にいたため、平日に遠出をするなど、考えたこともなかった。
でも時代は流れ、そういう勤務状態にならないように、という社会になった。
まだその波が来ていない業界もあるのだろうが、私がペーペーだった十数年前よりは、有給休暇が取りやすくなっているのではと思う。
ハードな部署にいた頃の私は、有給なんて葬式のとき以外に取得した記憶がないものね……。

しかしまあ、今は旅行に行きやすい時代になりましたわ。
会社員のときは出張もあったのだけれど、
宿泊先は出発前に「全国ビジネスホテルガイド」をめくって、いちいち電話で予約していたものねえ。
それが今はネットで比較しながら予約ができるし、飛行機の予約も簡単になった。
その当時、厳寒期の北海道に行ったときは、往復の航空券を旅行代理店で購入した。
出発の1か月前ぐらいに航空券を手に入れたのだが、
帰りの函館からの便がスーパーシートしか空いていないと言われたので、しぶしぶ2万円以上を出した。

しかし乗ってみたら普通席に空席多数。
しょうがないから、無料のビールをたくさん飲みましたわ。
そのころは、こちらに旅行のスキルがなかったんだなあと思いますねえ。
今なら2万円あれば、北海道2泊3日ぐらいヨユウノヨッチャン。
それもすべて、ネットが一気に普及したおかげだ。
昨年12月の香港国際競走に行ったときに利用した飛行機は、行きが羽田発の香港エクスプレスで、帰りが成田着のバニラエア。
そのお値段は、行きが11520円で帰りが約1万円だから、往復で2万円ちょっと。
本当にお安く行ける時代になりましたわ~

香港エクスプレスの航空券

(香港エクスプレスの航空券)

そういう世の中になったのは、「格安航空会社」と呼ばれる飛行機のおかげ。
そのチケットが自分の操作で手に入れられる。
私は落語家の快楽亭ブラック師匠が地方で興行するときの交通の手配をよく引き受けているのだが、
高松から帰ってくるときの航空券を1500円で用意したときはメチャメチャ激しく感動された。
落語会によってはギャラが「交通費込み」となることも多いそうで、そうなると往復でどれだけ節約できるかがカギとなる。
そこで「浅野トラベル」が本領を発揮するわけだ。
ご利用ありがとうございます。

ちなみにブラック師匠は墨田区に住んでいるのだが、私が手配する航空券は大半が「成田」。
10月の鹿児島行きを手配したときも、成田発のジェットスターで飛んでもらった。
ただ、「成田は遠い」というのは確かなところで、埼玉県にある私の自宅から成田空港までは、電車の接続がピッタリなら2時間。
羽田空港よりも40分ほど余計に時間がかかる。
もちろん、スカイライナーには乗りませんよ。
激安飛行機に乗るために1230円の特急券を買うなんて、本末転倒じゃないですか!
その格安航空会社を利用して、2月11日に行われる佐賀記念に行くかどうか検討中。
さすがに11日は祝日だから、当日の朝に出発する飛行機は値段が高い。
それでも関東から常識的な時間帯で日帰りするとなると、

往路:羽田空港07:40発(スカイマーク)福岡空港着09:40=12290円
復路:福岡空港19:35発(ジェットスター)成田空港着21:20=8200円
(支払手数料込み)

合計20490円がコラム執筆時の最安値。
いや、もっと安い値段のもあるんですけど、
羽田6時25分発とか成田6時5分発とか、「その時間にどうやって空港に行くんだ」という飛行機は除いてあるもので。

前の日に入るとすれば、
2月10日:成田空港09:15発(ピーチ)福岡空港着11:30=6160円
2月11日:上記と同じ=8200円で、合計14360円。プラス宿泊費が必要だが、
博多はラグジュアリーなカプセルホテルがたくさんあるので、それを利用すれば3000円前後。
佐賀競馬場への交通費を含めても2万円程度で行けるはずだ。
ちなみに最強といえるのは「マイル」を使って行くこと。
私は非日常の時間を作るために航空会社のクレジットカードを使用して、買い物のほとんどすべてをマイルに換えている。
現金を使うのは馬券ぐらい?

というふうに、どこかに行くときは少しでも安くと画策しているのだが、これは半分ゲーム感覚。
12月の名古屋出張では新幹線に乗ったし、値段のために無理をしないことが大切だと思う。
でも航空券のバーゲンがあると、なんか使えないかなあと考えてしまうのよね。
じつはそれがムダ使い???

そんな遠出の資金も、臨時収入があれば苦労しないで行ける道も選べる。
では7日に浦和競馬場で実施される「ニューイヤーカップ」をガッツリ当てましょう!
一昨年は2番→3番→7番の順で入って3連単が10万馬券。
昨年は1番→3番→8番の順で3連単が2万馬券になった。
浦和マイルは内枠が優勢。
今年も無視することはできないだろう。

◎アンサンブルライフ
○タービランス
▲ワールドプリンス
△フォクスホール
△モリデンルンバ
穴ジョーフリッカー

アンサンブルライフは先行力上位で、4番枠なら逃げ切り濃厚。
タービランスは前走が大惨敗だったが、立て直されているようで好勝負が期待できる。
ワールドプリンスは浦和で安定している成績が魅力的だ。
フォクスホールは前走圧勝の脚が再現できれば首位争いがありそう。
モリデンルンバは相手関係的に微妙な感じがするのだが、最内枠はやっぱり有利だろう。
穴はジョーフリッカー。
一昨年の優勝馬、ファイヤープリンス(8番人気)と同じ厩舎で育成牧場も同じ。
鞍上は見澤騎手……じゃなくて見越騎手だけれど、見の字が共通している点がちょっと気になる(汗)。


 

プロフィール

プロフィール

浅野 靖典

1969年8月1日生まれ

1998年にグリーンチャンネル「中央競馬中継」のキャスターから競馬関係のキャリアをスタート。
現在は各種媒体に原稿を寄稿し、競馬関係のメディアにも出演。
JRA、青森、九州のセリ市場の司会進行役も担当している。
ときどきグリーンチャンネルの番組「競馬ワンダラー」で、ワゴン車の運転手として全国を放浪。
各地の地方競馬場には1~2年に一度以上は訪問している。

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