
まず、先週掲載のコラムの内容について、訂正がございます。
「羽田空港から品川駅までの、公共交通機関を使った最安ルート」を、
羽田空港(京急バス)大森駅(無料バス)大井競馬場(無料バス)品川駅で280円と書きましたが、
じつは先週水曜日に、違うという事実に気がついてしまったわけであります。
その「本当の最安ルート」とは、
羽田空港国内線ターミナル(無料バス)羽田空港国際線ビル(モノレール)大井競馬場(無料バス)品川駅
こうすると、なんと270円(交通カード利用なら267円)で行けるんですよ!
先週水曜日に高知から羽田空港に到着し、ちょっと国際線ビルに用事があったもので無料バスにて移動。
それで「大井でメシ食ってから帰るかな~」ということでモノレール乗り場に行ったら、気を失いそうになりましたわ。
だって、運賃表に270円って書いてあるんだもの。つい2日前に書いた原稿の間違いに気づかされて赤面ですわ。
ちなみに羽田空港第1または第2ビルからモノレールに乗ると、大井競馬場までは340円。
タダバスで国際線ビルまで移動するというのがミソですな。
交通費を少しでも安くするというのは、実際のところゲーム感覚というところが大きいのですが、いやあ、奥が深いですわ(笑)。
というネタを拾いつつ13時半に大井競馬場前駅に着いたら、あれれ、ドロドロ親父が全然おらんやないかい!
むむ、今日はもしかしてナイターだったっけ?
と不安になりつつ北門に着いたら、まだ開門前でした……
うーむ、これじゃあ無料バスも運行前だろうし、そもそも競馬場で昼食というプランが実現できん。
と、北門の前をうろつきながら考えること数分、とりあえず開門まで40分待つことにした。
そしてようやく午後2時20分にゲートオープン。
入場券は、東京大賞典のときにもらったスクラッチカードのハズレ券。ここで100円を使っては元も子ありませぬ。
というわけで無事に第1レースが発走する前に、G-FRONTでの食事も完了して、正門から退場。
じつは個人的な事情で夕方5時までには埼玉県の自宅に戻らねばならぬわけでした。
すると、都バスの停留所にこんな表示が。
(バス停の表示)
帰ってから調べたら、正門横の外向け発売所は12時から馬券を売っているのね。知らなかった!!
これで大井開催日の早めの時間に羽田空港に着いてからの行動パターンは万全。人生の幅が少し広がったような気がするぞ!?
(事務局注記:大井競馬場にご来場以外のお客様は運賃が必要となります)
さて、その前日の高知競馬場ですが、これがなかなかすごい風景でしたわ。
高知駅から競馬場に向かう13時発の始発便が、2台運行の両方とも50名以上の乗客数。2台にしておいてよかったですねえ。
しかし、私が乗った15時発は乗客が7名と、いつもの高知競馬場という感じ。
ただ、現場に着いたら雰囲気がいつもと全く違った。
着いてさっそく第3レースの馬券を買おうと思ったら、券売機の前に10人ぐらい並んでいるんだもの。
これでさらに祝日だったら……
(パドックは満員)
こんな混雑ではおさまらなかったはず。
そして、パドックの周囲には8台前後のテレビカメラが据えられていた。
これも全部、藤田菜七子騎手を追いかけるためのもの。
それが証拠に、本来はメインレースであるはずの黒船賞のとき、それらのテレビカメラはすべて、パドックにいなかった。
ちょっとは撮ってくれたっていいじゃない?
とはいえ、この日の入場者数が2660名で、馬券の売上金額が6億3687万円を記録したというのはかなりスゴイ。
ともに、昨年のおよそ1.6倍。これは藤田騎手のおかげといってもいいだろう。
という私は先般から書いているとおり、過剰人気の藤田騎手を避ける買い目でひたすら勝負。
藤田騎手の5クラ目となる第8レースは、パドックの気配がよかった9番人気のハッツオフが3着に入って、153倍の3連単が激しく的中。
ちなみに藤田騎手はクビ差の4着。藤田騎手は1円も持っていなかったから危なかった~
と書くと、ファンのみなさんに怒られるかな?
でも、勝負というのは運が占める部分が大きいもの。
それは騎手も馬券を買っている側も同じようなものだろう。
何ごとも結果を得られても自分の実力だと過信しないことが大切だと思うし、
結果を得られなくても深く悔やまないことが大切だと思うのだ。
さあ、そして最終レースは一発逆転ファイナルレース!
高知競馬が誇る「足が遅い馬を厳選」して実施されるレースは、順当という言葉を探すのが難しい一戦。
だからこそ、パドックで各馬の雰囲気を感じることが重要だ。
で、選んだ馬は6頭。藤田騎手の馬も悪くない……念のため入れておくか。ということで7頭ボックスの3連複は35点買い。
返し馬もチェックして写真を撮って……と油断していたら、なんと締切2分前。
大急ぎでマークカードを塗って自動発売機の前に行ったら、いつもは待ち時間ゼロなのに、今日は3人も並んでいる!
というわけで、あえなく私の前の人で発売終了。
そしてレースはパドックで印をつけた、最低人気(12番人気)のリンカスイートがゴール前でいい勢い!
まじっすか、そりゃまずいじゃないのよ!!!
と泣きそうになりながらドキドキしたら、2着は塗っていなかった7番人気の馬が入線。
そのあとの3着から6着まではぜんぶ買い目に入っていたのだから、本当に危ないところだった(ちなみに2着馬が着外だったら974倍)。
いやあ、3500円儲かった。2着の石本騎手(愛称は「モッティー」)、ありがとう!
やっぱり競馬っていうのは、運に左右されるところが多いんですよね!
今週水曜日の桜花賞も、運が最初の関門。
浦和競馬場の1600mは「とりあえず内枠」が鉄則だ。過去10回では、ゼッケン1~4番の馬が必ず2着以内に入線。
ちなみに1番は6連対でもっとも出現率が高い。そして6番より外から連対したのはわずか3頭。それを重視して考えると、
◎モダンウーマン
○タケショウメーカー
▲エメンタールベルン
△オウカランブ
△リンダリンダ
モダンウーマンはこの世代の南関牝馬とは勝負付けが済んでいるという印象。
あとは内枠から好位につけて流れ込めそうな馬をマークした。
リンダリンダは少しでも上にという作戦ならば、ゼッケン7番でも2着に入ってくる可能性がありそうだ。
浅野 靖典
1969年8月1日生まれ
1998年にグリーンチャンネル「中央競馬中継」のキャスターから競馬関係のキャリアをスタート。
現在は各種媒体に原稿を寄稿し、競馬関係のメディアにも出演。
JRA、青森、九州のセリ市場の司会進行役も担当している。
ときどきグリーンチャンネルの番組「競馬ワンダラー」で、ワゴン車の運転手として全国を放浪。
各地の地方競馬場には1~2年に一度以上は訪問している。