
4月22日の大井競馬で、南関東では今年最初の新馬戦が行われ、ミサイルマンがスピードと仕上がりの差を見せつけて勝利。
続いて4月28日の浦和競馬でも新馬戦が行われ、
スマートファルコン産駒のシェナトウコン、トーホウエンペラー産駒のミリオンゴッドがそれぞれ逃げ切り勝ちをおさめた。
しかし大井の新馬戦が6頭立てのところ2頭取り消しで4頭になり、浦和は2クラとも5頭立て。
それでも大井の3連単が4.6倍で、浦和の3連単が17.5倍と6.8倍。
この時期の新馬戦は馬券を買う側にとって、宝の山ですよ!!
「宝の山」というのは、出走馬を送り出している側も同じ。
出走頭数が少ないのはもちろんのこと、来春の大舞台が照準になるような素質の高い馬、
成長曲線がゆっくりめという馬は出てこないわけだから、相対的に勝ちやすいというのは当たり前の話なのである。
ということで私が一口出資(100分の1です)している2歳馬も、その薄い層を狙って北海道・浦河でビッチリ育成。
3月末に船橋に移動してすぐさま能力試験を受け、5月6日の新馬戦に出走することとなった。
展開が早いねえ、ドーモ。
この日は新馬戦が2クラあって、最初のレースが6頭立てで、わが愛馬が出るのは7頭立て。
おお、ライバルが1頭多いじゃないの。
という志の低いことは考えず、応援に行こうではありませんか!
ということで、まもなく雨になりそうな船橋競馬場に到着。
早い時期の新馬戦はたいてい馬券が当たるので(自慢)、それを含めて楽しみにしていたら、
あらまあなんと、第1レースは能試快走のバジガクサリーレが4着で、能試の時計がイマイチだったムッシュレノが2着ですか。
うーむ、これは取れん……。
勝ったマッシュクールはトーセンブライト産駒。
3連単が69.3倍とは、6頭立てにしてはなかなかではないですか。
まあでも次は堅いでしょう。
ということで、パドックで愛馬のマルボルクシチーに熱視線を送る。
普通にパドック診断をしたところでは、4番のカランツフレイバーか5番のマルボルクシチーがよさげ。
人気は能試で好時計を出したスターマイボーイとバジガクアトラスなのだが、両馬ともテンションが高いように思えた。
しかしながら期待しすぎると、残念だったときのガッカリ感がハンパない。
ということで、横にいた会員さんと完走第一で応援しましょう、というところにとどめておいて、馬券は複勝を中心にしてみた。
(スズランデビュー!)
この時期の2歳戦は、先手を取れればおおむね大丈夫でしょう、
と思いつつゴール前でカメラを構えると、おお、マルボルクシチーは好スタートから先頭に!
続いて1番人気のスターマイボーイが追走。
あとはバラけた展開となっているから、このまま逃げ切れちゃったりしないかな……
(まだ先頭!)
しかし残り200mのあたりで外側を併走していたスターマイボーイにちょっと寄られ、マルボルクシチーはブレーキをかける感じになってしまった。
鞍上の左海誠二騎手は改めて外に進路を変えて追い始めたが、1000m戦でそのロスは痛すぎる。
ということで、ゴール前では後方から差を詰めてきた馬に続々と追い抜かれ、マルボルクシチーは5着という結果に。
あとでラップタイムを確認したら、2ハロン目が11.4秒ですか。
後ろにピッタリ付かれてペースが速くなったのかなあ(涙)。
いやしかし、7頭立て6番人気馬が勝利して3連単が378.7倍とは、近年の春の新馬戦では記憶にない高配当ですよ。
勝ったホワイトソニックはキャプテントゥーレ産駒。
山中尊徳厩舎と島川隆哉オーナーは、新馬戦を2つとも勝利!?
今年の船橋の新馬戦は1着賞金が250万円で、それとは別に「付加賞」が1着馬に50万円支給される。
つまり合計300万円と、かなりの金額なのですよ。
5着に敗れたマルボルクシチーにも「付加賞」が支給されるのだが、その額は2万円。
というわけで賞金と合わせて27万円ゲットとなりました……。
新馬戦はやっぱりオイシイ条件なんだよなあ。
でも、足が遅いわけではなさそうだから、そのうち勝てるチャンスは巡ってきそう。
あとはとにかく元気に過ごしてくれることを祈るのみだ。
ちなみに今週の川崎競馬では、金曜日の第1レースに新馬戦が組まれているのだが、出馬登録をしているのは6頭だけ。
バブルパーティーとビエンコビアンコの一騎打ちかな?
その2日前、水曜日の第9レースは、SPAT4プレミアムポイント賞。
その予想はしっかりと精査して、当日の川崎競馬場で披露させていただこうと思っております。
ここではその次の第10レース。
準重賞の報知新聞皐月杯の予想でひとつ。
◎センティグレード
○グランプリナイト
▲タマモホルン
△ドリームネイチヤー
△インフォーマー
センティグレードは、秋冬は調子がいいけれど、気温が上がるとイマイチという成績。
となると、暑かった今年の大型連休の影響が心配になるが、今週はわりと涼しいからきっと大丈夫だろう。
グランプリナイトは最近2戦がスタートひと息なのだが、メンバー的に差しに回っても首位争いまで届くとみて対抗視する。
タマモホルンは実績的に上位といえるが、休み明けを加味して3番手に。
ドリームネイチヤーは近走がサッパリだが、過去の成績をチェックすると、春に上昇するというタイプ。
9歳でもその傾向は持続するとみて、一発に賭けてみる。
そして休み明け2戦目のインフォーマーにも要マーク。
ということで、◎と○の2頭軸マルチで勝負してみようかな?
ところで5月3日の船橋競馬で行われたのは「皐月盃」で、水曜日の川崎は「皐月杯」。
微妙に漢字が違うのはなぜなのかしら?
浅野 靖典
1969年8月1日生まれ
1998年にグリーンチャンネル「中央競馬中継」のキャスターから競馬関係のキャリアをスタート。
現在は各種媒体に原稿を寄稿し、競馬関係のメディアにも出演。
JRA、青森、九州のセリ市場の司会進行役も担当している。
ときどきグリーンチャンネルの番組「競馬ワンダラー」で、ワゴン車の運転手として全国を放浪。
各地の地方競馬場には1~2年に一度以上は訪問している。