
関東の夏は暦どおりに一段落した感じですが、関西の夏はまだまだ続いているようですね。
今週も予想最高気温は36とか37とかが並んでいるようで……。
という関東も、先週火曜日は最高気温が37度に達したとのこと。
その日、私は有楽町駅付近にいたのですが、ビルから出て歩き始めるとすぐに背中から汗が噴出しましたわ。
という状況ながらも、内堀通りを歩いたのですよ。
なんでそんなクソ暑い日に歩いたのかというと、皇居の東御苑にある「宮内庁三の丸尚蔵館」というところで、馬に関する企画展をやっているから。
せっかく上京したので、それを見ていこうと思い立ったわけです。
ちなみにわたくし、皇居のなかに入ったことが一度だけありまして。
それは今からおよそ30年前。
あちこちの郵便局に行っては貯金する、その趣味の一環で千代田区界隈を徘徊したときに、宮内庁内郵便局も訪問したのですよ。
坂下門で立哨警備する警察官に「郵便局に行きたいんですけど……」と申告すると、
用紙に住所と氏名と用件を書いてと言われ、それを提出すると「ちょっと待ってね」と。
すると10分ほどして担当者?が皇居のなかからやってきて、
その人の誘導で郵便局に連れて行かれ、皇居のなかに入るって大変なことなのねと実感した中学生の浅野君。
そうまでされると貯金だけでサイナラでは申し訳ないので、ハガキを買って風景入り日付印を押してもらい、さらにお金を下ろしたなあ。
ちなみに現在は郵便局が目的で皇居のなかに入ることはできないらしいので、あのとき行っておいてよかったな~と思う次第でございます。
その後、皇居に行ったのは、昭和から平成に変わった数日後。
内堀通りで提灯行列を見かけたのでついていったら、皇居前広場でバンザイ三唱を延々と続けるという催し物に行きついた。
そのとき、海部俊樹首相といっしょにバンザイしたなあ。
ときの首相をナマで見たのは、現在に至るまで海部さんと現首相だけですわ。
それ以来の皇居訪問。肩で息をしながら桔梗門に行ってみると……
「東御苑は戻って左折400m」……まじっすか。
もう脱水症状一歩手前ですよ……
(桔梗門)
それでもそちらに行かねばしょうがない。
ということで元気な欧州軍団に混じりながら大手高麗門に回ると、いやあ、緑がいっぱいで美しい!
受付で入場札を受け取り、すぐ近くにある三の丸尚蔵館に入場。
涼しい!!!
さっそく汗だくの体と服を乾かしながら展示物を見学。
在館者数はまあまあいるのだが、中国人や欧州組が多くて日本人とおぼしき人は3割ほど?
ということで、展示物をじっくりと観ることができた。
(駒競べのパンフレット)
展示物は明治期の馬の彫像とか、江戸時代の屏風絵とか。
競馬に関するものはほとんどないが、それでも日本は昔から馬と親しみあってきた民族であることを改めて実感させられた。
そして展示物とは別に、皇室と馬とのかかわりあいに関するパネルもあった。
じつは私の知人に、国鉄から宮内庁に転職して馬の世話をしていた人がいるのだが、ヒマな仕事なんだろうなあと思っていたのだ。
しかし、その仕事(宮内庁管理部車馬課主馬班)には、宮内庁が所有する馬の飼育管理や調教、
そして外国大使の就任のときに出す儀装馬車の運行という業務のほかに、「古式馬術の保存」というものも含まれているらしい。
それは打毬(だきゅう)と母衣引(ほろひき)で、前者はいわゆる日本式の“ポロ”。
馬に乗って戦うホッケーですね。
後者は数メートルの吹き流しのようなものを背負って馬に乗り、その様式美を観客に披露するもの。
右前脚と後脚を同時に同じ方向に動かす「側対歩」でスピードを上げる方式だから、これはなかなか難しそうだ。
そして主馬班の職員さんの業務は、馬に関するすべてのことなんだそうな。
つまりその知人は、乗務する対象が電車(車掌さんだった)から馬に替わったということなのね。
単に馬の世話をするだけかと思ってましたわ。
という知識も得られる「駒競べ 馬の晴れ姿」の展示は、今年の9月4日まで。
月曜日と金曜日は休館日で、開館時間は午前9時から午後4時すぎまで。東京見物のひとつとして、いかがでしょう?
それを見終った私は、せっかく皇居東御苑に入ったのだからということで、皇居内を散策することに。
するとけっこう奥まで行けるではないですか!
巨大な石で造られたきれいな石垣の曲輪をたどりつつ坂をのぼると、広大な芝生の広場が!
(江戸城本丸跡)
こんないいところに昼間は自由に入れるなんて、ぜんぜん知らなかったぞ!
いや~、これは超おすすめの観光スポットですわ。
どうやらここは、江戸城の本丸跡らしく、その北側には石垣だけ残る天守閣跡地がある。
だったらここに城を復元したらいいんじゃないですかね?
大坂城みたいに鉄筋コンクリートでいいと思いますよ!
そんなこんなで炎天下のなか3kmほど歩き、地下鉄東西線の竹橋駅に着いたので、そのまま西船橋駅経由で船橋競馬場にレッツゴー。
で、屋外でのトークイベントのとき地ベタに座ったら、そのアスファルトがけっこう熱かった……。
楽しくて気分がいいとイケイケな気持ちになりがちですが、夏の暑さは油断しちゃいけませんね。
ここ数日は暑さ一服の関東でも、湿度は高いし夏はまだまだ。
ただ、こんどの火曜日の夜は台風の影響がありそうで、黒潮盃が行われる水曜日は台風一過でも馬場は水分たっぷりかも……
◎ノブタイザン
○ミスミランダー
▲プレイザゲーム
△スティールキング
△ジャーニーマン
△キーパンチャー
園田と名古屋と門別のダービーで上位に入った馬が計5頭も参戦。
さらに水を含んだ馬場となれば、全体のペースは速くなる?
ということで、その流れを味方につけられそうな兵庫所属のノブタイザンを中心に指名。
春先は調子を落としていたが、さすが昨年の兵庫における最優秀2歳馬。
反応の鈍さが逆に功を奏すると考えてみた。
相手筆頭には先行してしぶといミスミランダーを指名。
プレイザゲームは東京ダービーでインをピッタリ回って末脚発揮に徹した、その再現を期待して3番手に据える。
スティールキングは前走の王冠賞2着で、「道営三冠ボーナス2千万円」が幻になってしまった。
前走と同じく馬場悪化でも、門別より砂が軽い大井ならあまり心配しなくていいだろう。
あとは前崩れに乗じて食い込んできそうな、ジャーニーマンとキーパンチャーを穴に。
ここは“ハイペース決め打ち作戦”で勝負!
浅野 靖典
1969年8月1日生まれ
1998年にグリーンチャンネル「中央競馬中継」のキャスターから競馬関係のキャリアをスタート。
現在は各種媒体に原稿を寄稿し、競馬関係のメディアにも出演。
JRA、青森、九州のセリ市場の司会進行役も担当している。
ときどきグリーンチャンネルの番組「競馬ワンダラー」で、ワゴン車の運転手として全国を放浪。
各地の地方競馬場には1~2年に一度以上は訪問している。