コラム”

「無事に払い戻しができました!」
2016年10月17日

私の手元には2種類の当たり馬券がありまして。
まず、8月27日に小倉競馬場で買った、ひまわり賞の馬券。
それからその翌日にウインズ宮崎で買った、高知の永森騎手が制したワールドオールスタージョッキーズの馬券。
もう1種類というのは、9月3日に静内の場外で買った札幌2歳ステークス。
どちらもJRAの馬券なのだけれど、買った施設の種類が違うわけです。

九州で買った馬券はその場で払い戻せばよかったのだけれど、ちょっとうっかりしていたスキに払い戻しが締め切られ、
でもまあどこかで払い戻すチャンスはあるだろうとタカをくくっていたら、
見事に10月中旬までJRAの競馬場にもウインズにも行ける余裕がなかったんですわ。
いや、厳密には9月下旬に行っていて、それは佐賀競馬場だったのだけれど、佐賀競馬場に併設されているウインズって、
秋はG1が始まらないと営業されないとはつゆ知らず。
メインレースしか発売しないことは知っていたけれど、営業日が限られているとは佐賀競馬場に着いてから気が付きましたですよ。
ということで、ムダに有価証券を持ち歩いただけで終了~。

もう1種類の札幌2歳ステークスのほうは、昼まで日高地方を観光バスで巡り(ガイド業務)、その団体を静内で離脱して、
千歳空港までレンタカーで移動した、そのときに静内の場外馬券売場に立ち寄って買った馬券。
だって川崎所属のトラストが出るんだもの。
買っておかなくちゃ。
で、こちらも買ったはいいのだけれど、J-PLACEで買ったものだから、どこで払い戻せばいいのかよくわからない状況になってしまいまして。
馬券には「J-PLACEのみで払戻を行います」と書いてあるし。

トラストがんばれ!

(トラストがんばれ!)

南関東の競馬場は大井と船橋がJ-PLACE名義だけれど、浦和と川崎はウインズ。
てことは、土日に大井か船橋、もしくは後楽園の場外に行かなければ払い戻しができぬのか?
せっかく当たったトラストの馬券、というか、岡田繁幸さんへの応援馬券。
これを記念として取っておくという選択肢はあるのだけれど、やっぱり払い戻したいよねえ(ケチ)。
余談ですが、新進気鋭のカメラマンである佐々木光くんは、トラストの写真を撮りに札幌競馬場に突撃し、
そしてトラストのおかげで巨万の富を得て成田空港に凱旋してきました。
エライ!
それに比べると、私は信心がまったく足りないですわ。
彼を見習って、単勝を買うんだったら馬単も買えっつーの!
それはワールドオールスタージョッキーズの永森騎手の単勝でも同じですよ。
永森騎手を応援するなら単勝だけじゃなくて、馬単総流しもしなきゃでしょ。
馬単は2着馬が13番人気で11万馬券。
馬連でも7万馬券だったのにさあ……

というグチはそこまでにしておいて、もうすぐ有効期間が満了となってしまう有価証券を、ただの紙になる前に現金化せねばならぬ。
いちおうこの先、名古屋競馬場には行く予定があるのだけれど、そこで払戻ができなかったらショックがデカい。
週末はJRAの全レースを発売している名古屋競馬場でも、開催日に「JRAの払い戻しはこちら」みたいな表示を見た記憶はないし、
切羽詰まる前にこの問題に決着をつけておきたいんですよ。
でもとりあえずは、九州で買った馬券は浦和で払い戻せるはず。
だって「ウインズ」なんだから。
ということで、日曜日に浦和競馬場へ行ってみることに。
浦和駅東口からのんびり歩くこと15分。
入場ゲートの電源が切られている浦和競馬場に到着!
うおお、北門前の駐車スペース、警備員さんが駐車料金を徴収している!
浦和開催のときは無料なのに!

浦和競馬場の北門

(浦和競馬場の北門)

そしてスタンド前にも車がたくさん。
やっぱり買えるところがあればお客さんは来るのよね。
もう何年も前、某地方競馬のエライ人から、非開催日の競馬場を有効活用するためにJRAの馬券を売れないものかと打診を受け、
それで関係部署を紹介したら「けんもほろろとはこういうことか」という対応をされた……
そんな時代があったのがウソみたい。
逆に考えると、今までどれだけ売り漏らしをしていたのかと思えてしまうにぎやかさ。
売店からは威勢のいい声が聞こえてくるし、南浦和駅からの無料バスは満員状態でやってくる。
あー、もったいないもったいない!
という盛況ぶりに驚いたのはおいといて、払い戻しができるのかどうかが私のミッション。
とりあえず3号スタンドの機械で、九州で買った馬券は問題なく払い戻せた。
続いて静内で買った馬券を投入してみると、
「この投票券は読み取れません」
そうっすか。
見た目は同じなんだけどなあ……
と思ったら、オヨヨ、今まで見たことがない看板が!

これで払戻ができる!

(これで払戻ができる!)

おお、ここで対応してくれるんですか!
これってつまり、買った馬券を違う場所で払い戻す、私みたいな人間のために用意してくれているというですよね?
そんな人、世の中にはあまり存在しないだろうに(汗)。
ちなみに大井ではウインズで買った馬券は払い戻せなくて、逆に川崎はJ-PLACEで買った馬券の払い戻しができないらしい。
ややこしいけれどつまり、浦和に来て大正解ということになるんですね。
埼玉県民でよかった!
というわけで、無事に課題を完了できてメデタシメデタシ。
では気分よく、埼玉新聞栄冠賞のシルシをつけましょうか!

こちらは正門

(こちらは正門)

◎タイムズアロー
○ベルゼブブ
▲クラージュドール
△ドラゴンヴォイス
△ネオザウイナー

タイムズアローは大型だけれど、カーブがきついコースのほうが合っているような気がするんですよね。
マーキュリーカップでインコースをうまく立ち回ったあの脚は、小回りコースでよりいきる、というイメージ。
今回は西村栄喜騎手に乗り替わりますが、西村騎手は韓国で重賞を勝ったこともあるし、
何より普段からタイムズアローに乗っているのだからまったく問題ないはず!
相手筆頭は今回も単騎逃げが見込めるベルゼブブ。
クラージュドールは流れに乗れるか心配だけれど、相対的な力量を考えれば3番手に置くのが妥当でしょう。
ドラゴンヴォイスは休み明けが微妙でも、仕掛けひとつで上位食い込みが狙えそう。
ネオザウイナーは先行策からの粘り込みに警戒しておきます。
アウトジェネラルは実力も実績も上位なのだけれど、3ヶ月以上の休み明けだとかなりイマイチな成績。
ここは「来たらしょうがない」の精神で臨みます!




 

プロフィール

プロフィール

浅野 靖典

1969年8月1日生まれ

1998年にグリーンチャンネル「中央競馬中継」のキャスターから競馬関係のキャリアをスタート。
現在は各種媒体に原稿を寄稿し、競馬関係のメディアにも出演。
JRA、青森、九州のセリ市場の司会進行役も担当している。
ときどきグリーンチャンネルの番組「競馬ワンダラー」で、ワゴン車の運転手として全国を放浪。
各地の地方競馬場には1~2年に一度以上は訪問している。

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