
先週は大井競馬場に2回突撃。
まずは日曜日の昼過ぎに羽田空港に到着して、夜は新宿で用事があったので、
それまでの間はジャパンカップの東京競馬場ではなく、大井競馬場で時間調整をしてみました。
日曜日の大井に行くのは久しぶり。
前回は中山競馬場で最終レースまで戦い、そこから電車で錦糸町に行って、はとバスで大井に移動するという黄金コースでした。
さて今回の日曜日。
3号スタンド跡地の「ウマイルスクエア」で「全国ねぎサミット」が行われているということは知っていましたが、
かなりの人でにぎわっていたことにはちょっとビックリ。
大井競馬場は都内ではあるものの、日比谷公園や東京ドームシティに比べると交通の便としてはイマイチなわけですからね。
しかしながら各地からやってきたネギのテントには人が群がり、
ビニール袋やカバンからネギの青葉をはみ出させている人がたくさんいることには驚かされましたね。
ネギの動員力は侮れない!
(埼玉県吉川市からもネギ登場)
同時開催の「肉フェス」も大盛況で、列がかなり伸びている時間帯もありました。
「ウマイルスクエア」はこういうイベントをするにはちょうどいい広さがあるので、来年度以降はさらなる活用が期待できそうですね。
そこで来年の開催日程を見たらあらビックリ。
7月29日と30日、8月12日と13日は土日とも大井開催があるそうで!
この開催の前後を含めると、ともに南関東は13日間の連続開催。
その代わり(?)、夏以外は11月3日を除き、JRAとの同時開催はない模様。
というわけで、来年度は東京か中山で勝負して、そのまま大井にハシゴする同日連闘はできない予定となっております。
活況の屋台群をしばらく巡り、ジャパンカップを含むJRAで勝負して、同時に大井の前半レースでも勝負。
2種類のマークカードが並んでいるところを見るのは初めてかも?
賑やかだった大井競馬場をあとにして、再び金曜日に大井に参上。
この日は一口だけ出資しているシェルビーチシチーが新馬戦に出走し、
そして第9レースの「ひばり特別」には川崎のデビュー戦を圧勝したコスモスが出るという、個人的に注目の日なのです。
まずは第4レースのシェルビーチシチーを応援。
うーん、馬体重は能力試験より5kg減でも、534㎏はブヨブヨな感じ……。
それでも能試の時計的には鈍足ではなさげ。それでも正直なところ、半信半疑。というわけで馬券は少額にして、まずは様子見としましょう。
(シェルビーチシチー)
と思ったら、3番手を進んで最後までバテず、ギリギリ2着に残ってくれましたよ!
とりあえずこれならスピード不足で困ることはなさそう。
あとは体が大きいだけに、脚元の不安とかが出てこないことを祈るのみですね。
その次のお目当ては第9レースなので、2時間ほどヒマ。
その間うっかり競馬場にいると馬券をガバガバ買っちゃうので、無料バスでいったん大井町駅に退避して、1時間半ほどお仕事をしつつお茶タイム。
改めて午後7時に無料バスで大井競馬場にいざ出陣!
パドックに着いてみたら、いつもよりカメラを持っている人が多い感じ!
(コスモス目当てのファンが多数)
それだけ注目が集まっているのだなあと実感させられましたが、
当初は1.0倍をキープしていた単勝オッズは、いつしか1.2という数字になっておりました。
“マイネル”の創業者、岡田繁幸さんの宿願、日本ダービー制覇に向けて、川崎でデビューさせたトラストとコスモス。
トラストは2連勝を飾り、札幌2歳ステークスも制覇しました。
コスモスのデビュー戦もメチャ儲かったなあ。
2着が9馬身差、そこから3着までは2.1秒差。
それなのに単勝は1.5倍もつくんだもの。
3連単に至っては12.6倍。改めて書きますけれど、新馬戦は宝の山ですよ!
そのおかげもありまして、SPAT4プレミアムポイントの会員ランクが上がりました。
しかしながらコスモスにとってのひばり特別は、初コースと相手が大幅に強化されているところがトラストの2戦目と違うところ。
それでもここで負けるようでは、今まで岡田さんが積み重ねてきた実績と矜持が崩れてしまう。
そんなはずはない!
と、マイネルの会員でもある私は信じましたよ。
すっごくドキドキしましたけれど。
勝って当たり前みたいに思われる馬に騎乗する山崎誠士騎手はすごく緊張しただろうなあ。
しかしコスモスは2馬身半差でも内容的には楽勝。
次にダメージを残さない走りができたんじゃないかしら。
その「次」のレースは12月25日、中山競馬場でのホープフルステークス。
トラストはJRAに移籍しましたが、コスモスは「川崎のままで挑戦していきたい」とのことでした。
レース後は、一般戦では珍しい、本馬場に大きく広がっての記念撮影。
岡田さんが検量エリアから一般席エリアに戻ったときには、たくさんの人から声をかけられていました。
夢を託しているファンのかたも多いんだろうなあ。
(コスモス1着)
かつてはハイセイコーやイナリワン、そしてオグリキャップなど、
地方競馬から日本のトップクラスにまで出世した馬がたくさんいましたが、最近はコスモバルクぐらいでしょうか。
浦和から巣立ってJRAのG1を獲ったトロットサンダーも、安田記念を勝ったのは20年前。
南関東からの夢の一歩に期待して、クリスマスの日は中山競馬場に突撃します!
今週のクイーン賞も、地方競馬所属馬にチャンスがある重賞。
一昨年は4着がタッチデュール、5着がトウホクビジンで、笠松所属馬が大健闘。
船橋のクラーベセクレタは2011年が1着で2012年が2着。
2012年は高知のアドマイヤインディが3着に入りましたね!
◎トーコーヴィーナス
○ミスミランダー
▲タイムビヨンド
△トロワボヌール
△ヴィータアレグリア
△ララベル
今年も地方所属馬に注目!
トーコーヴィーナスはおそらく今回も単騎逃げが可能。
船橋競馬場のスパイラルカーブもプラスに働くとみて、逃げ粘りに期待します。
ミスミランダーは相手強化でもハンデが有利で要警戒。
道営記念を制したタイムビヨンドの勢いも魅力的です。
対するJRA勢は、例年よりもイマイチかなという印象。
トロワボヌールは一昨年が1着、昨年が2着なのですが、
両方ともパドックではあまりいい感じに見えなかったんですよね(注:意見には個人差があります)。
それでも休み明け3戦目なら要警戒といえる存在。
ヴィータアレグリアは4月のマリーンカップの優勝馬ですが、今回が休み明けという点が心配。
ならば大井のララベルにもチャンスがありそう。
取消明けは微妙でも、過去の10月から12月までは6戦6連対!
JRAの残り2頭は、マイティティーが3走前の左回り惨敗が気になるところ。
タイニーダンサーは皮膚が厚いのか、冬場はイマイチという気がします。
そんなわけで、人気になるなら逆に無印!
浅野 靖典
1969年8月1日生まれ
1998年にグリーンチャンネル「中央競馬中継」のキャスターから競馬関係のキャリアをスタート。
現在は各種媒体に原稿を寄稿し、競馬関係のメディアにも出演。
JRA、青森、九州のセリ市場の司会進行役も担当している。
ときどきグリーンチャンネルの番組「競馬ワンダラー」で、ワゴン車の運転手として全国を放浪。
各地の地方競馬場には1~2年に一度以上は訪問している。