コラム”

「各地の重賞で大晦日!」
2017年1月1日

新年おめでとうございます。
本年もよろしくご愛顧のほど、お願い申し上げます。
しかしながら個人的には正月な気分はまったくなし。
東京大賞典のあと、5時間で1人あたり2500円というデフレ忘年会を某ファミレスで大々的に挙行したおかげで
翌30日は必要最低限のことしかできず、31日はその影響で各種締め切り期限を遵守するべくひたすら労働。
つい2週間前はスケジュールを紙に書いてみて、なんとなく31日にソウル市内で行われるコンサートと忘年会に行けるような気がしたのですが、
行ってたら破綻してましたわ。

そんなわけで年末年始は軟禁状態。
だから大晦日は息抜きに全国各地の競馬に参戦しましたよ。
しかしながら、水沢の桐花賞は気がついたら発走時刻になっていたため買いそびれ。
10歳でも王者・ナムラタイタンの牙城は堅牢そのもので、3連単は1番人気→3番人気→4番人気の組み合わせで9.5倍。
こりゃ取れたやんけ、もったいない。
ならばということで、次は笠松の東海ゴールドカップ。
ここはJRAオープンから愛知に移って初戦を圧勝したアサクサポイントで軸不動でしょう、ということでそこから4頭に流したら、
5番人気のオグリタイムが2着に入って3連単が113.6倍。
いや~、久しぶりにSPAT4で万馬券が当たってチョーうれピー。

3連単は100円だけですが

(3連単は100円だけですが)

照会画面で残高が増えたことを確認してウッシッシ。
その勢いで園田にレッツゴー。
ここは2勝がともに圧勝のマジックカーペットでイケるでしょう。
ただ、知り合いが共有馬主として参加しているブレイヴコールは気になるので、4番人気でも相手筆頭にマーク。
そうしたらブレイヴコールがゴール前まで粘り込んだではないですか!
マジックカーペットには負けてしまったけれど、カルストンライトオ産駒が1700m戦で2着なら上等でしょう。
そして3連単は67.3倍でごちそうさま!

調子に乗って東京2歳優駿牝馬に突撃……なのだけれど、やはり自分で付けたシルシから大きく逸脱する馬券を買うわけにはいきませぬ。
ということで、素直にシルシの6頭に船橋のゴーフューチャーを加えた7頭ボックスの3連複を買ったら、
気になったけれど買うのをやめた浦和のアンジュジョリーが3着に入ってハズレてしまいました。
ゴール直後は「うわ、せっかく名古屋のピンクドッグウッドを▲に指名したのにもったいない」と激しく憤ったのですが、
発表された3連複の払い戻しが35.6倍で肩透かし。
アレレ、そんなもんしかつかないの?

さあ、残る重賞は高知県知事賞のみ。
10年ほど前は1日の馬券販売額が4千万円程度という、競馬興行としては地を這う水準にまで落ち込んだ高知競馬もすっかり復活して、
先日は1日の売上が4億円を超えたとのこと。
現在でも四半期ごとの決算で赤字が発生したら即廃止、という条件のもとで開催しているわけではありますが、
主催者側としてはもうそんなギリギリの采配をする必要はなさげですね。
ということで、12月18日から賞金額がだいたい倍になりました。
ちょっと前までは重賞の1着賞金に27万円があったりするという、なんとも言いようがない数字で開催されていたわけですが、
それが今はC2の1着賞金が30万円。
廃止の危機を耐え抜いて、そして通年でナイターをするという英断を下した高知競馬の経営陣は本当にスゴイと思いますわ。
高知よりはるかにいい経済状況だったのに廃止する方向に舵を切った人たちは、今の高知の状況をみてどう思うんでしょうねえ。
もったいない……。

高知競馬場

(高知競馬場)

さて、高知競馬のグランプリ・高知県知事賞は、前年の150万円から260万円に1着賞金がアップ。
その一戦をけっこうマジメに予想したのですが、気がついたらすっかり締め切られておりました。
しかし結果は3着に買う予定がなかった9番人気馬が入ったので、おお、買えなくてラッキー!
ならばその分を2016年最終レースにつぎ込もう!

高知競馬場の最終レースは、まさに「2016ファイナルレース」という名称。
しかも、高知競馬の最下級であるC3クラスではないですか。
このレースは「記者選抜」とあるように、専門紙の記者がチョイスした馬が出走するシステム。
なのですが、「選抜」の意味が通常とは逆。
最近の成績が悪い馬だけが選び抜かれて出てくるのです。
だから万馬券の宝庫になっていて、この12月31日の12レースもそんなメンバー。
なんてったって、出走11頭がすべて前走6着以下で、全馬が前走で勝ち馬から1.5秒以上の差を付けられているという……。

南関東でも2歳や3歳の未受賞戦はそんな感じになることがありますが、でもそちらは能試がよかったとか出負けが敗因とか、
なんかしらの手がかりは見つかりますよね。
でもC3クラスのファイナルレースは「勝つ馬いないじゃん」という感じ。
そんなメンバーだからメチャメチャ難しいし、運試しといっても過言ではない!
だから荒れることを念じて7頭ボックスの3連複で攻めたら、上位人気馬が好走して13.8倍でございました。
残念……。
でも、予想を超えた面白さがあるのがファイナルレース。
1月と2月は南関東のナイターがお休みなので、高知競馬が1月17日から火曜と水曜にナイターを開催するスケジュールになっております。
SPAT4でも買えますから、ぜひ「網打ち馬券」の面白さを体験してみてください!

その高知所属のミッキーヘネシー。
総の国オープンでの最低人気1着は、さすがに買えませんでしたよ。
タンゴノセックとかジョインアゲンとか、総の国オープンに出てきた高知の馬にはけっこうお世話になった私でも……。
で、ミッキーヘネシーは1月3日の報知オールスターカップにも出走するんですか!!

◎オメガスカイツリー
○ケイアイレオーネ
▲タイムズアロー
△ミッキーヘネシー
△クラージュドール
△ドラゴンエアル

スローペースになりそうなメンバー構成。
となると早めに動いて長く差し脚を使えるタイプが有利になるとみて、オメガスカイツリーを中心視。
パワフルな差し脚があるケイアイレオーネが強敵でしょう。
タイムズアローは今回も流れに乗れそうで、この三つ巴が本線とみます。
そして4番手にはミッキーヘネシーを抜擢!
おそらく今回もそこそこ前が見える位置での最後方になると思うんですよ。
となればドリームビジョン前からの大マクリが決まるかも?
赤岡騎手&ミッキーへネシーの高知2頭軸も買っちゃおうかな?




プロフィール

プロフィール

浅野 靖典

1969年8月1日生まれ

1998年にグリーンチャンネル「中央競馬中継」のキャスターから競馬関係のキャリアをスタート。
現在は各種媒体に原稿を寄稿し、競馬関係のメディアにも出演。
JRA、青森、九州のセリ市場の司会進行役も担当している。
ときどきグリーンチャンネルの番組「競馬ワンダラー」で、ワゴン車の運転手として全国を放浪。
各地の地方競馬場には1~2年に一度以上は訪問している。

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