コラム”

「迷うのは体に毒!」
2017年1月9日

どうも昔から、物事をスパッと決められないタイプなんですわ。
それが最近はどんどん悪いほうに進行して、旅に出るときに宿泊場所を決めないで出発するということもしばしば。
さすがに取材で遠方に行くときは予定をカッチリ決めて航空券や宿を手配しますが、普通の旅行だとかなりテキトー。
昨年6月のタイ行きでは、行きの飛行機に乗る3分くらい前にパソコンで宿の予約作業をしていたため、
搭乗口で早く乗れアナウンスをされてしまいました。

馬券も基本的にギリギリになってから買うタイプ。
とはいえ、馬券業界での格言として「締め切り間際の馬券に当たりなし」などがあるわけで、スンマセン、いま作ったんですけれど、
でも「どうしよっかな~」と逡巡している状況での決断というのは、最良を選んでいる可能性が低いような気がするんですよ。
なんとなく。

しかし年齢とともに決断力が下がってきているのは確かなところ。
この3連休は先月の青写真的に描いていた予定ではシンガポールにいるはずだったのですが、迷っているうちに帰りの航空券が満席に。
1日予定を伸ばすという手もあったのですが、最終的には行くのを回避してしまいました。

この週末に書かねばならぬ原稿が多めだったということもありますが、それは正直なところ、理由ではなくて言い訳ですね。
もうひとつの理由というか言い訳としては「クリスマス後からの疲れがたまっていた」ということ。
しかしながら個人的にはプロレス的な考えかたでいこうと思っていまして、それはどういうことかというと、

「ケガや不調は試合しながら治す」

軽度の骨折や筋肉の断裂など、そういうダメージや調子が上がらないという状況は、静養して修復されるのを待つのではなく、
そこに刺激を与えて治癒へのスピードを上げるということですね。
まあハッキリ言って、そこには根性論が多分に含まれているわけですが。

それと同じような考えで、疲れを取ろうとただ休んでいても仕方がないんじゃないかなと思う面があるわけなのです。
だから無理してでも行けばよかったかなと、日曜日になってもちょっと心残りがある状況。
でも冷静に考えると回避は妥当だったような気が……。
これはもはや典型的な葛藤。
昔のように徹夜が通用する年齢ではないことは理解しているんですが(汗)。

ちなみに当初の予定は、
1月7日(土) 昼過ぎの飛行機に乗って北京経由でシンガポール
1月8日(日) 朝6時半に到着し、空港内で仕事を済ませてから17時開始のコンサートを観覧。その後は空港で夜明かし。
1月9日(月) 早朝の飛行機でバンコクに移動(泊)
1月10日(火) バンコク郊外で観光して、深夜発の飛行機に搭乗
1月11日(水) 帰国
でして、つまりまともな宿に泊まるのは1回のみ。

そうやってスケジュールをキツくして、さらにテンションを上げるイベントを盛り込むと疲れが取れるんですよ(たぶん)。
一種のアドレナリン効果ですな!?
それなのに思い切れないで悶々とする、もしくは浮いた時間をダラダラ過ごすというのは、かえって体に毒だと思うんです。
馬券もそうですよ。
なんやかんやと悩んで買い目が定まらずに締切時刻が迫り、そして信念がないままに駆け込み購入してもいいことが起こる確率は低いでしょ?

今までの経験上からもそれは明らかなのに、それでも買ってしまうのは「これで買わないで当たっていたらチョーくやしい」
という考えが頭に浮かんでしまうから。
その誘惑を振り払い、堂々と見送ることができる芯の強さを今年は身につけたいですね。
これが今年の目標かな???

その「馬券スルー」を実現できたのが、SPAT4のイベント「川崎競馬バックヤードツアー&観戦会」が行われた1月6日の第2レース。
第1レースを豪快にハズし、第2レースはイマイチ考えがまとまらなかったので「買わない」と宣言したら、
横から悪魔の手先と化した荘司典子先生が「買わないのお~?」とささやいてくるわけですよ。
でもボクは頑張った。
その誘惑に対して、動かざること山のごとしだったんです。
エライ!!!

そのおかげで、第3レースでその日の勝利を確定させる的中をゲットできたんですよ、きっと。
ダラダラと買うよりもメリハリをつけて勝負するほうが絶対にいい!

勝利の大判焼き

(勝利の大判焼き)

というわけで、これからもそういう方針で頑張っていきたいと思います。
集中力が持続する時間は有限ですからね。
その思いを胸に船橋記念。
そういえば昨年は高知競馬場でワールドエンドの単勝を買ったのですが3着……。
そのときの馬券は本のしおりとして利用しております。

記念のしおり

(記念のしおり)

◎イセノラヴィソン
○フラットライナーズ
▲クラトイトイトイ
△シンキングマシーン
△マリカ
△アルゴリズム

昨年のコラムに書いた鉄板データ「2010年以降、牡馬で53㎏または牝馬で51㎏が3着以内に1頭だけ入っている」
どひゃー、今年はクラトイトイトイしか該当馬がいないじゃないですか!

いやしかし、さすがにデータだけを信頼して勝負するには成績的に頼りなさすぎ(失礼)。
というわけで申し訳ないのですけれど、昨年の覇者であるイセノラヴィソンを本命にします。
フラットライナーズは前走の中山遠征を経ての一変がありそう。
クラトイトイトイは単穴という意味を強調して3番手の位置に据えましょう。

あとは近走上々のシンキングマシーン、マリカにもマーク。
昨年の2着馬、アルゴリズムも押さえましょう。
馬券としては、クラトイトイトイからのワイドが本線かな!?




プロフィール

プロフィール

浅野 靖典

1969年8月1日生まれ

1998年にグリーンチャンネル「中央競馬中継」のキャスターから競馬関係のキャリアをスタート。
現在は各種媒体に原稿を寄稿し、競馬関係のメディアにも出演。
JRA、青森、九州のセリ市場の司会進行役も担当している。
ときどきグリーンチャンネルの番組「競馬ワンダラー」で、ワゴン車の運転手として全国を放浪。
各地の地方競馬場には1~2年に一度以上は訪問している。

コラム一覧