コラム”

「埼玉県でばんえい競馬!」
2017年1月23日

ニューイヤーカップは今年も「鉄板(?)データ」がしっかりとハマってお見事でしたね!(自画自賛)。
しかしですよ。入線順が単勝人気順どおりってのは想定外。
データのみを頼りに網打ち方式で買っていたもので、当たってマイナスになってしまいました(涙)。
それでも的中したのだからヨシとしますか。
来年もこのデータを忘れずに活用するぞ!

と心に誓ったのはいいのだけれど、ニューイヤーカップの日は都内にいたため浦和には行けず。
というかですね、年が明けてからほとんど外出をしていないのですよ。
先週、電車に乗ったのは、そのニューイヤーカップの日だけ。
ほかの日に自宅の外に出たのは、スーパーでの買い物と郵便局程度。
それでは「南関道中膝栗毛」のネタにも窮するっての!

それでもいろいろ頭のなかでコラムの構想を練りつつ日常業務をこなしておりました。
そうしたらなんと、1月21日に埼玉県川越市の「まるひろ百貨店」で、ばんえい競馬のイベントが開催されるというニュースリリースを発見!
むむむ、川越といえばウチから40分で行けるところ。
というか、なんで川越なんかでイベントやるの?
ばんえい競馬のイベントといえば、競馬場に元競走馬のリッキー君を連れてきて、ソリを曳く実演をして、
場外発売に合わせた抽選会をするのが定番。
それがいわゆる普通のデパートでイベントとはこれいかに。
どんな感じになっているのか見てみないと!

ということで川越に行ってみると、まるひろ百貨店の催物会場では「北海道物産展」が開催されている模様。
某都内デパート勤務の友人によると、「北海道物産展」と「駅弁大会」はスベリ知らずの鉄板コンテンツなのだそうですね。
地方都市にあるデパートは、幹線道路沿いにある巨大ショッピングモールに顧客を奪われて苦戦を強いられているという印象がありますが、
川越のまるひろ百貨店もそんな感じ。
1階の化粧品売場を中心としたフロアは客よりも店員のほうが多いというのが一目瞭然でした。

しかしエレベータで5階に上がってみると、中高年を中心にまずまずの賑わい。
そんな一角にありました。

ばんえい競馬の広報コーナー!

いやあ、違和感ありあり。
エアーコンプレッサでふくらますタイプの実物大のばん馬がいて、その奥のテレビでは重賞競走を集めたDVDがエンドレスで放映中。
そのファンファーレは会場の真ん中あたりまで聞こえてきましたが、わかる人は「オオッ」と思うだろうけれど、大多数の人はスルーだろうなあ。

北海道物産展にばん馬登場

(北海道物産展にばん馬登場)

「今回のイベントは初めての試みですね。出店した理由は誘われたから(笑)。
以前、福山の天満屋デパートで同じようなことをしたことはありますが、競馬場も場外もない場所では初めてです」とのこと。

それでも通りかかった買い物客が「昔、行ったよ~」などといいながらレース映像を見たり、
「おととし行きましたよ」と話しかけてくる若者がいたり。
「レース映像を見ての“1着馬当てクイズ大会”を2回して、40名ずつが参加してくださいましたし、パンフレットも景品もすべて配り終えました」

私が現場に着いたのは午後6時頃。
ということでほとんど閉店状態。
それでも興味を示す人がポツポツといたのだから、まずまずの成果があったようですね。

というかこれ、イベントとしてけっこうイケる部類に入るのでは?
今回は「POSシステムに登録する関係」でPRのみとなったそうなのですが、物販もすればスタッフの出張費用も含めて黒字イベントにできるかも!
帯広競馬場には競馬グッズを扱うお店が2つあって、それぞれに観光客の需要がわりとある様子なんですよね。
たとえば携帯ストラップ。
以前、これをガラケーに装着していたのですが、飲み屋に行くとお店のおねえちゃんに「これ欲しい~」とねだられる確率が高いんですわ(汗)。

ばん馬携帯ストラップ

(ばん馬携帯ストラップ)

背中のリュックは9色あって、1個の値段は500円。
それ以外にもばん馬用の蹄鉄とかTシャツ、帽子など、帯広競馬場でしか手に入らないものがたくさんあるわけですよ。
そういったものも含めて販売イベント化してしまえば、立派な事業として成り立つのでは?

ばんえい競馬の帽子

(ばんえい競馬の帽子)

北海道物産展はその名のとおり、出店しているのは道内各地の一般企業。
言うなれば、千歳空港のお土産ストリートが巡回している感じですね。
だから「ししゃも」の販売はあっても、そのお店がある「むかわ町」の広報活動はしていないわけです。

つまりそこに隙間あり。
こういうところで官民がタッグを組んで物販兼ピーアール活動をすればウインウインの関係が作れるかも!

帯広市を中心とした十勝地方は、まさにそういうのが成り立つところ。
なんてったって「フードバレー・とかち」ですからね。
こういうことをきっかけにして、北海道旅行の際に帯広競馬場にも足を伸ばしてもらえれば最高じゃないですか。

道外からのファンがもっとも集まるのが、今年は3月20日(月・祝)に行われる「ばんえい記念」。
なんと今年は、ばんえい記念の日に帯広競馬場から帯広空港まで無料バスが出るそうですよ!
そして今年はさらに、ばんえい記念の日に大井競馬が開催されるということで、SPAT4でも「ばんえい記念」が買えることになりました。
帯広競馬場のスタッフさんも「どのくらい売れるかなあ」と楽しみにしていましたよ。
その2か月前の大井競馬はTCK女王盃というスケジュール。
こちらは帯広競馬場でも発売されております。

◎9.ホワイトフーガ
○3.タイニーダンサー
▲2.トーセンセラヴィ
△12.タマノブリュネット
△7.ワンミリオンス
△5.ディアマルコ

ホワイトフーガは58㎏だけが懸念材料。
それでもこの条件で安定している成績ならば、大崩れとなる可能性はかなり低そう。

タイニーダンサーはレディスプレリュードのとき「馬が進んでいかなかった」と内田博幸騎手がレース後に首をかしげ、
JBCレディスクラシックでも同じような結果。
しかしチークピースを装着したクイーン賞ではしっかり進んで2着に入線。
ということは、7着に負けた2戦は馬の気持ちの問題だったのではないかと。
そこが解決されているのならば、今回も首位争いが狙えると判断します。

トーセンセラヴィは前走辛勝でも力量的にダートグレードでも十分通用。
斤量が有利となる点も見逃せません。
タマノブリュネットは大井コースが鬼である可能性に警戒。
ワンミリオンスは上昇の勢いがありますが、右回りは微妙かも。
高知のディアマルコは厳しいかなとは思いますが、健闘することを期待します!


プロフィール

プロフィール

浅野 靖典

1969年8月1日生まれ

1998年にグリーンチャンネル「中央競馬中継」のキャスターから競馬関係のキャリアをスタート。
現在は各種媒体に原稿を寄稿し、競馬関係のメディアにも出演。
JRA、青森、九州のセリ市場の司会進行役も担当している。
ときどきグリーンチャンネルの番組「競馬ワンダラー」で、ワゴン車の運転手として全国を放浪。
各地の地方競馬場には1~2年に一度以上は訪問している。

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