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「自宅以外でのネット投票に要注意!?」
2017年2月20日

個人的な話なのですが、私が1か月にかけているケータイおよびスマホの費用は、およそ千円ちょっと。
その内訳は、通話とメール専用のガラケーがだいたい700円、SIMフリーで使用しているスマホがおよそ400円。
なので月末まで1回も電話をかけなければ、その金額で運用できるわけであります。

3年前までは「パケ放題」に加入していたので、月の請求額はだいたい6000円とか7000円。
しかしなんだかそれがバカバカしく思えてきたんですよ。
だってパケ放題のおかげで使えているサービスって、位置情報ゲームと旅先で直前にする宿の予約ぐらいなもの。
西武ドームのライトスタンドで宝塚記念の特大ホームランをゲットしたとか、
そういう恩恵を受けたことはありましたけれど、それで年間8万円ぐらいかかるというのはどうなのよ?
そのことはパケ放題を放棄してから改めて実感しましたね。
だってまったく不自由していないんだもの。

あ、まったくというのはちょっと言い過ぎ。
ほとんど不自由していないんだもの。
それは、諸外国にくらべてお話にならないレベルだったフリーwifiが、
政府の外国人観光客誘致の方針が追い風になったためか、あちこちで使えるようになったおかげ!
一応、会員制のwifiサービスも使えるようにしているので月々400円程度を払っていますが、
自宅以外で原稿を書かねばならぬケースが多いので、これは許容できる必要経費。
本当にいい時代になりましたわ。

しかしながら、世の中には自由が制限されている事例もありまして。
まず代表的な例が「イスラム・ブロック」。
私は行ったことがないので実感したことはないのですが、
信仰が篤い中東圏ではギャンブルやお色気系などのウェブサイトは見られないそうな。
中国本土も当局によって制限が加えられていて、ブログの類は遮断対象。
ライン、フェイスブック、それからグーグル関係も閲覧できないのですが、
その代わりに使える同種のサービスはあるので、このあたりは利用する側の要領次第というところがありますな。

一昨年の冬、中国のとある都市で道に迷ったとき、
道端にあった宝くじ屋(サッカーくじなども売っている)に置いてある客が自由に使えるパソコンを使い、
ヤフージャパンで地図を開いてその窮地から脱出できましたからね。
そんな制限、じつは日本にもあるんですよ!!!

私はたまに、関西空港で夜明かしして翌朝(ときには午後)の飛行機に乗ることがありまして、
そういうときはビジネスコーナーでパソコンを開いておしごとをするわけなのですが、
あるとき「OSAKA FREE WIFI」に接続してみたらあらビックリ。
nankankeiba.comどころか地方競馬全国協会、さらにはJRAでさえも「このウェブサイトはポリシーに反するため、
他のサイトでお楽しみください」という表示が出てきたんですよ!
初めてその画面を見たときは「自治体が運営しているサービスだからしょうがない部分もあるかな」とは思ったのですが、
試しにパチンコ屋のホームページにつないだら、まったく問題なく見られるってのはどういうことやねん!!!
と激しくハラが立ったわけですわ。おかしいでしょ!!!

その後もそういうことに直面することは何回かありまして、
だんだんと「ハイハイ、わかりましたわかりました」的に慣れてきた感じはあるのですが、
先日、某大規模ショッピングモールで同じような文言が書かれている画面を見ることになったときはちょっとオドロキ!
だってショッピングモールですよ。
たとえば週末に家族で来て、パパはフードコートに座って馬券を買って、ほかのみんなはお買い物♪
なんつうことはよくある話だと思うわけですよ。

それなのに、地方競馬だろうが中央競馬だろうが「その画面は見せません」攻撃。
ケータイにお金をかけている方々にとっては関係ない話だとは思いますが、世の中がSIMフリーに移行しつつあって、
そしてタブレットが普及してパソコンも小さくなっていく状況で、
しかも商業施設が来客サービスで設置しているwifiなのに、そんな制限を設けて誰が得をするのよ!?

青少年保護の観点

(青少年保護の観点から……?)

少なくとも私は「ここで買い物なんかするかボケ」と思い、そしてそれを実行しましたよ(度量が狭い)。
しかしどういう基準で「見てはダメ」のラインが引かれているの?
と思ったので、いろいろと試してみましたわ。
キャバクラのホームページはだいたいOKで、特殊浴場も場所によってはOK。
宝くじとtotoは大丈夫で、SPAT4ロトはダメ……
同じ公営ギャンブルだろ!!!

と憤っても仕方がないので、これからこういう状況に遭遇したときの対策は、とっとと次善の策を考えて実行することに尽きますな。
しかし昨年の12月、マカオのフェリーターミナルでマカオ政府が運営しているwifiにつなぎ、
タイパ競馬場の第1レースの発走時刻を確認しようとしたら、「Sorry, cannot connect」なんて感じのことが書かれている画面をみてビックリ仰天。
あのー、マカオという国(というか地域)は何で成り立っているのか、わかってるんでしょうか?
あれ?でも10月は同じ場所で同じwifiにつないで、SPAT4ツアー参加者のみなさんと南部杯の出走表を見ましたよね!?
漏れなくブロックというのはむずかしいことなのかしら。
でも穴馬は漏れなくブロックしておきたいところ。先週の金盃はウマノジョー(9番人気2着)を入れておいてよかった!

◎11.アップトゥユー
○8.ピンクドッグウッド
▲9.シェアハッピー
△12.ガロ
△5.ゴーフューチャー
△3.ステップオブダンス

アップトゥユーはローレル賞を圧勝して、東京2歳優駿牝馬は2着、そして桃花賞は4着となっていますが、タイプ的に1600mは微妙なのでは?
という仮定が正しいなら1400mで押し切れそう。
ということで中心視します。
ピンクドッグウッドの前走はお見事でしたが、
それも川西毅厩舎の負荷をかける調整と、北海道時代と馬具を変えて臨んだことがプラスだったのかも。
しかし前走も転厩初戦で今回も転厩初戦、さらに前走激走の反動は心配。ということで2番手までにしてみます。
シェアハッピーは前走が直線一気の差し切りで、初の浦和コースでもその脚と上昇度に期待。
ガロは乗るのがかなり難しそうな感じがしますが、そういう馬は逆に直線が短いコースが合うんじゃないかしら?
ゴーフューチャーは前走で早々に失速しましたが、浦和替わりは悪くなさそう。さらに的場文男騎手での闘魂一発に期待して押さえておきます。
あとは晩成の相があるステップオブダンス。ゴールドアリュール産駒だし!


プロフィール

プロフィール

浅野 靖典

1969年8月1日生まれ

1998年にグリーンチャンネル「中央競馬中継」のキャスターから競馬関係のキャリアをスタート。
現在は各種媒体に原稿を寄稿し、競馬関係のメディアにも出演。
JRA、青森、九州のセリ市場の司会進行役も担当している。
ときどきグリーンチャンネルの番組「競馬ワンダラー」で、ワゴン車の運転手として全国を放浪。
各地の地方競馬場には1~2年に一度以上は訪問している。

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