コラム”

「過去の歴史を大切に!」
2017年5月2日

先週は水曜日に高知空港に飛び、夕方からは競馬場で「ヤングジョッキーズシリーズ・高知ラウンド」の取材。
そのリポート原稿を速攻で作り、そして通常業務を片付けて、木曜日は甲子園球場にレッツゴー!

というわけで、私としては今年最初のプロ野球公式戦を見てきました。
相手は横浜DeNAベイスターズ。
私はとくに阪神ファンではないのですが、甲子園に来たからにはニワカでも阪神ファンにならねばならぬ。
ということで六甲おろしを4回も歌ってしまいました。

翌、28日の金曜日は朝6時から夕方5時までおしごとをして、夜は京セラドーム。
オリックスバファローズ対福岡ソフトバンクホークスの試合を見に行ったのです。
この週の試合は、両チームが昔のユニフォームを着用する「大阪クラシック」。
ということで気分は「近鉄対南海」ですね~。


南海OB藤原満さんトークイベント

(南海OB藤原満さんトークイベント)

そういう私は小4のころから南海ファン。
しかし千葉県民だったので、南海の試合は後楽園球場の日本ハム戦しか見たことがなく……。
今から思えば、なんで川崎球場のロッテ対南海を見に行かなかったんでしょうねえ。
川崎球場にはプロレスでしか行ったことがないというのが残念でなりません(大仁田厚対ハヤブサがメインのFMW)。
後悔先に立たずですわ。

そんなわけだから、大阪球場で野球を見たこともないのです。
行ったことはあるんですけどね。
昔、大阪球場の1塁側スタンドの下は「ウインズ難波」になっていまして、
薄暗く、しかし風通しがいいから冬はメチャメチャ寒い屋根裏のような場所で馬券を買いました。

それからホークスは「南海」から「ダイエー」に変わりましたが、ファンは継続。
でもダイエーの本拠地、平和台球場でも野球を見たことがありません。
去年、初めて行ってみましたが、グラウンド内では遺跡が絶賛発掘中で、ちょっとイマイチな感じでした。

いや~、今になって「行っておけばよかった」と思う場所はたくさんありますな。
そのなかで最たるものは、1995年まで存在していた「旧・盛岡競馬場」。
その当時は仙台に住んでいたのだから余裕のよっちゃんで行けたんですよね。
しかも水沢競馬場と上山競馬場には行ったことがあるのに!

フルゲート8頭、高低差がおよそ9mで、最後の直線は下り坂。
1~2コーナー中間点あたりからスタートする1420m戦は、外枠に入るとほとんど出番なし……
というのは、すべて聞いた話。
競馬場跡地になってからは4回か5回行きましたが、そこで競馬を見たことがないというのは本当に残念。
これも「後悔先に立たず」です。

それでも盛岡競馬は残り、「バファローズ」と「ホークス」も残っているから、まだマシなほうといえるかな。
しかし「ブレーブス」はなくなってしまいました。
そう、阪急ブレーブスですよ。
その本拠地だった西宮球場も取り壊されて、現在はショッピングモールになっています。
その西宮球場も「行っておけばよかった」と思える場所。
西宮球場は、野球場でもあり競輪場でもあったのです。
競輪開催日はバンクを組み立てて、野球の観覧席にそのまま競輪ファンを入れて、車券はスタンド下のコンコースに穴場があって……

これも聞いた話。
阪神競馬場には何回も行っているし、同じく2002年3月に廃止された甲子園競輪にも行ったことがあるのに、
なんでそんな稀有な仕様をもつ西宮球場に行かなかったのか……

本当に悔やまれてなりません。
思わずユーチューブを検索して、西宮競輪の映像に見入ってしまいましたよ。
うーん、行ってみたかった!
阪急ブレーブスの試合は後楽園球場で何度か見たことがあるんですけどね。
ブーマーが四番打者だった時代ですよ、ナツカシー。
その阪急ブレーブスは、こんどの金曜日から日曜日の京セラドーム3連戦で復活。
「近鉄対南海」と同じように、バファローズの選手が阪急のユニフォームを着て試合をするそうです!


2017大阪クラシック

(2017大阪クラシック)

でも試合相手の日本ハムファイターズはそのままの模様。
東急とか日拓のユニフォームを着てくれるわけじゃないのね。
残念……

でもそうやって、昔を大切にするというのはすばらしいことですね。
5月5日の「かしわ記念」も同じ。
そのレース名の由来は、船橋競馬場の前身である「柏競馬場」。
千葉県内には柏のほかに市川、松戸などに競馬場があって、地方競馬は市川でした(松戸はその後、中山に移転)。
その流れを感じながらの「かしわ記念」。
その前に、木曜日の東京湾カップから予想していきましょう。

◎6.グランウブロ
○5.サイバーエレキング
▲11.カンムル
△10.ノースガッツ
△4.クラトリガー
△3.キャッスルクラウン

東京湾カップは基本的に先行馬が押し切るケースが多い……って、なんですか。
ぜんぜん先行タイプがいないじゃないのよ!
だったらここは一発穴狙い。
3連勝中で先行力があるグランウブロを中心視。
サイバーエレキングは前走が外枠で前に行けずの惨敗でも、今回は内枠なら、母ゆずりの逃げ脚発揮が期待できるとみます。

あとは京浜盃で持ち味が出なかったカンムルを見直し。
ノースガッツ、クラトリガー、キャッスルクラウンは、仕掛けひとつで上位まで来る可能性がありそう。
ということで網張ってボックス!

かしわ記念はコパノリッキーくんが最内枠なら、こりゃ信じるしかないでしょう!
◎1.コパノリッキー
○7.ベストウォーリア
▲8.ブラゾンドゥリス
△3.モーニン

相手筆頭もかしわ記念で善戦歴があるベストウォーリアでイケるでしょう。
ブラゾンドゥリスは内枠だったらノーマークと思っていましたが、10頭立ての8番枠なら買い目に入れます。
あとは悩みどころ。
モーニンは昨年が見せ場なし、インカンテーションは初の地方競馬。
いっそ馬連+3連単の3頭ボックスに集約したほうがいいのかも?




プロフィール

プロフィール

浅野 靖典

1969年8月1日生まれ

1998年にグリーンチャンネル「中央競馬中継」のキャスターから競馬関係のキャリアをスタート。
現在は各種媒体に原稿を寄稿し、競馬関係のメディアにも出演。
JRA、青森、九州のセリ市場の司会進行役も担当している。
ときどきグリーンチャンネルの番組「競馬ワンダラー」で、ワゴン車の運転手として全国を放浪。
各地の地方競馬場には1~2年に一度以上は訪問している。

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