
先週日曜日は久々にJRA阪神競馬場に突撃!
宝塚記念がその日のメインレース、そして9月まで関西圏ではJRAの開催がないということで、
大阪近辺に住んでいる私の友人知人が大集結したところに混ぜてもらいました。
阪神競馬場に到着したのは11時半頃でしたが、なんと開門ダッシュをした私の仲間が席を確保してくれたとはありがたや。
しかもゴール前ですよ!
雨がときどき降って、湿度が90%くらいはあるんじゃないかというベットリな日だったので、本当に助かりました。
やはり持つべきものは友達ですなあ。
(写真:宝塚記念は特等席から観戦!)
一般席なのでテーブルなしの座席でも、座ってしまえば馬券もソコソコに酒盛り開始。
私はレース中に酒を飲むと馬券が当たらなくなるのが過去の経験から実証済みなので、
差しだされるお菓子や名古屋名物「ういろう」などをバクバク食べて昼食いらず。
それでも万馬券を取り、1万円ちょっとプラスで臨んだ宝塚記念!
ご存知のとおりの結果でして、ゴール直後のスタンド内の静まりかたといったら、これはなかなか体験できないだろうなあと思うものでした。
そして、表彰式も見ずに競馬場から帰る人の多いこと。
そりゃ各種マスコミが“キタサンブラックが勝つでしょ”ムードを醸成しての単勝1.4倍ですからねえ。
実際、阪神競馬場には「サブちゃんの馬を見にきました~」という雰囲気を感じさせる人がいました。
しかしビッグレースで大本命馬が負けてしまうと、そういう人たちは二度と競馬場に来なくなってしまうような気がしますね。
我々は「まあ、これも競馬ですから」で納められる打たれ強さを備えているので、そのまま最終レースまで参加して二次災害……
私なんか自らの教えを守って、キタサンブラックが失速してもいいように3連複ボックスで勝負したのに、1着馬が抜けるというありさま。
サトノクラウンは香港で勝つところを見たんだから入れとけよ!
その後は居酒屋に直行して上半期納会に突入という流れに。
しかしなんと、席に着いた16名のなかで、宝塚記念を的中させたのはたったの1名。
しかもプラス300円だそうで、このグループのセンスのなさは特筆ものですな。
逆にこういう人たちだからこそ長く競馬を楽しめて、そしてこういう人たちが競馬業界を支えているのだなあと改めて思いましたです。
私はその翌日に鹿児島空港に飛び、宮崎県都城市にある牧場を経由して鹿児島県鹿屋市に到着。
火曜日に実施される「九州1歳セール」のお手伝いをしに行きました。
今年の上場馬は15頭で、そのうち8頭が落札。
買い手がついた8頭はすべて九州産なので、南関東に入ることはなさげですね。
まずは来年8月にJRA小倉競馬場で行われる「ひまわり賞」を目指し、その後は佐賀競馬場で行われる「たんぽぽ賞」、
さらには「霧島賞」を目指すことになるはずです。
(写真:九州1歳セール)
という1日を経て自宅に帰り、翌日は大井競馬場にレッツゴー。
昼過ぎに知人の写真展を見て、それから新橋、浜松町、大森と用事を済ませたら午後6時。
すっかり遅くなってしまったと反省しながら無料バスに乗ったら、大井競馬場まで35分もかかったって、どういうこと!?
昨年ぐらいから大森駅発のバスはルートが変わったんですよね。
それはいいのですが、この日は出発してから10分後くらいにモノレールの駅まで来たのに、
そこから正門前でバスを降りるまで20分以上もかかったんです。
(写真:バスがなかなか進まない)
その原因は、競馬場の北門を通過して左に曲がる交差点。
信号が青に変わっても、立会川駅方面から歩いてくるファンがわんさかいるために、
その人たちが横断歩道を渡り終えてから車が左折すると、1回の青信号で2台か3台しか曲がれないんですよ。
帝王賞とかでなければサクサク曲がれるんでしょうが、だとするとジャパンダートダービーの日も大森からの無料バスはきっとデンジャラス。
競馬場にご来場の際は、無料バスなら大井町駅から、徒歩ならば的場文男騎手の装飾が賑やかな立会川駅からをおすすめします!
しかしまあ、北門通過時が第9レースの締め切り10分前だったのに、その渋滞にハマったまま払戻金の画面を見ることになるとはこれいかに。
私は座っていたからマシでしたが、立っている人はストレスがたまるだろうなあ。
そんな道のりを経て到着した影響で、帝王賞は完敗を喫してしまいました……。
と、人のせいにしてはいけませぬ。
パドックの様子からクリソライト軸という判断はよかったのですが、ケイティブレイブはヌケ。
これは勝ったケイティブレイブを称えるべきでしょうね。
出遅れが転じて福になるとは、競馬って本当にわからない!
さあ、気を取り直して今週は、なぜか木曜日に実施されるスパーキングレディ―カップ。
過去5年で地方競馬所属馬は2着2回で3着1回。
さらに4着は3回、5着は4回とけっこう善戦しているのよね。
◎2.ホワイトフーガ
○1.トーコーヴィーナス
▲7.アンジュデジール
△10.ララベル
△4.タイニーダンサー
心の本命はトーコーヴィーナスなのですが、昨年と同じ58㎏で今年は内枠だったらホワイトフーガが上でしょう。
トーコーヴィーナスは南関東の重賞で2着が3回。
今回もしっかりとインを回って粘り込むと信じます。
アンジュデジールは3歳馬で条件クラスの存在ですが、4年前はサマリーズが2着、
昨年はタイニーダンサーが3着という点からも押さえておきたい存在。
ララベルはなかなか順調にいかないですが、川崎で2戦2勝なら注目でしょう。
タイニーダンサーは57㎏が微妙でも、夏が向きそうなタイプですから要注意。
高柳瑞樹厩舎はエンプレス杯で3頭出ししましたが、そのときとは別のサクラフローラが参戦。
でも器用さが要求される川崎コースは厳しいかと。
元・高柳厩舎のタマノブリュネットは大井に移籍しての初戦。
でも「1600mは短い」というJBCレディスクラシック時の田辺騎手の話を信じて無印にします!
浅野 靖典
1969年8月1日生まれ
1998年にグリーンチャンネル「中央競馬中継」のキャスターから競馬関係のキャリアをスタート。
現在は各種媒体に原稿を寄稿し、競馬関係のメディアにも出演。
JRA、青森、九州のセリ市場の司会進行役も担当している。
ときどきグリーンチャンネルの番組「競馬ワンダラー」で、ワゴン車の運転手として全国を放浪。
各地の地方競馬場には1~2年に一度以上は訪問している。