
先週月曜日は盛岡競馬場に行っていましたが、火曜日以降は都内に1回行っただけで、あとはほとんど外出せず。
しかし暑さ厳しきなかでは業務の効率が上がりませんなあ。
本来は今週から長期出張の予定だったので、それまでに依頼されている原稿やらを前倒しでやっておこうと思っていたのですが、
思い描いたところまで届かずという状況になってしまいました。
やっぱり暑いのはダメね。
今年の盛岡もけっこう暑く、それに呼応する形で猛烈な雨が降ったりする模様。
でも7月17日は、昼ごろまでは日なたにいると危険な雰囲気がありましたが、
午後2時頃からは暑さもそれほどではない感じで、雨の気配もありませんでした。
(写真:無料バス乗り場は大行列)
私は「ジャパンジョッキーズカップ」の取材担当だったので、第7レース、第8レース、第10レースがおしごと。
パドックを見て、写真を撮って、馬券を買ってレースを見て、それをもとに騎手から話を聞く。
これを3回繰り返すわけです。
ということで、検量エリアと馬券エリアの往復で、時間の経つのが早いのなんのって。
しかし相変わらず、ジョッキーレースは当たらんのですよ。
ちなみに「ジャパンジョッキーズカップ」は、12名の騎手が4名ずつ「チームJRA」、
地方競馬の各リーディングジョッキーから構成される「チームEAST」「チームWEST」に分かれて、
着順に応じて設定されたポイントの合計を競うイベントです。
その第1戦は2→5→3番人気馬の順で決まったのだから取れそうなものですが、これがそう簡単にはいかなかったのですよ。
5番人気で2着に入ったルメール騎手の馬は、私が持っていた「エイカン」「ケイシュウ」の専門紙上では△が2個とか3個とか。
知人が持っていた「いわて馬」も同じような感じでしたから、これは完全に「騎手で買われた」ということでしょう。
ちなみに単勝人気順に並べてみると、
1番人気=福永祐一騎手
2番人気=内田博幸騎手
3番人気=矢野貴之騎手
4番人気=戸崎圭太騎手
5番人気=クリストフ・ルメール騎手
どう考えてもJRAが買われすぎ!!
ということに締め切り前に気づいたので「これは現実とオッズに乖離がある!」と、
ハァハァしながら馬券を買ったのですが、結果は騎手で買った人々の勝ちでした……
でも、この考えは間違っていないはず!
と気を取り直して、継続は力なりで臨むことを決意。続く第2戦の単勝人気は、
1番人気=ルメール騎手
2番人気=山本聡哉騎手
3番人気=戸崎圭太騎手
4番人気=下原理騎手
5番人気=藤田弘治騎手
うーむ、今回はあまりJRAに寄っていないなあ。
でも1番人気のルメール騎手は、これまた専門紙でのシルシが薄い馬。
てことは買ったらダメでしょと確信して臨んだら、下原騎手→戸崎騎手と来て、
3着に8番人気の山口勲騎手が食い込んだのでハズレ……。
クビ差4着の藤田騎手は持っていたのに。
イカン、このままではこれから書く原稿料が馬券代で消えてしまうやないかいな。
どげんかせんといかん。
ということでマーキュリーカップは見送って、「ジャパンジョッキーズカップ第3戦」のパドックを凝視!
このレースは永森大智騎手が乗る馬が、岩手移籍後は13戦12連対という成績で1番人気。
パドックの雰囲気からも実績からも、1番人気馬が崩れるとは考えにくいなあ、というのが個人的な直感だったのですが、しかしですよ。
「競馬は何が起こるかわからないんだ!」
そう自分に言い聞かせ、「1頭軸でいいだろう」という自分のなかに潜む別の声に打ち勝って、買いましたよ3連複7頭ボックス!
1頭軸で相手6頭だと1500円。
7頭ボックスだと3500円。
その差2000円をセコく節約しようとして失敗したことが、これまでに何度あったことか。
仮に1頭軸でよかったじゃん、となっても利益が2000円減るだけなのだから、そこをケチることに大きな意味はないのです。
その整合性を見出すために、いったい何年かかり、どれだけの授業料を払ったことでしょう?
2017年7月17日、その葛藤を制したことで、私はさらなる高みに登れた気がします。
1番人気馬は7着に敗れ、4→9→8番人気の順に入って165.6倍をゲット!
(写真:ボックスにして大正解)
いやあ~、危なかった。
ケチケチ大魔王の誘いに乗って1頭軸にしていたら、人生に絶望していたところでしたわ。
ということで気分良く取材。
しかしそのあと「チームEAST」のキャプテン、山本聡哉騎手の優勝コメントを聞くのを忘れていたことに気がついたので、
最終レース後に検量室方面に行ってみたら不在。
調整ルームに行っても不在。
うーむ、これまでのレースコメントと表彰式のインタビューをつなげばなんとかなるか……
とあきらめて、日本一ビッグなトラックマンこと、
峯村正利横綱(ケイシュウ所属・180㎏・山形県鶴岡市出身)の車で駅まで送ってもらったら、送迎車乗降場が大混雑。
仕方がないからその近くの路上に停めてもらったら、なんとそこに山本聡哉騎手がいるではないですか!
ということで、めでたく追加のコメントを聞けてメデタシメデタシ!
(写真:新幹線に乗るまでの時間は焼肉で)
こんなふうにうまいこと立ち回れたのは、すべてボックス馬券のおかげ。
的中が気分を高揚させて、それがポジティヴ方向に力を与えてくれたのだと思います!
というわけで、習志野きらっとスプリントもボックスですね。
◎6.ブルドッグボス
○2.フラットライナーズ
▲10.スアデラ
△1.ワディ
△13.ディーズプリモ
△3.サトノタイガー
ブルドッグボスはJRAのオープン特別を3勝。
夏場への耐性もありそうで、転入初戦から要注目。
相手筆頭は昨年の覇者、フラットライナーズで、この距離でも流れに乗れそうなスアデラを単穴に。
ワディはスタート五分なら善戦十分。
あとはダッシュ力があるディーズプリモと底力を秘めるサトノタイガーでどうでしょう!?
続く水曜日は大井でサンタアニタトロフィー。
こちらも夏場の耐性がキーワードかな。
◎10.グレナディアーズ
○4.アンサンブルライフ
▲3.コンドルダンス
△14.セイスコーピオン
△11.テムジン
△12.ノーキディング
グレナディアーズは昨年の8月末、超絶に暑い小倉競馬場で差し切り勝ちをおさめたところを目撃しました。
その前のKBC杯も、前が詰まりまくりでの6着なら情状酌量の余地あり。
一昨年の釜山ステークスは先行有利の馬場で差し脚不発でしたが、この馬は基本的に夏が得意なタイプとみます。
アンサンブルライフはひと息入りましたが、逆に連戦ではないのがプラスとみて対抗に。
昨夏に好成績を残したコンドルダンスを3番手に取ります。
逆に、前走勝利のゴーディーは、武蔵野オープンが4年連続連対なのに、このレースは5年前に勝利したものの、最近3年は5着以下。
前走2着のムサシキングオーも、このレースでは9着、8着といまひとつ。
この2頭をヌケにして高配当を目指します!
浅野 靖典
1969年8月1日生まれ
1998年にグリーンチャンネル「中央競馬中継」のキャスターから競馬関係のキャリアをスタート。
現在は各種媒体に原稿を寄稿し、競馬関係のメディアにも出演。
JRA、青森、九州のセリ市場の司会進行役も担当している。
ときどきグリーンチャンネルの番組「競馬ワンダラー」で、ワゴン車の運転手として全国を放浪。
各地の地方競馬場には1~2年に一度以上は訪問している。