
「睡眠不足は万病の元」ということはよくわかっているんですけれど、第三次産業は盆と正月、
春秋の大型連休はそういうわけにもいかないわけで。
というわけで、ただいま絶賛頭痛中。死なない程度にがんばります……
しかし1か月前の私は、そうなることを予測していたのでしょうか。
先週火曜日は盛岡競馬場に行くことになっておりまして、なんと1か月前に新幹線の指定券をキープしていたのです。
しかもグリーン車。
ネットで購入すると割安なお値段で買えるので奮発したのですが、乗ってみたら盛岡までガラガラ。
8月15日だと混むのは上り列車だけなのね。
それはともかく、大宮からの3時間、優雅な気分でお仕事できました(悲)。
盛岡競馬場は入場人員も多く、昼食を買いに行こうと屋台村に行ってみたら、どの店も長蛇の列ができていました。
「元祖・ジャンボ焼き鳥」には40人くらい並び、となりの「まんぷく道場」も待ち人多数。
こりゃ厳しいと退散してスタンド内の売店に行ってみたら、お菓子しか置いてないとは大誤算。
仕方がないので110円の柿ピーを食べて、その場をしのぐことにしました。
最終レースが近づいたころ、ジャンボ焼き鳥のお店に挨拶がてら行ってみると、売れるものは缶飲料だけという状況。
「いやあ、仕込みを失敗しましたわ。きのうがイマイチだったので今日もかなと思ったら、こんなんですもんね」
でも、大将の予測が外れた要因はあるんですよ。
今日、藤田菜七子騎手が来場するってことを把握していなかったでしょ!
一時期のムーブメントは去った感がありますが、しかしまだまだ集客力は絶大。
つまりそれは、常連さん以外が競馬場に来るということにつながるわけです。
そのなかには遠方からのファンもいるわけだから「盛岡競馬場名物のジャンボ焼き鳥を食べてみよう」という流れになるのは必然ですよ!
でも、私も非常食を持たずに山に登ったのだから(盛岡競馬場に行くことを、地元の競馬記者はそう言います)、人のことを言えないのよね。
「んじゃ、どこ行きます?」
と、盛岡競馬にいる日本一ビッグなトラックマンこと、峯村正利さん(通称は横綱。身長185㎝・体重180㎏)。
最終レース後はメシに行きましょうと約束してあったのです。
よさげな店に横綱と一緒に行くと、客単価がベラボーなことになりそう。
ということを踏まえてあれこれ模索。
「そしたら、焼肉かしゃぶしゃぶのどちらかですね」
という提案を受けて、しゃぶしゃぶに決定!
食べ放題90分一本勝負のその店に入ると、横綱の来襲に恐れをなしたのか、店員さんがなかなか注文を取りに来てくれません(笑)。
でもオーダー後は店側も観念したようで(?)、スンナリと「牛10枚、豚5枚」を4セット完食。
山盛りのネギとマイタケ&シメジに白菜も鍋に投入して、最後は「牛5枚、豚3枚」でフィニッシュしたら、私も腹パンパンになりました。
(写真:横綱ご満悦)
さすがに二次会は遠慮して宿に戻り、翌日は午前2時起床でもろもろの仕事に着手するも、空腹感がまったく出てきません。
無料の朝食も回避して、チェックアウト後もお仕事を続けて、八戸行きのバスに乗る前の午後3時に食べたラーメンがこの日で唯一の食事。
しゃぶしゃぶのエネルギーってものすごい!
八戸港からは夜行の船に乗って、苫小牧港に木曜日の午前6時に上陸。
この日は門別競馬場に行くのですがその前に、港で待ち受けていた佐々木光カメラマンに、
浦河の「イーストスタッド」に連れて行かれることになりました。
ちなみに船でも3時に起きて原稿仕事をしていたので、引き続き寝不足は継続。
でも3時間弱の道のりを経て到着すると、やっぱりテンションが上がるものですね!
当日の見学者は6名。
そのうちの4名がまっさきにタイキシャトルに近づいてロックオンする状況のなか、私はこちらに萌え萌え!
(写真:ルースリンド)
ルースリンド!
元気そうでよかったよかった。
イーストスタッドにはメイショウサムソンとかヴァーミリアンなど、たくさんの種牡馬がいるんですが、
私が写真を撮ったのは3頭だけ。
ちなみにあとの2頭は、ダノンレジェンドと、グランシュヴァリエでした。
なんかこっちのほうが身近に感じるんですよね~。
(写真:ダノンレジェンド)
(写真:グランシュヴァリエ)
見学後は門別に戻って最終レースまで。
しかし睡眠不足は万病の元であると同時に、不的中の元でもあるんですね。
久しぶりに全敗を喫してしまいました……。
しかしさらに睡眠不足は続くのです。
私が乗る帰りの飛行機は、新千歳空港24時20分発で、羽田空港着は午前2時。
その時刻だと、羽田空港から脱出する手段は自家用車、タクシー、徒歩の3つだけなのだそうで、
空港ターミナルは朝5時まで閉めるとのこと。
つまりどこかに移動する必要があるわけです(居座っている人はいましたが)。
となると、私としては“テクシー”の一択。
24時間営業の国際線ターミナルまで45分、真夜中の道を歩きましたよ!
(写真:真夜中の羽田空港)
国際線ターミナルに到着後はトイレで着替え、ロビーの長いすに転がって1時間半ほど仮眠。
帰宅しようと早朝の電車に乗ったら、最寄り駅を寝過ごしてしまいました。
もうそろそろこういう生活とはオサラバしないとダメですね~
スパーキングサマーカップまでにはしっかりと寝て、脳みそに元気を注入するぞ!
◎9.ケイアイレオーネ
○7.リアライズリンクス
▲11.ムサシキングオー
△5.オーラゼウス
△6.グランフィデリオ
△2.インフォーマー
ケイアイレオーネは超大型馬なので夏場が心配なのですが、ゆったりとしたローテーションならバテバテの心配はなさそう。
しかし的場文男騎手だと過剰人気になりそうなので、3連単のアタマにはリアライズリンクスもマークしておくべきでしょう。
ムサシキングオーは川崎では過去2走だけで、いずれも報知オールスターカップ。
先行粘り込みの内容で3着と4着でした。
その脚質で先手を主張すれば、逃げ馬不在のメンバーだけに押し切る可能性まであると見ます。
あとは地元で安定していて夏場も走るオーラゼウスと、先週の黒潮盃の経験をもとに、体重が軽いグランフィデリオをマーク。
相手なりに走れそうなタイプのインフォーマーも3連勝式の候補として挙げておきます。
ただ、この予想をつけた時点は寝不足状態なんですが……
浅野 靖典
1969年8月1日生まれ
1998年にグリーンチャンネル「中央競馬中継」のキャスターから競馬関係のキャリアをスタート。
現在は各種媒体に原稿を寄稿し、競馬関係のメディアにも出演。
JRA、青森、九州のセリ市場の司会進行役も担当している。
ときどきグリーンチャンネルの番組「競馬ワンダラー」で、ワゴン車の運転手として全国を放浪。
各地の地方競馬場には1~2年に一度以上は訪問している。