コラム”

「愛馬が勝つところを初めて目撃!」
2017年9月25日

先週水曜日の浦和競馬場で、わたくしが一口(1%)だけ出資しているマルボルクシチーが勝つところを見てしまいました!

いやあ、いわゆる一口馬主の会員になってからというもの、勝ったところを現地にてナマで見たのは初めて。
まったく失礼な話なのですが、勝つなんて本当に想定外。
あまりにビックリしたので、頭が酸欠状態になってしまいました。

先週はいろいろと業務が重なっておりまして、水曜日も朝からひたすらお仕事。
しかし落語家の快楽亭ブラック師匠の「旅の師匠」である私は、
師匠が出張やら旅行やらで使う航空券などの立て替え分が、かなりの額に上っていたのです。
というわけで早いところ集金しなくては。
本来ならば落語会の会場で集金するのがいちばんいいのですが、師匠の会が行われる日に限って私が江戸にいないという状況。
そのため、師匠が浦和競馬場に来場される「オーバルスプリント」の日に、私も行くことにしたのです。
そして無事に集金完了。

そのままメインレースのパドックを見ると、ブルドックボスがプラス17kgになっているではありませんか。
師匠はたしか「ブルドックボスとリエノテソーロの馬連ワイド」にするとおっしゃっていたはず……

師匠から「プラス17kgって大丈夫なの?」と聞かれたので、ちょっと微妙ですよと答え、さらに「リエノテソーロのプラス11kgも心配かも」
と答えると、しばし考えた師匠は「単複にします」と言い残して馬券発売機に。
どの馬の単複にしたのかは聞かなかったのですが、
私が「先々週、サイタスリーレッドの生産牧場に行ってきたので、私はそこからにします」と話したことを採用してくれたかしら!?

というのも、私と師匠は別々の場所でオーバルスプリントを見たために、師匠の馬券結果は知らないからなのです。
ちなみに師匠の勝負場所は、特別観覧席の5階。
長らく2階以上に行けなくなっていた2号スタンドが解体工事に入って足場が組まれたため、
そのとなりの3号スタンドの特別観覧席は9月と10月の開催日は
4階が2000円から500円に、5階が2500円から1000円に大幅値引きされて運用されております。


特別観覧席5階からの景色

(写真:特別観覧席5階からの景色)

さて、主要な目的が「集金」だった浦和競馬場。
以前も同じケースがありまして、そのときは馬券がハズレて「南浦和駅で待っていればよかった」という惨事でした。
だから今回もいまひとつ気が進まなかったのですが、でもタイミング的にこの日しか会えなかったので仕方なし。
でも前々日にマルボルクシチーが出走するということを知ったので、気持ち的にはちょっと前向きに。

ただ本心としては、別にここで勝たなくてもいいんじゃないかなという気持ちでした。
3歳のマルボルクくんが古馬B3クラスのカベに当たって、メンタルがしょげてしまうほうが怖いですからね。
パドックでは写真をたくさん撮りましたが、良く見えたのは2番と11番の2頭。
というわけで馬券はそれを買い、マルボルクくんはどうしようと20秒ほど迷ったものの、いちおう複勝と単勝を勝っておくことにしました。
複勝が上にあるというところに、期待感のなさが現れています(笑)。


念のために買った応援馬券

(写真:念のために買った応援馬券)

そしてダラダラとスタート地点のほうに歩くと、競馬番組関係者の知り合い2名と遭遇。
その2名は「応援しますよ」と言ってくれたのに「いや、ここは勝たんでいいんですよ」と返事した私。
しかし4コーナーでのマルボルクくんの勢いがものすごい!

「マジか! ここで勝つんかい!」

と、一口オーナーらしからぬ発言をしてしまいました。
だってマルボルクくんは3連単の3着の欄にしかいないんだもの。
でも突き抜けちゃったらしょうがないので、そこからは喜々としてゴール方面に行きましたよ!

いやしかし、愛馬が勝ったところを目撃されてしまっては、お祝いをしないわけにはまいりません。
ということでその2名になぜかラジオNIKKEIの大関アナウンサーが加わって、南浦和駅前でプチ祝勝会♪


ケーキと飲み物で祝勝会

(写真:ケーキと飲み物で祝勝会)

そのあたりからなのです。
頭痛がしてきたのは。興奮状態で頭に血が昇り、それが徐々に落ち着いてきたところで脳みそが血液不足になったということかしら。
なんかヘンな汗も出てくるし。
これって7月末に食らった熱中症と同じような感じだったりして!?

そういえば、私の友人の愛馬(1口ではなくてホンモノ)が重賞を初めて勝ったときも、レースが終わって記念写真を撮り、
自分の席に戻ってしばらくしたら「気持ち悪い……」と言いつつ、机に顔を伏せていました。
それもいわゆる熱中症の一種かも。
これからは体にガタが来る一方だし、興奮のしかたには気を付けないと。

ただ、それも勝利を目の当たりにする経験を数多くすれば、こんな症状にはならなくなるのかも。
20年近くの一口馬主会員歴でやっと初めて「自分の愛馬が勝つところをナマで見た」わけですからね。
勝つってこういうことなのね!
これからはどんどんと勝ち慣れをしたいもの。
馬券はけっこう勝ち慣れているんですが???

では日本テレビ盃のシルシに行ってみましょう!

◎9.モーニン
○2.サウンドトゥルー
▲11.アポロケンタッキー

南関東の重賞戦線で好走歴があるA級格付けの南関所属馬が不在……。
ならば絞らなきゃということで、JRA所属の4頭からどれか1頭を削るというチャレンジをしましょう。

その1頭に選んだのはケイティブレイブ。
前走で帝王賞を制しましたが、地方競馬で挙げたそれ以外の勝利は、
名古屋大賞典、浦和記念、白山大賞典、兵庫チャンピオンシップと、すべてコーナー6つでのもの。
ほかの3頭は“インサイドワーク”よりも“力強いスピード”が持ち味だろうということで、ビシッとこの3頭に絞ります!

プロフィール

プロフィール

浅野 靖典

1969年8月1日生まれ

1998年にグリーンチャンネル「中央競馬中継」のキャスターから競馬関係のキャリアをスタート。
現在は各種媒体に原稿を寄稿し、競馬関係のメディアにも出演。
JRA、青森、九州のセリ市場の司会進行役も担当している。
ときどきグリーンチャンネルの番組「競馬ワンダラー」で、ワゴン車の運転手として全国を放浪。
各地の地方競馬場には1~2年に一度以上は訪問している。

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