
先週はいろいろと外出しましたが、ここでのネタ的にはなりにくい感じでした。
火曜日は快楽亭ブラック師匠の長男、秀次郎くんの二十歳の誕生会で、浅草でちゃんこ鍋。
水曜日は夜に行われた競馬ファンが集まるというイベントに客として参加。
そこにいた人たちのなかではおそらく私が最年長かもしくは2番目か3番目?
となると、若い人たちの意欲と情熱にただただ茫然とするばかり。
そういえば自分にもあんな時代があったなあ。
続く木曜日はヤクルトスワローズのファン感謝イベント後に開催された、
仲間うちでの「シーズン反省会」という名の飲み会に行ってきました。
しかしながらヤクルトはぶっちぎりの最下位だったので景気のいい話では盛り上がれず、
ヤケ酒ムードで紹興酒を大量に飲むことになりました。
つば九郎さんはギャンブル好きで万馬券もちょくちょく取っているらしいのですが(本人申告)、チームは勝負弱いというのがなんとも。
というグチりまくりの3時間でしたが、翌朝が二日酔いにならなかったのは幸いでした。
ということで、基本的にはモーレツ仕事モードだったのです。
金曜日も土曜日も自宅からは犬の散歩以外では外に出ず、そして夜ふかし。
それでは体に悪いので、日曜日は東京競馬場に行ってきました。
といっても到着したのは午後2時で、メインレースのジャパンカップを含めて3レースを残すのみ。
当日の入場者数は10万8千人あまりだったそうですが、府中本町駅から延びる通路から入場してメインスタンドの前を通過しても、
人をかきわけて歩く必要がないという感じで「G1にしてはすいているなあ」という印象でした。
それでも小雨まじりだった昨年より2万人ほど多かったとのこと。
(写真:ジャパンカップデーのスタンド)
その人波のなかを歩き、第1レースからブルーシートを敷いて観戦していた大阪の友人にご挨拶。
そのままその場所を使わせていただき、まずは京都10レースの吉原寛人騎手の単勝を買ったら見事に的中!
そこで今日はG1デーということを実感。
どういうことかというと、私の斜め前にいた若者男子4人組が「吉原って、そんな騎手いたっけ?」「新人?」などと話していたんです。
こういう日は、初心者中の初心者が集まる日でもありますね。
そういえば、スタンドの西端にある「ビギナーズコーナー」にも10人ぐらいの人が、
マークカードの書きかたなどについて指導を受けていました。
そう、私もかつてはそんな初心者。
けっこう授業料を払ったなあ……
となれば、そこには妙味がたくさんあるはず!
と確信してジャパンカップに挑んだら、やっぱり意外といい配当がつきました。
ありがたやありがたや。
(写真:ジャパンカップ発走直前)
レース後にターフビジョンに映るVTRを見ながら友人と感想戦をして、
ふと振り返ったら周りにいた人々がほとんど消えていてビックリ。
みんな撤収が早いよ~!
急いで帰ったって京王線は激混みだからあんまり意味はないのにねえ。
しかしだんだん寒くなってきたので、すっかり空席多数になったスタンドに移動することにしました。
京都最終、京阪杯での私の注目は吉原騎手。
でも馬券売場までちょっと遠い場所だったので、馬券は自分の席で買うことにしました。
そうしたら、吉原騎手が騎乗するネロが逃げまくっているではないですか!
じつはワタクシ、吉原騎手の複勝しか買っていなかったのです。
しかしネロは後続の追撃を最後まで抑えて逃げ切り勝ち。
吉原騎手はJRAの重賞初制覇となりました。
……うーむ、これは痛恨。
レース結果はとても喜ばしいものだったのに、なんとなく中途半端。
複勝だけではなくて単勝も持っていたかった!
でも「買えなくてラッキー」というときもあるんですよね。
この日の東京10レースがその典型例で、締め切り間際に発売機に並んだら、私の前にいた兄ちゃんがマークカードの塗りミスを機械に指摘され、
それを修正したら金額不足で怒られて、そのおかげで私の番が来たのは締め切り後。
私の後ろで並んでいた別の友人も買えなかったので文句タラタラ。
「でも3分後にあの兄ちゃんにお礼を言わなきゃいけなくなるかもよ」と話したら、2人とも持っていたマークカードが大ハズレ!
こういうとき、私は「儲かった」と表現します。
「買えなくてよかった」とか「助かった」などというネガティヴな気持ちが少し混ざった言葉ではなくて、前向きさ100%で「儲かった!」
でも、当たって「儲かった」と結果的に「儲かった」は表裏一体。
勝負ごとは「攻め」と「引き」のバランスが重要ですが、荒れると判断したレースは全力で攻めるべきだと思います。
京阪杯も「絶対にまともな結果にはならん」という確信はあったんだけどなあ。
ならば水曜日の勝島王冠もそういう傾向があるレースなのだから、そこでリベンジだ!
3年前に単勝万馬券のハブアストロールが勝ち、2010年は3連単が171万馬券になった重賞。
そしてこのレースの特徴は、「10~12番人気馬が上位に食い込む」こと。
昨年は11番人気のムサシキングオーが3着に入り、一昨年は12番人気馬が4着。
3年前のハブアストロールは11番人気で、4年前も11番人気のカリバーンが3着。
第1回の2009年も11番人気のヴァイタルシーズが3着だから、かなりの実績を残しているのです。
ということならば、その辺の人気になりそうな馬を重点的にピックアップ!
◎3.ユーロビート
○10.タマモネイヴィー
▲4.キープインタッチ
△1.ハイテルカイト
△6.ウマノジョー
△9.オリオンザジャパン
△12.クラトリガー
ユーロビートは吉原騎手なので「ノッている人には乗るべしの法則」で中心。
あとは展開が“前半が速くて中盤がかなり緩み、後半は早めにペースが上がる”ような予感がしたので、
ある程度の決め脚がある馬を近走成績度外視で並べてみました。
個人的にはボックス買いの網打ち作戦で行きますが、ここは攻めの姿勢で立ち向かうべき一戦でしょう!
浅野 靖典
1969年8月1日生まれ
1998年にグリーンチャンネル「中央競馬中継」のキャスターから競馬関係のキャリアをスタート。
現在は各種媒体に原稿を寄稿し、競馬関係のメディアにも出演。
JRA、青森、九州のセリ市場の司会進行役も担当している。
ときどきグリーンチャンネルの番組「競馬ワンダラー」で、ワゴン車の運転手として全国を放浪。
各地の地方競馬場には1~2年に一度以上は訪問している。