
土曜日に行われたサッカーの東アジアE-1選手権、日本対北朝鮮、いやいや、最後までヒヤヒヤドキドキの戦いでしたね。
後半のロスタイム3分での決勝点ですから、もう本当に最後の最後。
ドロー寸前での勝利には感動しました。
……といっても、私はそれを文字情報で知っただけ。
試合が行われていたときは香港におりまして、香港では試合の中継がなかったんです。
それなのになんでこんなにアツくなっているのかというと、その試合の単勝を買っていたのです。
もちろん日本の勝利の1点買い!
というわけで日曜日の朝にその結果を見て「そりゃ単勝1.39倍だものね」と思ったものの、
しかしその試合内容を伝える記事を読んだら、実際のところはハズレ寸前だったことがわかってビックリ。
手元にサッカー券があるから余計にその情景が想像されて、試合をひとつも見ていないのに感動してしまったのです。
(日本の単勝1点!)
香港の場外馬券売場は、馬券とサッカー券と各種宝くじが発売されています。
なので競馬開催がない日もオープン。
でも本当はこれを買うつもりではなかったのです。
土曜日の夜は、香港プレミアリーグ「香港飛馬」対「夢隊FC」の試合を観に行くことにしていたので、
サッカー券を買って応援しようと考えていたのです。
そうしたら、当日の発売試合一覧をどんなに見ても、その試合はリストのなかに見当たらず。
土曜日は東アジア選手権、英国のプレミアリーグ、ドイツのブンデスリーガはもとより、
スペインの2部リーグやオーストラリア、さらには南米チリの試合など80試合ほどが売られているというのに!
うーむ。
つまりこれはきっと、自国の試合を発売すると、いろいろな不正につながりかねないということなんでしょうなあ。
というわけでアテは外れたものの、何も買わないのもつまらんので日本を応援することにしたのです。
勝ってよかったー!
そのサッカー券は当然、競馬場でも払い戻せます。
ということで日曜日は沙田競馬場で開催される「香港国際競走」に突撃!
昨年はサトノクラウンとモーリスが優勝して「君が代」を2回も聞くことができましたが、今年はどんなもんでしょう?
しかし今回はあまり予習をしていなかったので、その場の判断が頼り。
つまりパドック診断が重要になります。
さっそく第1レースから気合を入れて取捨選択をすると、1番の馬がよさげ。
それに加えて全14頭のなかから合計6頭をピックアップして買い目を決めて、
タッチパネル式の機械と対峙すると、イマイチうまく操作ができず……。
それでもなんとか単勝と3連単を購入。
しかしですよ、結果としてはここでも普段通りの行動をすればよかったのでした。
1番の馬は最後の直線で前が詰まり、最後に伸びるも4着まで。
でも、勝ったモレイラ騎手の馬はもちろん、2着馬も3着馬も3連単の買い目に入っているではないですか!
つまりいつもどおり3連複6頭ボックスを買っていれば、難なく173.6倍をゲットできたということ。
うーん、メチャメチャもったいない!
その結果にガックリきた私は早くも戦意喪失。
第2レースは回避することにして、第3レースは9頭立てということで4連単にチャレンジするも、あっさり撃沈。
まったく気合が乗ってこないまま、国際競走を迎えることになってしまいました。
(香港国際競走セレモニー)
こういうときって当たらないんですよ。
これはもう、過去の経験からわかり切っていること。
第4レースの香港ヴァーズ(2400m)はハイランドリールが勝つという予想だけが当たって馬券はハズレ。
第5レースの香港スプリント(1200m)は締め切られて買えなかったけれど、買えていたらハズレ。
続く第6レースは一般戦で、3連単1頭軸で相手6頭の30点を3.33ドルずつ(香港では1点いくらではなく、
1枚あたりいくらという買い方ができるのです)で合計100ドル勝負に出たものの、軸馬が5着で大惨敗。
そんなわけで第7レースの香港マイルもビューティーオンリーの単複を「ダメだろうなあ」と思いながら買ったらやっぱりダメで、
やっと2→1→3番人気の順で決まった香港カップで初当たり。
それでは本日の損失を埋めるには至りませんわ。
そして最終レースもハズレ。
逃げ切ったモレイラ騎手は1着の欄にありませんでした。
(最終レースは真剣に)
というわけで今年の香港国際競走は、個人的には厳しい結果に終わりました。
そんな1日を通して、今後の課題を挙げるとすれば「モレイラ騎手の取捨選択」ですね。
第1レースで素直にモレイラ騎手を信じていれば、万馬券的中でアドレナリンが一気に噴出していたはず。
タラレバタラレバは承知の上ですが、よく言われる「競馬は馬7、人3」が、
騎手によっては「馬7、騎手4」で合計11になることもあるのだと感じさせられました。
日曜日は前残りの傾向が強い馬場状態でしたが、モレイラ騎手は多少ムリさせても前半で前の位置を取り、
そして大負けしないさせないという乗りかたをしていました。
全10レースに騎乗して2勝という結果ながら、それ以上の存在感を見せてくれたように思います。
そうなれば当然、どのレースでもある程度の人気を集めてしまうわけで、
レースごとに「いいモレイラ」なのか「悪いモレイラ」を判断する必要があります。
そこが勝利へのキモだとは分かっているんですけれど……。
あとは馬券を買い慣れることも必要でしょうかね。
1年ぶりなので、マークカードの塗りかたを若干忘れていたところがありました(汗)。
その反省を踏まえつつ、日本に戻ってホームの競馬。
しかし水曜日の全日本2歳優駿は、かなり厚いメンバーになりましたなあ。
◎2.ハヤブサマカオー
○3.ダークリパルサー
▲9.ルヴァンスレーヴ
△8.ドンフォルティス
△12.サザンヴィグラス
△14.ビッグスモーキー
いろいろと考えたのですが、兵庫ジュニアグランプリで厳しい展開でも逃げ切ったハヤブサマカオーに注目。
今回は2番枠で、さらに競ってくる馬もいなさそうなので4戦連続の逃げ切り勝ちを期待します。
相手筆頭にはエスポワールシチーの半弟、ダークリパルサーを指名。
ルヴァンスレーヴは差し脚を長く使えるタイプで、展開的に向く可能性がありそうです。
ドンフォルティス、ビッグスモーキーも差せるタイプで上位食い込みに要警戒。
連下の穴として、流れ込みが狙えそうなサザンヴィグラスを挙げておきます。
浅野 靖典
1969年8月1日生まれ
1998年にグリーンチャンネル「中央競馬中継」のキャスターから競馬関係のキャリアをスタート。
現在は各種媒体に原稿を寄稿し、競馬関係のメディアにも出演。
JRA、青森、九州のセリ市場の司会進行役も担当している。
ときどきグリーンチャンネルの番組「競馬ワンダラー」で、ワゴン車の運転手として全国を放浪。
各地の地方競馬場には1~2年に一度以上は訪問している。