コラム”

「帯広で心機一転なるか!?」
2018年1月29日

先週は高知競馬場と園田競馬場に行ってきたのですが、馬券的絶不調生活は継続中でございまして。

イヤ、ホントにお恥ずかしい。
先週のTCK女王盃で別項目にしてまで「ビミョー」という理由を書いたブランシェクールが2着に食い込むことになろうとは。
衷心よりお詫び申し上げる次第でございます。

個人的な馬券でもそのとおりに実践したので、園田競馬場のテレビで2着に流れ込む姿を見たときには、
もうなんというか「複雑な気分ってこういうことを言うんだろうなあ」と心の底から感じましたね。
自分の出資馬だから2着に入ったのはうれしいし、自分の出資馬がオープンクラスにまで上がるのも初めてだから喜ばしいんですけれど、
今回はそれよりも「あれだけビミョー感あふれる予想原稿を書いたのに2着とは」というモヤモヤ感のほうがはるかに大きくて、
なんだかやんなっちゃいました。
本当にお恥ずかしい……

というわけで、馬券的絶不調から回復の兆しはゼロ。
日曜日からは空気が冷たい帯広に来ているので、そこでなんとかして風向きを変えたいなあ。

でも日曜日はもろもろの取材があったので、馬券を買ったのはメイン前とメインレースの2つのみ。
結論から書きますと、2つとも的中しました。
しかし収支としては両方ともマイナス。
3連勝式を買わなければよかったんですけれど(涙)。

でもレースは迫力がありましたね。
ばんえい競馬をナマで見るのは久々にしても「ばん馬ってこんなに大きかったっけ!?」と、今さらながらビックリしてしまいました。
そして騎手が馬を追うときの声がよく聞こえてくることにもまた「こんな感じだったっけ?」と思ってしまいました。


ばんえい競馬の先行争い

(写真:ばんえい競馬の先行争い)

サラブレッドの競馬では、競走中にみだりに大声を出すのはダメという決まりになっていますが、ばんえい競馬は声で追うのもひとつの技術。
馬場の奥を馬と一緒になって歩いている厩務員さんも大声を出して叱咤激励していますから、
第2障害のところで「ソレ!」とか「行け!」などという声が飛び交うその雰囲気はまさに“ガチ勝負”。


ゴール手前での競り合い

(写真:ゴール手前での競り合い)

その声につられて観客も騎手の名前などを叫んでいますから、気温は氷点下でもそれを感じさせないほどにヒートアップしていました。
私も最終レースはいわゆる普通の競馬以上に声を出したので、観客にとってもばんえい競馬はスポーツといえるかもしれません。

さて、私がなぜ声を出したのかというと、じつは最終レースも馬券をちょっとだけ買っていたからなんですね。
なんと帯広競馬場では口頭窓口に限り、裏が黒色の「磁気券」を発売しているのです。
なつかしい~!


帯広名物口頭窓口

(写真:帯広名物口頭窓口)

私は競馬歴がソコソコありますから、マークカードがない時代もちょっとだけ知っておりまして、
そのときは窓口のオバチャンに買い目を伝えて発券してもらっていたんですよね。
でもそれははるか昔の話。
馬券を買うのに会話が要らなくなった今、オバチャンに買い目を伝えるのって、なんかちょっと緊張してしまう気がするんです(私だけ?)

でも地元在住の友人に「口頭窓口ではリッキー模様の馬券が買えますよ」と言われたら買わないわけにはいきません。
ということで、
「5番の複勝、200円」

あー、緊張した。
そんな私の気持ちは完全スルーの無表情でオバチャンが渡してくれた馬券は、本当だ、昔のだ!!


旧型の馬券がまだ買える!

(写真:旧型の馬券がまだ買える!)


裏が黒!

(写真:裏が黒!)

ちなみにこの馬券は在庫がある限りということなので、いつまで買えるのか不明。
3連勝式は発売しないので馬券用紙が減るスピードは遅そうですが、これを手に入れたいかたはお早めに!

で、その最終レース。
テキトーに買った5番の馬は単勝20倍ちょっとの人気薄だったのですが、
それが第2障害を降りたところで勝ちそうな勢いで突き進んでいたのです。
となれば「舘澤(たてざわ)!」と声が出てしまうのは仕方なし。
しかしさすがに人気薄というファンの評価は正しかったようで、ゴール前10mあたりで失速。
最終的には3着からの差はわずかでも5着という結果でした。

いや~、でもアツかったなあ。
この叫びで、ここ1か月ほどの当たらない病の菌が体内から出ていってくれたかも!?

そうだ、ここはそう思い込むことにしようではありませんか。
「病は気から」という言葉もあることだし。
なにごとも勢いと気合。
今週の川崎記念以降は暗黒の連敗街道から抜け出せる気がしてきたぞ!

◎7.アポロケンタッキー
○4.サウンドトゥルー
▲3.アウォーディー
△10.ディアドムス
△6.ケイティブレイブ

本命には度胸一発、川崎コースが初めてというアポロケンタッキーを指名。
チャンピオンズカップは出走取消となりましたが、その後の回復は順調だった様子。
その取消明けの東京大賞典が後方からという厳しい展開で、勝ったコパノリッキーから差はあったとはいえ4着に食い込んだのですから、
改めてその実力に期待してみます。

サウンドトゥルーは川崎の2100mで3回とも2着か3着で、川崎記念は2年連続で2着。
これはもう、脚質的にやむをえないところがあるのでしょう。
なので今年も2番手にしましたが、軸にするならこちらかな。
アウォーディーは前2走がひと押し不足の結果でしたが、JBCクラシックを圧勝した舞台なら無視することはできません。

ディアドムスは報知オールスターカップが圧勝でも、時計の比較からは厳しそう。
でも上位に食い込んでくる可能性にちょっと期待。
ケイティブレイブはタイプ的に川崎コースが微妙かも。
うまく流れに乗っても押し切るまでは厳しいとみて、3連勝式の候補までが妙味とみます。

これで勝負だ!!!

プロフィール

プロフィール

浅野 靖典

1969年8月1日生まれ

1998年にグリーンチャンネル「中央競馬中継」のキャスターから競馬関係のキャリアをスタート。
現在は各種媒体に原稿を寄稿し、競馬関係のメディアにも出演。
JRA、青森、九州のセリ市場の司会進行役も担当している。
ときどきグリーンチャンネルの番組「競馬ワンダラー」で、ワゴン車の運転手として全国を放浪。
各地の地方競馬場には1~2年に一度以上は訪問している。

コラム一覧