コラム”

「心に余裕をもちましょう」
2018年2月5日

ここ3週間ほど「当たらない」とうめき続けていたわけですが、2月に入ってなんとなく思い当たるところがあったのですよ。

それは「日々の暮らしに余裕がない」ということ。
経済的な話ではなくて、時間的な話です(汗)。
先週は日曜日の始発電車に乗って羽田空港経由で帯広に飛び、帯広競馬場近くのマクドナルドで2時間ほど仕事をしてから競馬場に入り、
取材やら「ばんえいスタジオ」出演やらであっという間に最終レース。
馬券はスタジオからSPAT4を使って買っただけでした(最終レースの旧型馬券はオマケ)。

そのあとは焼肉とカラオケ(これは自業自得ですが……)で午前1時半。
翌朝は5時に起きて原稿仕事をしていたら、別のネタで催促が入ってそれに取り掛かったらチェックアウト時刻の11時。
そのまま競馬場に行って飲食店の取材をしてから「南関道中」を書き、
競馬場に入って別件の取材をして予想原稿を超特急で書いたらもう17時半。

帯広競馬場前を出る空港行きのバスは18時23分発。
ということは1レースしかできないやんけ!

ということで荷物をまとめ、1回くらいはまともに馬券を買おうとメインレースの「ダイヤモンドダスト賞」(5歳限定戦)をゴリゴリに検討して、
口頭窓口にて旧型馬券で購入してみました。


先週月曜日の少額勝負

(写真:先週月曜日の少額勝負)

でもチョットマテ。
18時10分発走でバスの時刻が18時23分だから、当たったら速攻で払い戻しをしないと危ないんじゃないの?

馬券を買う前に園田で買った馬券を帯広で払い戻ししましたが、その馬券はQRコードがついた白い馬券。
裏が黒い馬券は昔のように、その競馬場でしか払い戻せないんでしたよね……

という心の準備をしてから、マイナス12度の気温なんざ関係ねえという気合でスタート地点の近くに向かったら、
2番の馬の蹄鉄が外れたという放送がほのかに聞こえてきたではないですか。
どひゃー。

蹄鉄を打ち換えて発走となると、当たっても払い戻しは無理。
スタート地点で蹄鉄を打っている様子を遠くから拝見しつつ、同時に時計もチラチラとチェック。

極寒の静かな冬の夜、ファンファーレが鳴ったのは18時20分でした。
しょうがないから、第1障害を越えたらバス停まで走るぞ!

バス停までは2分足らずで到着。
かすかに聞こえてくる実況に聴覚神経を集中させると……、どうやら勝ったのは4番の模様。
払い戻しをどうするか考える手間がなくなってよかったですわ(負け惜しみ)。

しかし厳寒期に北海道に来ると印象に残るよなあ。
という感慨にひたったのはほんのちょっとでして、翌日も早朝からひたすら労働で、水曜日も気がついたらお昼すぎ。
急いで川崎競馬場に向かったら、もう川崎記念の出走馬がパドックに出る時間ではないですか!

この日は快楽亭ブラック師匠が主催する「温泉同好会」用に私が予約した切符の受け渡しがありまして、
ゴール前の人混みのなかで師匠と合流して6名様分の旅行代金19万円を回収。
こんな鉄火場で現ナマ取引をするのは危ないでしょ!

ちなみに師匠の狙い馬はケイティブレイヴで、どうやら単勝一本勝負にした模様。
対する私はアポロケンタッキーの単勝。
金額はおそらく師匠の20分の1か30分の1か。
その金額の差は結果に現れたようで、師匠の大勝利になりました。
おめでとうございます……。


惜しかった

(写真:惜しかった)

いやしかし競馬場で過ごした時間は楽しかったけれど、しかし当たらないのは相変わらず。
木曜日も金曜日も土曜日も自宅の外に出たのは犬の散歩だけという日々は、ちょっと息苦しくてたまらんぞ!

ということで、日曜日は東京競馬場に行ってきました。
現場で神経を尖らせることが連敗街道から抜け出すための必要条件じゃないのかと思ったからです。


久々に東京競馬場

(写真:久々に東京競馬場)

いつもはノートパソコンを持っていくのですが、それも封印して身軽に行動。
それはよかったのですが、午後2時にみそラーメンを食べたら血液が胃に集中してしまって、頭がボーッとなったのは大誤算でした。
勝負の前にメシを食ってはイカンでしょ。
まったく基本がなっとらん!

という事情で東京の第10レースをパスしたら、3連単が100万馬券。
やらなくてよかった~(嬉)。

続くメインレースの東京新聞杯はパドック診断をしっかりして、馬連と3連複の6頭ボックスで馬連だけ的中しました。
取ってマイナスだけど、まともに当たったのって1か月ぶりのような気がするぞ。

東京の最終レースは3連複7頭ボックスという節操ない馬券を買ってハズレ。
でも、これが厄落としになったような気がします。

やはり心に余裕がないと、勝負ごとはきっとうまくいかないものなんですね。
片手間で勝負をしても、なかなかうまくはいかないもの。
そのことを肝に命じつつ、日々の暮らしから見直そうと思ったことでした。
ムダにしている時間はいっぱいあるわけですし。

という誓いを今さら立てた今週は、水曜日が高知競馬場というスケジュール。
なので、報知グランプリカップは高知競馬場で買いますよ!

◎1.ロワジャルダン
○5.エンパイアペガサス
▲3.タイムズアロー
△13.オメガスカイツリー
△8.ケイアイレオーネ

過去5年の3着内馬で単勝5番人気より下だったのは、3年前の3着馬インサイドザパークと5年前の優勝馬スターシップだけ。
ということで、今年も上位人気になりそうな馬の組み合わせにするのが吉でしょう。

なかでも注目はロワジャルダン。
1800mには12回出走して、そのうち10回が5着以内。
勝ち星からは2年ちょっと遠ざかっていますが、移籍2戦目の今回は勝機が十分にありそうです。

昨年の優勝馬、エンパイアペガサスは力強い先行力が武器。
今年もノーマークにはできません。
タイムズアローは昨年のこのレースで1番人気に推されるも、どうやらどこかで脚をぶつけたらしく11着。
ですが、一昨年の優勝馬という点を含めて、10歳でも無視できない存在といえるでしょう。

オメガスカイツリーは好成績が秋と冬に偏っているという戦歴ですから、最近の好走はそのまま調子よしと捉えてよさそう。
ケイアイレオーネも実力的には上位でも、1800mの流れは合わないような気も。
それでも船橋コースは2戦とも3着ですから、押さえる必要があるでしょう。

そして忘れちゃいけない「流すなボックス!」

プロフィール

プロフィール

浅野 靖典

1969年8月1日生まれ

1998年にグリーンチャンネル「中央競馬中継」のキャスターから競馬関係のキャリアをスタート。
現在は各種媒体に原稿を寄稿し、競馬関係のメディアにも出演。
JRA、青森、九州のセリ市場の司会進行役も担当している。
ときどきグリーンチャンネルの番組「競馬ワンダラー」で、ワゴン車の運転手として全国を放浪。
各地の地方競馬場には1~2年に一度以上は訪問している。

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