コラム”

「佐賀でも反省」
2018年2月26日

先週火曜日、佐賀競馬場で行われた「レディスヴィクトリーラウンド」に行ってまいりました。
これでエキシビションが行われた帯広以外、盛岡、名古屋、高知、佐賀とすべて観戦。
体力的にも精神的にもまだ移動が堪える状況にはなっておりませんので、ありがたく取材の用命を承っております。

このシリーズは女性騎手が主役になるわけですが、名古屋の第2戦をハナ差で制した戸部尚実騎手のように
「いやあ、そりゃ女の子がいても、自分の馬が勝てそうだったらスイッチが入っちゃいますよ」となるのは勝負の世界だから当たり前。
それでもシリーズを通して女性騎手の活躍が目立ちました。

とくに愛知の宮下瞳騎手は第1戦で好成績。
盛岡と名古屋で第1戦を制したことから、高知での第1戦は専門紙のシルシは薄かったものの「2度あることは3度ある」と考えて、
宮下騎手を3連単に組み込んだら2着で万馬券。
その判断は大正解でした。

その高知初戦を勝ったのは別府真衣騎手。
別府騎手は名古屋の2戦目で10番人気(=最低人気)の馬を2着に持ってきて、大波乱を演出。
3着が木之前葵騎手でしたから、ちょっと考えれば取れたよなあ、という万馬券でした。

ちょっと考えれば……。
そうなんです。
今年のレディスヴィクトリーラウンドは、高知での2戦目だけが例外で、そのほかはすべて女性騎手が連対していたんです!

という流れがあることを出発前に頭に入れていた私は、高知に続いての大勝利を狙って気合十分。
2時間睡眠だろうが佐賀競馬場で別件取材と通常業務が満載だろうが関係ねえ~!

ということで第1戦は、ここまでの傾向から宮下騎手を軸にするのが妥当。
しかしやはり睡眠不足と過労で正しい判断ができていなかったんでしょうね。
買った馬券は3連複7頭ボックス35点でした。


大井から期間限定で修業中の藤田凌騎手も参戦

(写真:大井から期間限定で修業中の藤田凌騎手も参戦)

その結果は、宮下騎手が1着で別府騎手が2着という、上位人気2頭でのワンツー。
でも3着に最低人気の山口以和騎手が食い込んだために、3連複は57倍もつきました。
しかしですよ、3連単は2万馬券。
となると、これはもう買いかたを間違えたとしか言いようがありません。
もったいない!

その反省を踏まえて、2戦目は節操のないボックス買いはせずに、きっちりと絞っていこうと決めてマークカードに記入。
最終戦だし女性騎手は力量的に上位の馬に乗っているし……

と決め打ったのですが、まさかのハズレ。

勝ったのは別府騎手で、2着が木之前騎手、3着が宮下騎手という、女性騎手のワンツースリーになったのですが、
しかしなんと、その組み合わせを持っていなかったのです。


6番の木之前騎手は3着にしかいない

(写真:6番の木之前騎手は3着にしかいない)

なんという痛恨。
別府騎手は盛岡と名古屋の第2戦で連対。
それが頭に浮かんでいれば軸不動で買えるはずだし、
総合優勝を争う別府騎手と宮下騎手の2人を軸にすれば余裕のよっちゃんで木之前騎手2着の馬券も買えたはず!

そして第2戦も3連単が2万馬券でした。
というか、なんでこんなについたのか謎……。
馬券的にはわりと買いやすいはずなのに?

いやしかしもったいない。
馬券で勝つにはテクニカルな部分も多いことは痛いほどわかっているのですが、
これがなかなか意のままにならぬことを改めて実感しました。

ともあれ「馬券はアドリブで買わず、プランを立ててから買え」ということを頭に叩き込んでおかないとイカンですな。
まったく、いつまでたっても勉強することばかりです。


総合優勝の別府騎手と第3位の木之前騎手

(写真:総合優勝の別府騎手と第3位の木之前騎手)

じつは佐賀競馬のあとの週末(つまり2月25日)に、ミャンマーのヤンゴンで開催されるイベントと飲み会に誘われておりまして、
でも行くかどうか、この段階でも迷っていたのです。
ですが、最終的にはその後のスケジュールなどを考慮して、断念することにしました。

でも声をかけてくれたイベントの主催者である友人には「佐賀競馬で儲かったし、カンパを送金しますね~」と、
回避の連絡とともにメッセージを送っておきました(最終レースが的中したおかげ)。
すると、
「航空券代ほどは儲からなかったのですね(笑)」
という返事。
ハッ、読まれとる!!!

というわけで私の現在地は埼玉県。
エンプレス杯は日本で予想しますよ!

◎9.ミッシングリンク
○1.アンジュデジール
▲7.プリンシアコメータ
△5.ワンミリオンス

2009年以降、1番人気馬の3着内率が100%。
2009年はニシノナースコール(3番人気)→シスターエレキング(6番人気)→ヤマトマリオン(1番人気)で3連単が19万馬券になりましたが、
それでも1番人気馬は3着。
そして2010年以降は1番人気馬が必ず連対しているのならば、今年も長いものには巻かれましょ。

中心はダート戦で3着内率100%のミッシングリンク。
先行できて末脚もある脚質は、川崎コースでも真価を発揮できるでしょう。

相手筆頭には川崎で連対率100%のアンジュデジールを指名。
プリンシアコメータは前走が逃げられず、向正面で外にも出せずという展開が厳しかった様子でしたが、
冬もあまりよくないような気がするので3番手にしておきます。

あとは久々でも2月初旬から栗東トレセンで乗り込んでいるワンミリオンスにマーク。
昨年の覇者ですから、無視することはできません。

その昨年は3連単が43.5倍でしたが、今年は手を広げないほうがいいような予感。
というわけで、ラインハートは来たらゴメンの心境で無印にしてみます。
さてさて、先週の金盃を的中した勢いが続くのかどうか、自分でもドキドキです!

プロフィール

プロフィール

浅野 靖典

1969年8月1日生まれ

1998年にグリーンチャンネル「中央競馬中継」のキャスターから競馬関係のキャリアをスタート。
現在は各種媒体に原稿を寄稿し、競馬関係のメディアにも出演。
JRA、青森、九州のセリ市場の司会進行役も担当している。
ときどきグリーンチャンネルの番組「競馬ワンダラー」で、ワゴン車の運転手として全国を放浪。
各地の地方競馬場には1~2年に一度以上は訪問している。

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