コラム”

「今年の野望」
2018年3月5日

2月20日に佐賀競馬場に行きまして、
そこからミャンマーで開催される飲み会に行くことを断念して自宅に戻ったのはスケジュールを考えると正解だったのではありますが、
それから埼玉県外に出たのが2月27日のNARグランプリの1度だけ。
そのときに都内での用事をまとめて済ませてきたので、しばらく上京する必要がないんですわ。

しかしこれだけ在宅労働が続くと、気持ちがどんよりしてしまうものなんです。

会社員時代は週に5回の通勤で、電車のなかの時間を有意義に使っていました。
今も電車のなかでノートパソコンを開いて予想系の原稿をすることが多いのですが、
これが自宅にいるよりも進み具合がはかどるはかどる(的中率が違うのかについては不明)。

そうなんです。
自宅にいるといろいろ逃げ場があるのですが、電車のなかだと横道にそれる余地が少ないから、そのぶん集中力が出るんです。
というわけで移動時間を原稿仕事のスケジュールに組み込むケースが多々。
しかし先日は、飛行機での1時間半をとある原稿作成に充てようと思っていたら、離陸から着陸まで揺れっぱなしで少しもできませんでした。
あれは誤算でしたわ~。

たぶん多くの人は夏休みの宿題のように、追い込まれないとネジが巻かれないタイプだと思います。
私も典型的なその種の人間。
この間は必要に迫られたため、関西地方のマクドナルドで朝5時から昼の11時半まで原稿仕事をしましたが、
そのときはメチャメチャ集中できました。
なにかを終わらせるには「自分を追い込める環境」と「期限」がとても重要だと感じたことでした。

しかしながら、いつが期限なのかわからないのが「寿命」。
ノホホンと構えていたらある日突然、最期の日が来るかもしれません。
「来たら来たでしょうがねえ」とあきらめる手はありますが、せっかくだからやれることはやっておきたいところです。

そのいわゆる「やりたいことリスト」。
自分の心のなかにはでっかい野望と小さめの野望がありまして、
「でっかい野望」にはたとえば世界征服とか(イメージは鷹の爪団)があるのですが、現実的なのは小さめの野望。
その中身は遊びの要素がほとんどです。

そうですねえ、まずは太平洋を横断したいですねえ。
縦断したことはあるのですが、横断はしたことがないのですよ。
そしてアメリカのサラブレッドのセリ市を見に行きたいなあ。

さらに中長期的な野望が「アジアのダービーを全部見る」ということ。
これはなかなか道のりが長くて、日本国内もまだ達成できていません。
個人的な残りは、佐賀と石川と岩手と帯広、あとダービーグランプリ。
達成するためには計画性が必要です。

日本以外のアジアとなると、これまで踏破したのがソウル、香港、シンガポールの3つだけですからさらに難題。
アジアのナマで見たことがないダービーには、マカオ、済州島(韓国)、フィリピン、マレーシア、インドネシア、タイがありまして、
さらにインドは3つ以上ある模様。
加えてインドネシアにもローカルダービーがいくつかあるらしい……。


2015年の韓国ダービー馬ヨンチョンエース

(写真:2015年の韓国ダービー馬ヨンチョンエース)

「中央アジア」まで加えると、トルコとかドバイとかカザフスタンとかパキスタンなども含まれますから、
こりゃもう完全に修行になりますな。
ということで西はインドまででいいかなと思うのですが、それでもけっこうハードですわ。


非開催日に行きました

(写真:非開催日に行きました)

ともあれ、まずは日本をなんとかしなきゃ。
そのためには日本ダービーを見に行かず、佐賀競馬場に行くという決断をせねばなりませぬ。
でも佐賀競馬場では日本ダービーの馬券を売っているので、後ろめたさは最小限で済むかしら。
ちなみに済州のダービーも同じ日に実施されるのです。
「済州馬ダービー」は在来馬(済州馬)限定戦で距離は900m。
今年が6回目という歴史の浅いダービーなのですが、でもこれは興味ある!

そんなアレコレを考えて、明日への活力にしているのです。
でも今週は金曜日に上京する用事があるから、ちょっと大井に寄ろうかしら?

その2日前に行われるのがフジノウェーブ記念。
レース名になった名馬は、このレースの前身である「東京スプリング盃」を4連覇。
さらに、「東京スプリント」の前身である「東京シティ盃」を2007年と2009年に勝ちました。
ここはフジノウェーブにあやかって、3月実績がある馬を狙ってみるのはどうかしら?

◎9.ケイアイレオーネ
○10.キタサンミカヅキ
▲11.サブノジュニア
☆13.リッカルド
△16.キャンドルグラス
△8.キャプテンキング

上から4頭は「3月に勝ったことがある」馬。
となれば、昨年の覇者であるケイアイレオーネには連覇を期待するべきでしょう。
キタサンミカヅキは3月に3回走って連対率が100%。
サブノジュニアは4歳なので3月経験は1回だけ。
その昨年3月は、3歳特別戦で圧勝しています。
さらに3月が4戦3連対のリッカルドにもマーク。

キャンドルグラスは3月の出走が初めてでも、1400mで3戦3勝という実績があるだけに大外枠でも要注目。
キャプテンキングも3月の競馬は初めてですが、実力的にノーマークにはできないでしょう。

フジノウェーブ記念は2月に行われたこともありましたが、フジノウェーブが勝った6回はすべて3月。
ということで今回のキーワードは「3月」で!

プロフィール

プロフィール

浅野 靖典

1969年8月1日生まれ

1998年にグリーンチャンネル「中央競馬中継」のキャスターから競馬関係のキャリアをスタート。
現在は各種媒体に原稿を寄稿し、競馬関係のメディアにも出演。
JRA、青森、九州のセリ市場の司会進行役も担当している。
ときどきグリーンチャンネルの番組「競馬ワンダラー」で、ワゴン車の運転手として全国を放浪。
各地の地方競馬場には1~2年に一度以上は訪問している。

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