コラム”

「広島県で短時間勝負!」
2018年3月19日

先週のコラムに書いたとおり、先週の月曜日は昼前に広島空港に降り立ちました。

広島空港を利用するのはおそらく5年ぶり。
福山競馬があったころはよく使っていた空港でしたが、今となってはねえ……。
同じ理由ですっかり使わなくなったのが北見競馬場なき時代になった女満別空港。
こちらは着陸または離陸することは二度とないような気がします。

でも広島空港は浅野家の墓からわりと近いですし、カープ戦を観に行く可能性もあるから、また利用することがあるかも。
さっそく到着口からバス乗り場に行き、山陽本線の白市駅行きに乗って出発です。

白市駅からは各駅停車で海田市駅まで行き、そこで呉線に乗り換えて呉駅まで。
今回の最初の目的地は、兵庫県競馬の場外馬券売場である「DASH呉」です!

しかし呉線の東側の運転本数があまりにも少ないために、私に与えられた自由時間はわずか。
駅の改札を出ると、戦艦大和のミュージアムとか「海上自衛隊呉史料館」とか、魅力的な看板が目に入ってきました。
ここで早くも「また来よう」と思いましたね。
さらに駅に着いたら業務上の関係で、電話を5本ほどしなければならなくなる状況に。

ともかくそれを終わらせて、いざ「DASH呉」に突撃!

駅から現場までは歩道橋でほとんど直結の徒歩2分。
ショッピングセンター手前にある階段を降りると、まずは「ボートピア呉」が左手に見えます。
そして正面の2号館1階にあるのが「DASH呉」。


左下のモニターではばんえい競馬を放映中

(写真:左下のモニターではばんえい競馬を放映中)


左はボートで右は馬

(写真:左はボートで右は馬)

まずはちょっとだけボートピアのほうに入ってみますか。
といっても入口から5歩くらいしか入らなかったので、中の様子はよくわからず。
それでもエスカレータが見えたので、おそらく上のほうまで舟券売場になっているのでしょう。
さすが海軍、そして造船の街。

さて、それでは本丸、馬券売場へと進んでいきましょう。
1階にあるそのスペースは横20m、奥行きが10m程度で、公民館の集会場という感じの広さ。
発売機は5台だけとなっていますが、ここはJ-PLACEとしての機能がないから大混雑の心配をする必要はないのでしょう。

しかしまあド平日の午後3時半とはいえ、お客さんが12人というのはどうなのよ。
この日の発売場は船橋と帯広でしたが、船橋の専門紙を持っている人が1人いただけで、
あとは全員、スポーツ新聞または出馬表で勝負していました。


平地競馬場のコース図付き

(写真:平地競馬場のコース図付き)

ここが、競馬がほかの競技に比べて不利になるところなんですよね。
競輪競艇オートは、配布されている出走表だけでもある程度の予想が可能。
しかし競馬だとなかなかうまくいきません。
それを補完するべく自由に使えるパソコンが置いてありましたが、私が滞在した間、それを使ったのは私だけ……

この点については改善する必要があると思いますね。
新聞を販売するのをやめて、施設側がある程度の金額を支払う代わりに新聞のコピーを配布できるようにするとか考えないと。
滞在時間が短くても長くても専門紙かスポーツ紙が必要という状況では、客の立場からするとなかなか厳しい環境といえます。
実際、馬券発売機に近づく人はわずか。
12人のお客さんはほとんどが座ったままでした。

うーむ、これでは赤字必至だよなあ。
土日祝日、平日でも夜になると違うのかもしれませんが、見た限りでの活気のなさは気になりました。

という視察をしつつ、買いましたよ船橋と帯広!

まずは、先日の佐賀で当てた馬券を払い戻し。
資金が増えたところで帯広の馬券を買うもハズレましたが、
続く船橋の第2レースは「当てる」ことだけを目的とした馬券にして無事に的中!

ここでまた仕事の電話が入って10分ほど外に。
そして発売場に戻って壁に貼られてあった電車の時刻表を見ると、アレレ、16時02分の電車に乗らないとマズイのか!

船橋の第3レースは16時ちょうどが発走時刻。
ここは仕方がない、おみやげ馬券を買ってサヨナラしましょう。

ということでちょびっと買って、15時57分にDASH呉を後にしました。
現在はどこでも払い戻しができるから、馬券を持ち帰っても安心安心。
6年くらい前、金沢競馬場で取材をしていたら払い戻し機の電気が消えていて、
そのおかげで翌週に金沢まで払い戻しに行かざるをえなかったあの時代が夢のようですわ(涙)。


前売りで買った分はハズレでした

(写真:前売りで買った分はハズレでした)

しかしDASH呉を踏破することはできたものの、慌ただしいのなんのって。
また機会を作って、戦艦大和のミュージアムを含めて呉を再訪したいと思ったことでした。

さて、広島県で買った当たり馬券は、北海道で払い戻す予定。
桜花賞はリアルタイムで観られるか微妙ですが、馬券は北海道で買いますよ!

◎1.プロミストリープ
○7.グラヴィオーラ
▲5.シングンレガシイ
△6.ゴールドパテック
△2.アンジュキッス
△4.ストロングハート

上位拮抗のメンバーになったとは思いますが、そのなかに入ってきたのが転入初戦となるプロミストリープ。
JRAの新馬戦を9馬身差で圧勝、2戦目も決め脚を披露して勝利という素質をどう考えるかですが、私としては上位と判断。
最内枠から距離ロスなく進んで、3コーナーあたりから徐々に進出すると予想します。

グラヴィオーラはユングフラウ賞が2着でも堅実な差し脚は見せた形。
今回は展開的にも向くとみて逆転まで期待します。
先行してしぶといシングンレガシイは、赤岡修次騎手の妙技に注目。
ゴールドパテックは向正面からの追い上げが届く可能性に警戒しておきます。

あとは内枠を引いたアンジュキッスに少々。
最後のストロングハートは距離が……。
昨年の秋、エーデルワイス賞を勝ったあとの取材でそんなニュアンスの話を聞いたような。
この件については「ローレル賞の前に思い出せよ」と、自分を叱っておきましたです。

プロフィール

プロフィール

浅野 靖典

1969年8月1日生まれ

1998年にグリーンチャンネル「中央競馬中継」のキャスターから競馬関係のキャリアをスタート。
現在は各種媒体に原稿を寄稿し、競馬関係のメディアにも出演。
JRA、青森、九州のセリ市場の司会進行役も担当している。
ときどきグリーンチャンネルの番組「競馬ワンダラー」で、ワゴン車の運転手として全国を放浪。
各地の地方競馬場には1~2年に一度以上は訪問している。

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