コラム”

「浦河の場外で浦和を買う」
2018年3月26日

先週はずっと北海道におりまして、さすがに疲労困憊。
その大きな要因には、月曜日の想定外の事態がありました。

月曜日の昼すぎに新千歳空港に着いて、それから空港内のラウンジに入っておしごと。
この日の晩は空港ターミナル4階にある「新千歳空港温泉」で寝る予定で、ここにはそこの割引券が置いてあるのです。

ということで原稿も書けるし割引券利用で400円助かるしで一石二鳥。
20時からはレンタカーに乗って千歳市内で買い物に出ると、けっこうな雪が降ってきました。

その用事を済ませて22時半頃に空港に戻り、1泊500円の駐車場に車を置き、寒いなかを8分ほど歩いて温泉へのエレベータに乗ると、
「3月19日は法定点検日のため休館」

という貼り紙があるじゃないですか。
むむむ、これはまさか……

と身構えつつ温泉の入口に行ってみると、キッパリと入口の電気が消えていました。

てゆーか、マジですか。
ラウンジには割引券が置いてあったし、今日は休みという表示もなかったぞ。

と憤ってもどうにもならず。
仕方がないからその場で苫小牧のホテルを予約しました。
新千歳空港のターミナルビルの営業時間は23時まで。
夜明かしできない空港なので、そうするしかありません。


年に1度の法定点検休館日

(写真:年に1度の法定点検休館日)

でも実際には選択肢がほかに2つあったんですよ。

ひとつは「苫小牧のネットカフェで夜明かし」。

もうひとつは「苫小牧のドン・キホーテで毛布を買って、車の中で寝る」

翌朝は6時半には出発するので、これからのチェックインだとホテルの利用時間は6時間程度。
ちょっともったいないかなあ、とは思ったのですが、もうオトナというかオッサンなので無理しないことを優先しました。

ということで、無事に「残り2室」と表示されていたビジネスホテルを予約して、
また小雪が舞うなかを8分歩いて駐車場に戻り、駐車料金を取られることに不満を持ちつつ出発。
そして30分まで無料という、空港ターミナルの横の駐車場に移動しました。
さっきは想定外の事態にうろたえて、写真を撮るのをすっかり忘れていたのです。
もう時間も遅いし、急ぐ必要もないわいな。

という道のりを経て苫小牧のホテルに着くと、駐車場が満車。
第2駐車場の場所をホテルのフロントで確認し、そこに止めてチェックインするまで30分ほどかかってしまいました。
この時点で日付変更線を軽くオーバー。

とりあえず軽く寝て、予定どおり朝6時半に出発すると、道路が真っ白。
けっこう気温が下がっていたようで、車中泊にしていたら危険だったかも。
そこはラッキーだったのですが、いざ出発すると4車線もある国道なのに、事故渋滞によるスシ詰め状態にハマることに。

うーむ、これは全体的にツキに恵まれていないなあ。
ということで、今回は安全重視の運転を徹底しました。

という状況でスタートした今年の2歳馬取材ですが、将来が楽しみという馬たちを見るとテンションが上がりますね。
天候にも恵まれて予定通りに取材が進み、金曜日の最終便で江戸に戻ってきました。

というわけで、浦和の桜花賞も高知の黒船賞も、結果を知ったのはレース終了から1~2時間後。
馬券検討をする時間もロクに取れない状況でしたが、金曜日は取材の合間に浦河の場外発売所に行ってきましたよ!


新しいAiba浦河

(写真:新しいAiba浦河)

目的はわが出資馬、マルボルクシチーの応援馬券を買うこと。そしてJ-PLACE機能を持つようになったAiba浦河の視察です。

Aiba浦河はもともとショッピングセンターの2階にあって、発売機がたしか3台。
20人も来たら超満員という、いわゆる「ミニ場外」でした。
2010年の桜花賞(優勝馬=ショウリダバンザイ)はここで馬券を買ったなあ。


旧Aiba浦河

(写真:旧Aiba浦河)

その後、2013年に同じ建物の1階にあったスーパー跡地に移転。
といっても跡地の全部を使っているわけではないので、ちょっとした廃墟感があるたたずまいになっております。

というわけで、新しいAiba浦河に入るのは今回が初めて。
金曜日の午前11時だからガラガラかなと思っていたら正解で、先客はたったの4人でした。

しかし場内はイスが多く、テーブル席もあるから投票環境としては良好。
奥には有料席も用意されていますから、ナイターの時間帯や週末はにぎわうことでしょう。

しかしド平日の昼間は残念な光景。
12時過ぎに作業服を着た兄さんが3人入ってきましたが、私がそこにいた午後1時までの間、
客数は落語界で言う「ツ離れ」をしませんでした。
(数えるときに、ひとつ、ふたつ……ここのつ、と9までは『ツ』がつきますが、
客の数がそれを超えなかったときに『ツ離れしなかった』と言います)

うーむ、やはり紙の馬券で買う平日の競馬は、ナイターが本番ということなのかしら。
Aiba浦河には2週間後にも行く予定なので、そこで改めて様子を見てみたいと思います。


机もあってなかなか快適

(写真:机もあってなかなか快適)

そして平日の夜がどんな感じなのかも見たいなあ。
しかし今週水曜日の京浜盃は16時10分がスタート時刻なんですよね。
3年前の京浜盃はナイターだったんですが、一昨年からは昼間で、来年も昼間の予定。
そこはひとつご注意を!

◎12.ハセノパイロ
○13.クロスケ
▲4.ヤマノファイト
△8.レベルスリー
△1.リコーワルサー
△5.クリスタルシルバー

枠連の出目でいうと、昨年は7-8、一昨年が8-8。
そして3年前も7-8で4年前も8-8。

となると、今年は8-8の順番か!?

という傾向を多少なりとも頭に入れつつ、中心視するのはハセノパイロ。
前走のニューイヤーカップは流れに乗れませんでしたからねえ。
コース替わりでの巻き返しに期待します。

対抗にはクロスケを指名。
デビューから連戦が続きましたが、今回は2か月半ぶりとなる点がちょっと心配。
それでもこれまでの安定感なら、ここでも首位争いが狙えるでしょう。

ヤマノファイトは好位から差を詰めてくるタイプで、展開的にも合いそう。
レベルスリーも再度の流れ込みが狙えるとみて押さえにマーク。

大井の1700mはスタートから1コーナーまでの距離が短く、逃げ先行タイプにとっては厳しいというイメージ。
そこで差し脚を武器にするタイプをチョイスして、リコーワルサーとクリスタルシルバーを連下の候補として挙げておきます。

そういえば、マルボルクシチーは3着からアタマ差の4着でした。
10頭立て9番人気(単勝48.6倍)だったのに、残念すぎる……(涙)

プロフィール

プロフィール

浅野 靖典

1969年8月1日生まれ

1998年にグリーンチャンネル「中央競馬中継」のキャスターから競馬関係のキャリアをスタート。
現在は各種媒体に原稿を寄稿し、競馬関係のメディアにも出演。
JRA、青森、九州のセリ市場の司会進行役も担当している。
ときどきグリーンチャンネルの番組「競馬ワンダラー」で、ワゴン車の運転手として全国を放浪。
各地の地方競馬場には1~2年に一度以上は訪問している。

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