
過去に何回か、このコラムで「私はホークスファンである」ことを書いたように思うのですが、
先週はまったく関係のない「阪神タイガース対横浜DeNAベイスターズ」戦を観に行ってきました。
舞台は阪神甲子園球場で、虎ファンの友人と一緒です。
昨年は甲子園に2回行きましたが、今年は当然のことながら初めてであります。
私の友人知人に限ると、大阪近辺に在住のプロ野球ファンは、ほとんどが阪神ファン。
大阪に本拠地があるオリックスファンはメチャメチャ少なくて、
「昔は近鉄ファンだったんだけど」「昔は阪急ファンだったんだけど」という人がチラホラ。
そのくらい、阪神タイガースは大阪近辺の人々の心に食い込んでいるのでしょう。
と同時に、かつては大阪に本拠地があったホークスファンも少なくて(あくまでも大阪近辺在住の私の友人知人限定)、
福岡市民における「いまだにライオンズファン」率に比べると、かなり少ないように思います。
昔は1年に数回、NHK様が「南海対阪急」などという、一般的需要がなさげな試合を全国放送してくれて、
南海ファンの私はそれを逃さず見ていましたが、まあ球場の客が少ないこと。
セ・リーグの繁栄ぶりに比べると、まことに寂しい風景でした。
それは実際にも経験していて、高校時代は後楽園球場で日本ハム対南海があると学校帰りに寄り道していましたが、本当にガラガラ。
ダイエーホークスになる直前の南海ホークスはとても弱くて、私がファンになってからの南海時代では、Aクラスという経験がございません。
そうなると9月の後楽園球場に客が入らないのは当たり前。
あれはたしか昭和60年だったと思うのですが、試合が始まってしばらくして、客が何人いるのか数えたことがありました。
その結果は、
「51人」
そのほとんどが外野席で、ライトの日ハム側よりもレフトの南海側のほうが若干多いというありさま。
日本ハムが札幌に移転するというニュースを耳にしたとき、そりゃ当然だよなあと思ったことでした。
いやしかし、そのころに比べると、現在のパ・リーグはものすごい変わりようですね。
それに比べるとセ・リーグは昔も今も観客数が多め。
ただ、どこの球団もそういう傾向があるのでしょうが、甲子園球場はとくに、阪神の順位が下がると入場者数が明らかに少なくなる感じがします。
(3回の表が始まるところ)
今年の阪神タイガースは投打とも調子イマイチで、5月20日時点で第5位。
その影響か、1塁側のアルプススタンドのライトポールに近いエリアは空席だらけでした。
それでも3万人以上は入っているので少なくはないのですが、その日の虎さんは3安打完封負け。
私の甲子園歴で初めて「六甲おろし」を歌わずに帰ることになりました……。
その翌日は園田競馬場に突撃。
木曜日の昼間開催ですから、尼崎駅からの無料バスの乗客が9人だったのは仕方ないところかも。
でもスタンドに入ったら、けっこうにぎわっていたのです。
「おお、すごいじゃない」と思いましたが、すぐにその理由が判明。
園田競馬場は耐震補強工事中なので、メインスタンドの4コーナー寄り半分は閉鎖中だったのです。
なるほど、それなら人口密度が濃くなるわけですわ。
阪神大震災にも耐えた園田競馬場のスタンドですが、その後に変更された耐震基準は満たせず、大掛かりな補強工事が行われることになりました。
と同時に、単に柱を太くするだけではなくて、リフォームもすることに。
その第1弾が「お座敷投票所」の開設でした。
続いてスタンドのゴール側の工事が完了。
するとまあなんというか、以前は「灰色」っぽいイメージがあったスタンド内が、メチャメチャ明るくなっているではないですか!
(キレイになったスタンド1階)
以前は床がアスファルトか白っぽいタイルで、天井が黒っぽい色でした。
それが現在は床材の色が明るい白系統で、天井には茶色が濃い目の木材と、まさに一変という感じ!
場内を見て回っていると、1階にある「レーシングスタジオ」でメインレースの検討会があるということで行ってみると、なかなかの混雑。
その近辺もリニューアルされていて、「映像ホール」にはイスと机が設置されていました。
(検討会を観覧中)
(ゆったりとした雰囲気の映像ホール)
その付近をはじめ、場内のあちこちには「キャッシュレス投票」の機械が置かれていました。
見た感じでは利用率は低いようでしたが、これから普及が進めば来場者限定のポイントサービスはもちろん、
来場者限定の馬券(3連続で単勝を当てるとか)とかも考えられたりして!?
ちなみに昨年度の兵庫県競馬(つまり園田競馬)の売り上げはおよそ588億円で、前年比113.8%と右肩上がり。
しかし入場者数は前年度の89.5%と減少してしまいました。
競馬場側としては入場者数の減少に歯止めをかけるべく、これからも対策が考えられていくことでしょう。
その第一歩が、居心地のよさの追求。
聞いたところによると馬主席も豪華になって、ドレスコードが設定されたのだとか。
スタンドの残り半分の工事が終わるまではあと1年ほどかかる模様ですが、どういう姿を見せてくれるのでしょう。
楽しみです。
ということで気分よく場内を散策。
そのおかげか、前日の阪神さんは完敗でしたが、私の馬券は圧勝。
一時のスランプから完全に脱出したかも!
そして今週は南関東でも阪神つながりな感じで、デイリー盃・第63回大井記念が行われます。
ちなみにわたくし、明日のデイリースポーツを購入する予定。
特別編集の「ももクロ10周年記念号」が発売されるのですよ。
デイリーさんありがとう!
◎4.リッカルド
○11.ウマノジョー
▲12.ヒガシウィルウィン
△2.ディアドムス
△7.モンドアルジェンテ
帝王賞に向けてというよりも、「S1」格付けになったこのレースを目指して、という陣営が多いかも。
なかでもリッカルドは快勝した前走と同じ距離なら、崩れることはないでしょう。
2番手以下は混戦ですが、ブリリアントカップは5着でしたがしぶとく差を詰めてくるウマノジョーを筆頭に指名。
ヒガシウィルウィンは休み明けでかしわ記念はさすがに厳しくても、叩き2走目でこの条件なら巻き返す可能性が高いと見ます。
あとは差し脚を長く使えるディアドムスと転入初戦を圧勝したモンドアルジェンテを指名。
軸が堅そうなので、相手は絞っていくのが吉でしょう!
浅野 靖典
1969年8月1日生まれ
1998年にグリーンチャンネル「中央競馬中継」のキャスターから競馬関係のキャリアをスタート。
現在は各種媒体に原稿を寄稿し、競馬関係のメディアにも出演。
JRA、青森、九州のセリ市場の司会進行役も担当している。
ときどきグリーンチャンネルの番組「競馬ワンダラー」で、ワゴン車の運転手として全国を放浪。
各地の地方競馬場には1~2年に一度以上は訪問している。