
いやもうメロメロですわ。
日本ダービーは100%客で行き、火曜日は金沢、水曜日は笠松で木曜日が浦和。
日本ダービーの日が的中ゼロだったのは自己責任として、火曜日からの「お先に弾丸周遊ツアー」でまともに当たらなかったのは、
これはもう原因は精神的余裕のなさと疲労によるものだと断言できますね。
(金沢競馬場)
学生のころは「金はないけどヒマはある」で、これぞまさに自転車操業という状況でしたが、
それはそれで工夫のしがいがあって楽しい面もありました。
その若き日々から時が経つことおよそ30年。
目下の願いは「金もヒマもある」という極楽状態になること……。
これは大半の人たちがそう思っていることでしょう。
とはいえ「ありすぎる」のは考えもの。
競馬アフターの飲みで仲間と「totoビッグで1等が当たったらどうする?」という話になったとき、
いろいろと意見が出た末の結論は「そんなの当たりたくない」でした。
過ぎたるは及ばざるがごとし。
ただ「6億は要らんけど1億くらいなら当たってもいい」という意見には、その場にいた一同が納得。
なにごともほどほどがいちばんだと思います。
でもしかし、なかなか考えたとおりにはいかないもの。
私は会社員時代に残業代が基本給を超えることがしばしばありましたが、
土曜日の東京競馬場に突撃するために金曜日は会社で徹夜するということをたまにしていました。
いわゆる本末転倒。
実際、徹夜せにゃならんレベルの状況だったので、背任行為ではないことを書き添えておきましょう。
しかしなんというか、うーむ、現在と行動パターンがあまり変わってない……。
違うのは、あのころは徹夜をしても余裕のヨッチャンだったこと。
そして当時のほうが馬券の購入単価が高かった……(涙)。
(笠松競馬場の場立ち予想家、一岡浩司さんとともに)
私が勤めていた会社は地下鉄銀座線の虎ノ門駅の近くにありまして、ウインズ新橋まで徒歩3分。
なので雪や台風などで日曜日の中央競馬が月曜に順延されると、昼休みに100%の確率でウインズに行っていました。
その当時のウインズ新橋は、単勝も複勝も枠連も馬連も、すべて1000円単位というバブリーな場外。
それでも昼の時間帯はメチャ並んでいたのですから、今になって考えると恐ろしい世界でした。
そんな経験をして、現在はけっこうな大人になったわけですが、今年の日本ダービーで1000円の馬券を買おうとマークカードを塗ったら、
出てきた馬券が100円分だったんですよ。
もう、金額欄のいちばん右に印をつけるのがクセになっているんですな……。
そんなことをやっているのでは、儲かる確率が低いんです!
それは新入社員のとき、ゲームセンターでの勤務時に早くも実感していました。
メダルゲームでメダルを大量に持っているお客様って、張りかたが尋常じゃないんです。
まさに湯水のごとくメダルを使って、湯水のごとくメダルをゲット。
1000枚を投入して1割の利益率を実現すれば、100枚のプラス。
しかし10枚しか持っていない人はチビチビと使いますから、たとえば競馬ゲームですべての買い目に強弱をつけて賭ける人には、
とてもかなわないわけです。
私の友人が調べたデータによると、
単勝人気の分布がある一定の条件の下では「2~7番人気馬の3連単ボックスを買うと、もっとも投資効率がいい」のだそうです。
6頭ボックスだから120点買い。
ちなみに私はそれをやったことがありません(汗)。
そうなんです。
つまるところ、競馬(この場合は馬券)に勝つためにもっとも必要なことは、お金から手を離す勇気なのだと思うのです。
それに気づいたのは早かったのに、いまだに実行に移せていないのは、私のチキンな性格ゆえ。
川柳で「毎週の タネ銭あるのが 摩訶不思議」(詠み人知らず)というのがありますが、それって負ける人の典型例。
私もいまだにそのエリアなんですよね。
その世界にドップリ浸かるのもいいけれど、今週はそこから脱却できるように頑張ってみようかな!?
という私の現在地は仙台駅付近。
これから盛岡競馬場に突撃するのです。
続いて火曜日は東海ダービー、そして水曜日は東京ダービーへと転戦します。
東京ダービーは「すぱっと的中大作戦!」で放送前も放送後もメチャメチャ議論しましたからね。
自信度Aで臨みますよ!
◎14.ハセノパイロ
○11.フレアリングダイヤ
▲4.モジアナフレイバー
△5.ヤマノファイト
△8.クロスケ
△12.クリスタルシルバー
△7.スプリングマン
番組でも紹介しましたが、東京ダービーは「3走前までに重賞で“3着”があった馬が3着以内に1~2頭入る」というデータがあるレース。
なんと今年の該当馬は、ハセノパイロとクロスケとフレアリングダイヤだけなんです。
ならばその3頭からワイド総流しを敢行すれば万全ですぜ!
でもそれでは的中しても勝利するのは難しそう。
ということで買いかたを工夫しないとイカンですな。
個人的には上記の3連複ボックスと、ハセノパイロ&フレアリングダイヤからの網打ちを買おうと思っていますが、
今年の東京ダービーは資本金がモノをいうレースになるのかも。
大穴は羽田盃で11番人気11着だったスプリングマン。
この馬は浦河の山口ステーブルで育成されましたが、この育成場からは2頭の東京ダービー馬が誕生し、
2016年に14番人気で2着に入ったプレイザゲーム、2015年に6番人気で2着に入ったパーティメーカー(的場文男騎手!)を送り出したという、
恐ろしい実績があるのです!
浅野 靖典
1969年8月1日生まれ
1998年にグリーンチャンネル「中央競馬中継」のキャスターから競馬関係のキャリアをスタート。
現在は各種媒体に原稿を寄稿し、競馬関係のメディアにも出演。
JRA、青森、九州のセリ市場の司会進行役も担当している。
ときどきグリーンチャンネルの番組「競馬ワンダラー」で、ワゴン車の運転手として全国を放浪。
各地の地方競馬場には1~2年に一度以上は訪問している。