
「南関道中膝栗毛」を始めてから、いい予想ができたときもありますが、恐ろしく見当違いの予想を書いたときも。
でも先週の東京ダービーは、皆様の役に立つ予想を披露することができたかな?
私が提唱した東京ダービーの定説、
「3走前までに重賞で“3着”があった馬が、3着以内に1~2頭入る」
今年の東京ダービーでは、その経歴をもっている馬がたったの3頭。
そしてそのうちの2頭、ハセノパイロとクロスケが3着以内に入ってくれるとはビックリ!
「すぱっと的中大作戦!」の番組内では、ハセノパイロとフレアリングダイヤから総流しという、
かなり大ざっぱな予想をフリップに書き、当日はだいたいそのとおりの馬券を買いました。
(購入馬券の数々)
いやしかし、今年の東京ダービーは現地に突撃してよかったですわ。
前日の火曜日に名古屋競馬場の東海ダービーでしこたまやられて帰宅したら、さすがにグッタリ。
水曜日はもともと神宮球場に行くつもりでしたが、その気力は早々に消え失せる状況でした。
さらに昼前からは雨。
しかし家でダラダラと仕事をしているうちに、
だんだんと「的場文男騎手がダービーを勝ったらどうしよう」という気持ちが大きくなってきたのです。
それを見逃したらメチャメチャ後悔しそう。
と思い始めてしまったらもうダメ。
これは行くしかありません。
夕方4時頃に自宅を出発して、けっこうな雨が降るなか大井競馬場に到着。
しかしダービーデーの大井競馬場は雨のためか、スタンド内もパドックもダービーデーとしてはわりと閑散としていました。
その風景はちょっとさみしい感じでしたが、これはもう仕方がないことなのかもしれません。
という状況なので、東京ダービーのパドックもじっくり見ることができて、写真も楽に撮れましたよ!
(東京ダービーのパドック)
東京ダービーはG-FRONTにて立ち見で観覧。
パドックで遭遇したカメラマンの佐々木光さんに「総流しじゃなくてもいいよねえ」と相談したら
「ダービーは何があるかわからないですよ」
との回答。
そのとおり、東京ダービーには2ケタ人気馬が上位に食い込んだ歴史がたくさんあります。
そんなことを考えながらドキドキしていたら、3コーナーで先頭集団を形成している3頭が、ぜんぶ私の買い目のなかにいる!
そして、そのなかに的場騎手もいるではないですか!
そうなると私のボルテージは一気に上昇。
最後の直線に入ってからは「マトバ~~~」と叫び続けました。
がしかし、残り150mあたりではハセノパイロの勢いのほうが明らかに上でした。
うーむ、的場騎手はまたしても2着。
残念。
それでもかなりの人気薄の馬を動かして、そして2着に粘らせたその技術には唸らされました。
やはり的場騎手のインサイドワークはスゴイ!
そんな感動と、しかし残念な思いが入り混じるなか、しばらくして「そういえば馬券が当たっているやん」と気づきました。
大井競馬場で買ったのは、ハセノパイロの7枠からと、フレアリングダイヤの6枠からの枠連総流し。
おおお、フレアリングダイヤと同じ6枠にいた的場騎手のおかげで枠連総流しが両方とも当たった!
でも、的場騎手はダービー2着が10回目かあ。
うーん、なんだかもったいない……
その思いを抱えながら、的場騎手の姿を見に最終レースのパドックに行くと、雨が降り続けているためか、見ている人もまばら。
それでもゼッケン16番の馬に赤い服を着た的場騎手が乗った瞬間、
「マトバさ~ん!」
「マトバ~、また来年だぞ~!」
という声があちこちから聞こえてきたのです。
きっとこの人たちは的場騎手に声をかけたくて、最終レースのパドックに来たのだろうなあ。
そんな雰囲気にまた感動。
そんなのを目の当りにしたら、たとえ1400mの16番枠でも的場騎手を買わざるをえなくなりますよ!
ということで、当初の買い目に的場騎手を追加。
すると的場騎手は果敢に先行し、またしても2着に粘り込んだのです。
……しかし残念ながら1着馬がヌケました。
残念。
でもSPAT4で買った東京ダービーの3連複が当たっているから、今日のトータルは大幅プラスのはず!
でもそれを確認しようと思ったら、最終レース後はその日の投票結果を確認できないんですよね。
忘れてた……
おかげでレース後に行った立会川の居酒屋では、3万馬券が的中した喜びをかみしめることができませんでした。
こんどからは、買ったらその画面をスクリーンショットで保存しておくことにしますです。
(東京ダービーのアフター会)
でも翌朝に確認したら、無事に的中していてよかったよかった。
その勢いで兵庫ダービーを買ったら、こちらも3万馬券の3連単が大的中!
月曜日の盛岡、火曜日の名古屋とハズレが続いたのに、水曜と木曜が大勝利とはこれいかに。
なんだか調子がいいのか悪いのかよくわかりませんが、
たぶんいいんでしょうと思い込んで、関東オークスも気合を入れていきますよ!
◎2.ララプリムヴェール
○13.プリンセスノンコ
▲3.クレイジーアクセル
△8.エグジビッツ
穴7.マイメン
穴9.アクアレジーナ
台風が通過した関係で、水曜日の川崎競馬場は雨の影響が残りそう。
となると、前走が差し切り勝ちでも先行力も兼ね備える、ララプリムヴェールを中心視してよさそう。
プリンセスノンコは通算1勝でも脚力が魅力で逆転まで考えられそうです。
そのJRA勢に対抗できそうなのが、メンバー的に単騎逃げができるクレイジーアクセル。
しぶとさに期待したいところです。
連下には、グランダム・ジャパン3歳シーズンで優勝を狙う馬たちをリストアップ。
エグジビッツは前走の「のじぎく賞」のあと、岩橋騎手が「もっと前に行けばよかったかなあ」とかなり反省していましたから、
今回は攻める競馬をしてきそう。
穴に挙げた2頭は、いずれも馬券でお世話になった馬。
ここでヌケにして3着以内に入ったら、メチャメチャくやしくなるので押さえます!
浅野 靖典
1969年8月1日生まれ
1998年にグリーンチャンネル「中央競馬中継」のキャスターから競馬関係のキャリアをスタート。
現在は各種媒体に原稿を寄稿し、競馬関係のメディアにも出演。
JRA、青森、九州のセリ市場の司会進行役も担当している。
ときどきグリーンチャンネルの番組「競馬ワンダラー」で、ワゴン車の運転手として全国を放浪。
各地の地方競馬場には1~2年に一度以上は訪問している。