コラム”

「私の出資馬が南関所属で重賞に!」
2018年7月3日

木曜日のスパーキングレディーカップにわたくしの出資馬、ブランシェクールが出走することになりました。
2歳6月に東京競馬場でデビューしたものの11着で、
自分の出資馬が出ているのにも気づかなかったほど個人的な期待は薄いものでしたが(まことに申し訳ない)、
芝からダートに転じた2戦目で一変して2着。
しかし期待したその次のレースが、常磐道の事故渋滞で東京競馬場に着けなくて出走取消という残念な事態になったことで、
この馬には運がないのかなと感じておりました。

しかし翌年の3月に初勝利。
その後も着々とクラスを上げまして、通算4勝はすべて中山競馬場でマーク。
今年1月の成田特別(ダート2400m)を勝って挑戦したTCK女王盃では2着に入ってくれましたが、
残念なことにワタクシはノーマークにしておりました。
ブランシェクール様に対しましては、重ね重ねの非礼にお詫びを申し上げる次第でございます。

そのTCK女王盃で770万円の2着賞金を獲得したので、半分の380万円(10万円未満は切り捨て)が収得賞金に加算されて、
見事にオープンクラスに出世。
私の一口会員歴において、初めての古馬オープン馬となりました。
今までどれだけのハズレを引いてきたことか……(涙)

それはともかく、ここで由々しき問題が発生。
収得賞金が1730万円ということはつまり、オープン馬としてはボーダーラインのちょっと上。
ダート路線で実績を残している牝馬はたくさんいますから、
その位置だと出たいレースがあっても出走権が回ってこない可能性が高くなるのです。
実際、エンプレス杯は補欠1番手でしたが、最後まで補欠のままでした。

さりとてJRAのダートのオープンクラスには牝馬限定戦がないわけで、そうなるとこのままJRAに在籍しても、
ダートグレードレースに登録しては出れず、登録しては出れずという状況におちいってしまいそう。
そういう事情を勘案して、大井に移籍することになったわけです。

ほんの数年前までは、いわゆる一口クラブの馬が地方競馬に移籍するのはダメでした。
例外は、出資している会員さんが全員、地方競馬の馬主資格を得ている場合だけ。
出資者がどれくらいいるのかもわからんブランシェクールは、昔のルールなら引退を迫られてもおかしくない状況でした。

それが南関東に移れたことで、なんとA2クラスからのスタート。
その初戦は川崎の報知新聞皐月杯で2着でしたが、先着されたのが京成盃グランドマイラーズを制したキングガンズラングなら、
こりゃまあしょうがないですな。
逆に「こりゃもしかして!?」というニヤニヤな思いが湧いてくるのだから、ゲンキンなヤツでドーモスミマセン。

しかしダートグレードレースになると強敵が多数。
加えて今回は1番枠というのが心配材料。
エンプレス杯のときもゼッケン1番でしたが、出遅れて終了してしまいました。

ブランシェクールは3番より内からのスタートが過去に8回ありまして、勝利した成田特別以外はすべて4着以下。
勝った成田特別にしても、後方から道中で一気に追い上げたという内容でしたから、やっぱり内枠は微妙かなあ?

加えてこの馬は秋か冬のほうが成績良好なんですよ。
芦毛ですけど。
そんなわけで、現場には見に行こうかと思っていますが、応援馬券以外は買わない方向で考えております。

◎8.ワンミリオンス
○7.ラインハート
▲9.ラビットラン
△5.ラーゴブルー
△12.オウケンビリーヴ
△1.ブランシェクール

スミマセン、やっぱり名前を書いちゃいました。
その理由は、台風の影響があるかもしれないということ。
今のところ、当日は雨が降らないような感じですが、もしかしてということで……

そういう私の現在地は、青森県八戸市。
先週火曜日の九州1歳セールに続き、今週は八戸市場で1歳馬を販売するお手伝いに来ているのです。
ワールドカップで日本代表はじつに惜しい試合をしましたが、バイヤーのみなさんが睡眠不足になっていないか心配しております。

先週の九州1歳セール(鹿児島県)では売却率が55%。
今年もたくさんのご購買を賜りまして、誠にありがとうございました。


九州市場をよろしくお願いいたします!

(九州市場をよろしくお願いいたします!)

その九州1歳セール、当日の朝は前が見えないほどの雨に襲われましたが、午前10時の展示開始時刻には曇り空に。
しかしその影響で湿度は限りなく100%に近くなってしまい、汗ダラダラでやんなっちゃいました。
そのベットリとした汗を大阪のホテルの大浴場で流そうと思っていたら、大浴場の営業時間の関係で入浴できず。
でも翌日からは健康ランドで連泊だからまあいいか(汗)。

という行程を経て、大阪駅からの観光バスに合流しました。

その後は土曜日に自宅で1泊し、日曜日は金沢競馬場にレッツゴー。
メインレースの「第1回日本海スプリント」では、10頭立てのところ3連複7頭ボックスという節操ない馬券で攻めたところ、
なんと払い戻しは13480円!


藤田弘治騎手おめでとう!

(藤田弘治騎手おめでとう!)

やっぱり馬券はボックスですな(喜)。
宝塚記念も網打ち式ボックス馬券で的中したし、金曜日の園田競馬でゲットしたメインレースの3連複154倍は、3連複6頭ボックス。

初心者に競馬=馬券を教えるときには「まずは勝つと思う馬の単勝を買って応援しよう」から入るのですが、
自分はすでにそこから逸脱。
これって「馬券を当てる」じゃなくて「馬券が当たる」という状況だよなあ。


園田では資金枯渇寸前から逆転勝ち

(園田では資金枯渇寸前から逆転勝ち)

ここで記した万馬券的中は、すべて単勝も一緒に買っているのですが、そこから流した馬券はゼロ。
でもいいか。
「流すな、ボックス!」は私が提唱している合言葉なのだから!


長旅お疲れ様でした

(長旅お疲れ様でした)

プロフィール

プロフィール

浅野 靖典

1969年8月1日生まれ

1998年にグリーンチャンネル「中央競馬中継」のキャスターから競馬関係のキャリアをスタート。
現在は各種媒体に原稿を寄稿し、競馬関係のメディアにも出演。
JRA、青森、九州のセリ市場の司会進行役も担当している。
ときどきグリーンチャンネルの番組「競馬ワンダラー」で、ワゴン車の運転手として全国を放浪。
各地の地方競馬場には1~2年に一度以上は訪問している。

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