
6月末に「弾丸ツアー」から帰ってからも移動する日々は止まらず、7月下旬は2週間ほど北海道。
そのおかげで猛暑を回避できてしまいました。
私は埼玉県民なもので、自宅の温度計が38℃を示しているとかは見慣れたもの。
今年も北海道に出発する前に室温37℃を食らっておりまして、そこでついうっかり昼寝してしまったら、
おそろしいほどの発汗がありました。
……死にますよ。
その暑さがさらに本格化する前に北海道へと上陸したら、半袖ではちょっと寒いなと感じる日が多々。
しかし昨年に続いて参加した「浦河競馬祭」の日は、天気予報では最高気温が23℃だったのに、
いざ現場に着いてみたら気温がどんどん上がって30℃に到達。
その影響で、浦河競馬祭の最終レース「シンザングランプリ」は、レース直前に2500mから1600mに距離が変更されることになりました。
4頭立てのレースでマイル戦なら、カキツバタロイヤルの実績が断然。
ということで勝ち馬当てクイズに投票したら、最後の直線で一杯になっての2着でした。
うーむ、12歳でもいい馬体をしていたんだけどなあ。
やはり功労馬の心臓と競馬用の心臓は違うということなのかしら。
(12歳のカキツバタロイヤル)
人間も歩き回れる心臓と走れる心臓は違うようで、それは今年も出場した人間によるダート100mの「柏陽館特別」で実感。
昨年はレース後に熱中症で1時間ほど死んだことを踏まえて、今年は前半に無理せず追い込みに徹することにしました。
というか、出走した25名ほどのなかにインド人が5名もいたので、その時点でもう参加賞でいいやという気分だったんですけれどね。
というわけで私はたぶん20着前後でゴール。
普段はロクに運動をしていないオッサンが5人くらいを負かしたのだから、それでもう満足ですよ。
上位はインド人が3位まで独占して、賞品をゲットしてニコニコしていました。
やはり暑さへの耐性が違うんですね。
レース後のインド人軍団は、太陽に熱せられた砂の上をハダシでゆっくりと歩いていました。
同じくハダシだった私は、小走りじゃないと進めないという状況だったんですが!
走ったあとは車のなかで首と頭を冷やしてひたすら安静に。
全力疾走を最小限にとどめた今年も熱中症になりかけた感触がありました。
でも30分ほどおとなしくしたら完全復活。
翌日は元気に帯広競馬場へと向かうことができました。
いやしかし、夏の北海道は宿泊事情が厳しいですなあ。
帯広には今年の2月にも行きましたが、そのときのホテルは1泊朝食付きで3000円ちょっと。
それが今回は素泊まりなのに3倍程度のお値段でした。
もうね、日本人にとって北海道のベストシーズンは、7月8月以外だと断言できますよ!
(夏の風景はいいものですが)
帯広競馬場では中国語で話す声が何回も聞こえてきました。
実際に馬券を買っている中国または台湾のお客様もいましたし、レースでは馬と一緒に走っていく北欧系と思われる人も。
世界にひとつだけのばんえい競馬は、立派に観光資源として成り立っているなと感じられる光景でした。
11年前に北見競馬場で実施されたのを最後に転戦することがなくなったわけですが、
今になってみると逆に帯広に固定されてよかったのでは?
(最終レース近くになると人影が少なく)
とはいえ、日本の競馬は馬券が収入源の大半ですから、観光資源にはなっても競馬場側としての影響は微々たるもの。
帯広がマカオみたいな都市に変貌するなら、
大陸からのカジノ客が単勝をわんさか買うマカオ競馬みたいに潤っていく可能性が高くなりますが、それは実現性がゼロでしょうからね。
やはり日本国内から支えていかなければ。
(ちなみにマカオのドッグレースは今年の6月30日に廃止されてしまいました)
しかしばんえい競馬は的中しにくい!
競技の特性的に仕方ないのですが、これも“適度に荒れるから妙味がある”という感覚につながっているように思います。
ばんえい競馬はSPAT4でも買えますので、土日月の夜の選択肢に加えてください。
そして今週は、土曜日も日曜日も南関東の開催日!
土曜日には船橋競馬場にて「船橋のSPAT4プレミアムポイント賞」が実施されます。
最終レースなので20時50分発走予定。
しかしC2クラスの下のほうとは、なかなか難しいレースを対象にしましたなあ……
◎12.クレアーフォンテン
○8.レオディーセ
▲2.イルミオクオーレ
△5.キリト
△6.タイムズナウ
水曜日に台風からの雨がしこたま降った影響で、これから晴天が続いても土曜日は良馬場にはならないと予想。
その水曜日は意外と後方からの差しが届く感じになっていました。
おそらく走りやすくなる土曜日の下級条件は、さらに差し馬に有利になると予想。
大外枠から流れに乗れそうなクレアーフォンテンが、その恩恵をもっとも受けると考えます。
レオディーセは転入後の2戦が着順こそイマイチでも着差はそれほどでもない成績。
軽い馬場なら前進できるとみて対抗に。
イルミオクオーレも流れ込みが狙えることでしょう。
パトリシアロンドは前3走が1着2着2着という成績ですが、無印にします。
前3走はコーナー4つの競馬でしたが、今回は1200m。
この馬、それほどスタートが速くないんですよね。
それがこの距離で前を取りに行く形になれば、後半の脚に影響しそう。
1200mでは4戦して3着以内が3回ですが、それは3歳限定戦で時計も平凡。
JRAから流れてくるお客様がいる土曜日ならば過剰人気になること必至でしょうから、
ここは無印にしてこそ『先行者利益』をゲットするチャーンスだと思うのですが!?
浅野 靖典
1969年8月1日生まれ
1998年にグリーンチャンネル「中央競馬中継」のキャスターから競馬関係のキャリアをスタート。
現在は各種媒体に原稿を寄稿し、競馬関係のメディアにも出演。
JRA、青森、九州のセリ市場の司会進行役も担当している。
ときどきグリーンチャンネルの番組「競馬ワンダラー」で、ワゴン車の運転手として全国を放浪。
各地の地方競馬場には1~2年に一度以上は訪問している。