
9月初旬は関西方面に大型台風が来襲し、北海道では大地震が発生。
まったくもって他人事ではないと思うのですが、私の立場では心配することしかできませんので、
今年は“ふるさと納税”を馬産地にしたいと思っております。
でも私は、大型台風の影響をちょっとだけ受けていたのです。
それは飛行機の関係。
9月9日にソウル競馬場で行われた「コリアレーシングカーニバル」という国際競走を観に行きましたが、そのときに使用した航空券が
成田発→ソウル経由→関西空港行き
だったのです。
じつはワタクシ、9月11日に名古屋競馬場に行くことになっておりまして、
ならばソウルの帰りに寄ろうということで航空券を探していたところ、エアソウルが「成田→ソウル」を1100円で販売しているのを発見。
しかしその値段で買うには2区間以上で手配するのが条件だったので、日本への復路は値段が安い関空行きを選んだのでした。
そしたら関空の滑走路が水に漬かり、第1旅客ターミナルが浸水し、空港への連絡橋がタンカーに破壊され……
「こりゃ帰りの関空行きは飛ばないだろうなあ」と思いながら出国し、
でも「エアソウル(LCC)はアシアナ航空(大手)の子会社だからなんとかなるべ」と楽観して韓国に滞在していたわけです。
(エアソウルで出発)
とはいえ最悪の事態も想定していて、“釜山まで陸路で移動して、エアプサンの中部国際空港行きに乗る”のが次の手。
エアプサンの航空券を調べてみると5千円程度でしたから、
「つまりガラガラなんだな」と安心してソウル市内の宿に着いて改めてチェックしてみたら、
同じ航空券が2万円くらいになっているではないですか!
こりゃけっこう切羽詰まってきたかも?
と思う一方で、まあなんとかなるでしょう、とも思っていました。
韓国から日本への航空便は全国各地に大量に飛来してきていますから、海さえ渡れれば名古屋に行けるはず。
そう思えたのは、5年ほど前にマレーシアで、出発1時間半前に航空券を買って帰ってきたことがあったから。
その日は関西空港行きのエアアジアに乗る予定でしたが、飛行機と台風の中心部が関西空港付近に到着する時刻がほとんど一緒。
なんとその翌日に外せない業務があったので、悩んだ末に安全策を取ることにしたのです。
ちなみにクアラルンプール発関空行きのエアアジアは8000円くらいで買ったのですが、人生初の当日券には4万円ほどを支払いました。
それを思えば、いざとなってもどうにかなるはず。
でも、エアソウルのホームページには関空行きの欠航案内の表示だけ……
するとようやく7日の金曜日になって、無料で振り替えてくれるという案内が出た!
さっそく英語のコールセンターに電話して「飛行機をチェンジしてほしい」と話して電話を切るも、
1時間経っても予約情報が前のまま。
こりゃ確認しなくてはマズイと思って、こんどは韓国人係員と電話。
聞いてみると「変更は受け付けられていない」とのことで、確認しておいてよかったということに。
そしてめでたく成田行きに変更できたのでした。
メチャ疲れた……
というわけで、10日の月曜日に成田空港経由でいったん帰宅。
翌朝に名古屋へと出発したのでありました。
行程がメンドクサー。
でも仕事には穴を開けられないからこれでヨシ。
そして向かった名古屋競馬場のメインレースは秋桜賞。
そこに出走する浦和のアンジュキッスをパドックで見たら、雰囲気が抜群に良かったのです!
(アンジュキッスの本馬場入場)
長期休養明けで初の古馬戦に挑む3歳馬。
しかも初の長距離輸送。
となると疑ってかかるのがセオリーなのですが、ここは度胸一発、アンジュキッスを軸にして勝負!
しかしやっぱり数々の心配点は現実のものになったようで、4着という結果でした。
勝ったのはディアマルコ。
そういえばアレレ、たしか前の週からディアマルコを応援しようと思っていたんじゃなかったっけ?
(優勝したのは高知のディアマルコ)
信じる者が儲かると書きますが、何を信じるかは個人のセンス。
今回は初志貫徹ができなかったことが敗因となりました。
2着馬も3着馬も押さえているのに!
しかも座右の銘である「流すな、ボックス」を無視して馬券を買ったために、67倍の3連複も取り逃すという最悪の事態。
自分で言ったことぐらい守らんかい、このバカバカバカ!
なので16頭立ての東京記念はシルシこそ付けますが、個人的に買う馬券は徹頭徹尾ボックスです!
◎6.カツゲキキトキト
○4.シュテルングランツ
▲2.ステージインパクト
△9.ストロングサウザー
△5.キングニミッツ
穴16.ウマノジョー
穴7.ユーロビート
昨年は押し切り間近のところで、単勝万馬券のサブノクロヒョウに差し切られて2着に敗れたカツゲキキトキト。
今年は出走したレース数が多いですが、順調であると考えていいでしょう。
ちなみに過去5年の東京記念には「2走前が重賞だった馬が1頭だけ連対する」という共通項があります。
ということで、2走前が重賞だったカツゲキキトキトの下に記した4頭は、2走前が重賞以外になっております。
続く「穴」の2頭は2走前が重賞なので「3着候補」。
でも個人的にはボックスで!
さて、名古屋競馬場から自宅に戻ったところで気づいたのですよ。
「名古屋で払い戻そうと思っていたマーキュリーカップの馬券を持って行くのを忘れてた」
そうなんです。
マーキュリーカップは7月16日。
ということで9月14日が有効期限。
これを名古屋で払い戻そうと、韓国への荷物に入れていたのです。
しかしいったん自宅に戻ったことで、日帰りの荷物に切り替えたときにそのことを失念。
自分の責任ではありますが、これも台風の影響による間接的な被害になりました(涙)。
だから行ってきましたよ。
場外発売しかやっていない浦和競馬場に、時間をかけてゼニかけて。
みなさま、持ち帰った的中投票券は、なるべく早めに払い戻しましょう!!!
(有効期限ギリギリで間に合った)
浅野 靖典
1969年8月1日生まれ
1998年にグリーンチャンネル「中央競馬中継」のキャスターから競馬関係のキャリアをスタート。
現在は各種媒体に原稿を寄稿し、競馬関係のメディアにも出演。
JRA、青森、九州のセリ市場の司会進行役も担当している。
ときどきグリーンチャンネルの番組「競馬ワンダラー」で、ワゴン車の運転手として全国を放浪。
各地の地方競馬場には1~2年に一度以上は訪問している。