
9月最終日も台風の影響が全国的にありまして、佐賀競馬を放送する予定だった9月30日のグリーンチャンネル「地方競馬中継」は、
現場に着いたところで「佐賀が開催を取りやめましたから、盛岡を放送します」と、いきなりの変更でビックリ。
しかしそのおかげというかなんというか、その日の盛岡競馬の売上額は4億6千万円ほどというかなりの数字。
ちなみに先週の日曜日は2億2千万円あまりだったので、盛岡競馬にとっては台風でいい影響を受けたことになりました。
その盛岡競馬場は、今週から馬場の照明設備が使用開始。
最終レースの発走時刻が昨年よりも遅く設定できるようになりました。
東北は秋が深まると夜が早くやってくるので、昨年11月だと最終レースが15時50分。
それが18時10分発走となったきのうは、競合相手である佐賀が開催延期、
高知が開催中止になったことで、JRAの最終レース後の“競馬やりたい需要”を盛大に取り込むことに成功しました。
ちなみに佐賀競馬場も照明設備を建設しておりまして、来年度は“通年はくぼ”で開催する予定。
となると、これからますます週末のJRAの最終レース後をめぐる戦いがヒートアップしていきそうですね。
われわれは土日も使えるSPAT4で、その需要増大に伴うメリットをしっかりキャッチしていきましょう!
しかしまあ、個人的に9月はけっこう雨にやられましたわ。
初旬は台風で関西空港が使えなくなったことで、韓国から名古屋に行くのに成田経由。
そして頑張って行った名古屋では、外での取材中に豪雨襲来でずぶぬれになり、水性ペンで書いたメモの文字がメロメロ。
その翌週に突撃した高知は上々の天気でしたが、中1日で向かった笠松競馬場では朝から晩までひたすら雨。
止む気配がまったくないので最寄りのコンビニにカッパを買いに行ったら、
店員さんから「ウチには置いてないですね」という想定外の答えが返ってきました……。
笠松競馬場はスタンドから検量エリアまで200mほど離れているので、雨具がないと厳しいのですよ。
でもガマンするかと覚悟を決めたら、笠松競馬場内にある「愛馬会」のお店のリーダー、
後藤さんが「管理事務所からカッパを借りてきたわよ」とありがたい言葉をかけてくれたではありませんか!
そのご恩には何かを返さなければ気が済みませぬ。
するとおお、愛馬会のお店の前で、使用済みの蹄鉄を磨く作業をしているではないの。
それ手伝います!
(絶賛作業中)
ということで、シロウトながらも半ば強引に参加。
作業内容は蹄鉄をキレイにすることなのですが、これが溝に泥やら木くずやらがビッシリと詰まっていて堅いのなんのって。
ブラシだけではなかなか取れないので、釘のような器具を使ってパワープレイで少しずつ掃除。
そのあと金属のブラシでゴシゴシ磨くも完全には取れず、また釘みたいな鉄でガリガリ。
(掃除前の蹄鉄)
たまたま私が掴んだ蹄鉄が苦労するタイプのものだったにしても、1つの蹄鉄をキレイにするのに15分ほどかかるとは意外。
クリスマスリースやら新年のお飾りやらを作るのに、こんなに手間がかかっているとは!
でも後藤さんいわく「新品よりも使い込んだもののほうが、幸せが多くなるそうですから」
うーむ、確かに傷がついたりしているほうが味わいとしては上かも。
(ガリガリやります)
「このあと、金や銀でコーティングして、それから飾りを作ります。
今年も南関東の競馬場で出張販売をさせていただくことになったので、なるべくたくさん作ろうと頑張っていますよ」
去年の12月は川崎で出張販売をして、あっさり完売だったんですよね?
「だから、今年は全部で1500個くらい作りたいと考えているんです」とのことでしたが、オール手作りですから大変ですよ。
今まで1000円とか1500円とかで買わせてもらっていましたけれど、
この作業を経験したら実感をもって『もっと値段を上げていい』と言えますよ!
今年も12月19日の全日本2歳優駿の日に、川崎競馬場でお店を出す予定で、加えて船橋と浦和でも販売予定があるとのこと。
となると、各競馬場での販売数が昨年より少なくなるのかも?
私は年末まで笠松競馬場に行く予定がないので、出張販売の会場に早めに行って買おうと思います。
ちなみに今年は戌年だったので、正月用としてこんな感じで使わせていただきました。
(使用例)
その笠松競馬場から3頭の遠征馬が参戦する日本テレビ盃。しかし今年もJRA所属馬が強力ですね……。
◎4.アポロケンタッキー
○6.ケイティブレイブ
▲9.サウンドトゥルー
まあなんというか、着順的に昨年と同じ順番ですね。
昨年はここに加わっていたモーニンが、目標にされる形で4着。
今年もJRAの4頭が互いの動きを牽制し合いながら進んで、最後の直線勝負になると予測します。
となると、テイエムジンソクは昨年のモーニンと同じような感じになりそう。
ということで、この3頭に集約してドカンと攻めるのが有効と判断しました。
このシルシなら3連複をボックスで買っても1点!
もちろん3連単ボックスでもいいのですが、アポロケンタッキーは4番人気だった昨年よりも注目が集まりそう。
もともとはミルコ・デムーロ騎手が乗る予定でしたが、
騎乗停止になってしまい、誰になるのかな~と思っていたら、ジョアン・モレイラ騎手になるとは!
御神本訓史騎手を起用したサウンドトゥルーを含めて、鞍上のインサイドワークに注目です。
浅野 靖典
1969年8月1日生まれ
1998年にグリーンチャンネル「中央競馬中継」のキャスターから競馬関係のキャリアをスタート。
現在は各種媒体に原稿を寄稿し、競馬関係のメディアにも出演。
JRA、青森、九州のセリ市場の司会進行役も担当している。
ときどきグリーンチャンネルの番組「競馬ワンダラー」で、ワゴン車の運転手として全国を放浪。
各地の地方競馬場には1~2年に一度以上は訪問している。