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「浦和記念をマジメに予想」
2018年11月22日

先週はまるまる在宅勤務で遠出ゼロ。
じつは11月9日の金曜日、飛行機内で一瞬だけ気を失ってしまったのです。
朝7時過ぎの飛行機に乗ったところ、上空で体内に熱がこもってしまうという、いわゆる熱中症とおぼしき症状。
この状況には何回かなっているので、トイレに入って体を冷やせば大丈夫だろうと思ったのですがイマイチ冷えず、
でもそろそろ着陸が近づいたということでトイレから出たら、そこで一瞬だけ目の前が真っ暗になって、その場で倒れてしまったのです。
で、ヒザを強打。

おそらく立ちくらみのひどいやつだったと思われます。
だから瞬間的に意識は戻ったのですが、はたから見れば「オッサンが倒れた」ですからね。
機内のおねえさまには過剰に心配されてしまいました。
とりあえず急速冷却材をもらって頭と頸動脈を冷やし、どなたかは存じませんが空けていただいた通路側の席に座って無事に着陸。
しかし心身ともにダメージを食らった感じが否めなかったので、その日はおとなしめの行動に変更しました。
やっぱりだんだんと無理がきかなくなっているんでしょうねえ。
その一方で、今回の敗因は把握していまして、

●出発前が2時間睡眠だった
●前日の午後3時から何も食べていなかったのに、朝7時からビールを飲んだ

……まあなんというか、つまり自業自得ですな。空腹時の「おはようビール」は今回を最後にする所存です。

これが敗因

(これが敗因)

という想定外の事態を経て向かった先は高知県高知市。
ももいろクローバーZのコンサートが行われる高知県民会館が今回の目的地なのです!

いやあ、取材のおしごと以外で高知に行くのって5年ぶりくらいだから、チョー楽しみ。
ただ、日程の都合で高知競馬場に行けないのが残念なところでして、土曜日のコンサートが終わったあとは高知駅から夜行バスに乗り、
大阪空港から飛行機で羽田空港に戻って、中学高校の同期会に出席してきました。
しかし、なぜか11月10日(土)は高知市内のホテルに空きがまったくなかったのはなんなんでしょうね?
11日の高知発の飛行機もほとんど満席で、大阪経由にしたのはそれが理由。

昨年も11月第2週に高知に来ましたが、そのときもまったく同じ状況でした。
昨年は仕方がないから日曜日出発にしたのですが、調べてみてもなんでこんなに混んでいるのかがまったくの不明で、
地元民に聞くと「学会がある」とか「中国からの大型客船が高知港に来ている」とか、ホンマカイナという話ばかり。
しかもその翌週の土曜日はホテルが普通に取れるのだから、この件は本当に謎。
去年はももクロのコンサートがなかったわけだし……。

もうすぐ高知公演がはじまるよ!

(もうすぐ高知公演がはじまるよ!)

そんな経緯で夜行バスに乗ったわけですが、ももクロからもらったチカラで日曜日の同期会までなんとかクリア。
しかし月曜日は重い頭痛でぐったりでした。
そんなわけで静養に努めたら、なんとまるまる1週間も電車に乗らずに自宅周辺だけの日々!
でも、たまにはこういうのもいいですかね。

そして無事に、今週火曜日に配信された「すぱっと的中大作戦!」で使用する浦和記念の小ネタを見つけることができました。
その前に「小ネタ」について解説を。
これは私がグリーンチャンネルの「中央競馬中継」を司会していたときに始めたもので、
そもそもの始まりは「なんで2000mも3000mも走って、
着差がハナとかそんな微差になることがあるのだろう?」と不思議に思ったことがきっかけ。

代表的な例が、ナリタブライアンとマヤノトップガンの一騎打ち(1996年阪神大賞典)ですが、
同じレースでは1988年にタマモクロスとダイナカーペンターが同着、そしてハナ差3着にマルブツファーストということもありました。
そういう競馬を見るにつけ「上級条件のレースになればなるほど説明不可能な部分の幅が大きくなってくるのでは。
そしてそのレースで上位に入った馬には、共通する“何か”があるはずだ!」という思いが大きくなったからなのです。

最初は「小ネタ」を口頭で紹介していたのですが、しばらくして番組内でコーナー化することに成功。
この当時の製作側の首脳陣はじつに寛容で、ありがたいことでした。
それ以後は『小ネタでGO!』として毎週2分程度の時間をいただき、ときには悩みつつも「小ネタ」を作り続けてきたわけでございます。

その「小ネタ」ですが、文字どおり「小ネタ」なので、なるべく“しょーもない”ものを見つけようというのが大前提。
その思いが伝わった人もいたようで、視聴者様から“先週の小ネタはくだらなかったですね~”と声を掛けられるのが最上の褒め言葉。
その基本は忘れずに作りましたよ、浦和記念の小ネタ!

「5走前までに“奇数100m”の地方競馬の重賞で、3着以内に入っていた馬が1頭だけ連対する」

浦和記念の小ネタ

(浦和記念の小ネタ)

この経歴を持っている馬が過去10年で1頭以上連対しておりまして、2011年を除くと“1頭だけ”連対しているのであります!
ただ、今年は該当馬が多いんですよ。
JRA所属馬だと、2番・アポロケンタッキー=5走前が川崎記念(2100m)で2着、9番・グリム=前走の白山大賞典(2100m)で1着。
地方競馬所属馬は、埼玉新聞栄冠賞(1900m)の上位3頭と、芝1700mのOROカップで3着に入ったガリバルディが該当馬です。

そこで考えました。
該当馬のワンツーが7年前にあったとはいえ、最近10年では9割の確率で1頭だけ連対。
ということで「該当馬以外から該当馬に流す」という結論に至ったわけであります。

◎11.クリソライト
○9.グリム
▲2.アポロケンタッキー
△3.トーセンデューク
△4.ヤマノファイト
穴6.オールブラッシュ

いちばん下のオールブラッシュは該当馬ではないので、あくまでも3着候補ですよ!
小ネタに“該当しない馬”であるクリソライトは、昨秋のコリアカップのあと骨折。
ダイオライト記念4連覇の夢が絶たれることになってしまいました。
それでも戦列に復帰して、1年以上ぶりでの実戦となったJBCクラシックは、後方のままの15着でした。
それでも中間の調教時計から考えると、一変があるような気がするんですよ。
天童なこさんが「調教の本数が足りないと思います」として軽視したのも好材料?(失礼)
ともあれ、私はこの小ネタを信じます。
いや……信じますとは言えないな。
だって3連複ボックスで勝負する予定なので(汗)

プロフィール

プロフィール

浅野 靖典

1969年8月1日生まれ

1998年にグリーンチャンネル「中央競馬中継」のキャスターから競馬関係のキャリアをスタート。
現在は各種媒体に原稿を寄稿し、競馬関係のメディアにも出演。
JRA、青森、九州のセリ市場の司会進行役も担当している。
ときどきグリーンチャンネルの番組「競馬ワンダラー」で、ワゴン車の運転手として全国を放浪。
各地の地方競馬場には1~2年に一度以上は訪問している。

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