
いやあ、先週はもったいないことをしましたわ。
11月25日は東京競馬場でジャパンカップをナマ観戦しましたが、3連単1頭軸相手8頭の56点買いを敢行して、回収率が50%という結果。
ジャパンカップの前に行われた1000万条件の芝のレースでメチャメチャ速い時計が出たのを見たときに
「こりゃ人気薄の馬には出番がないな」と思ったのですが、実際の結果もそのとおり。
それでもこの56点買いは初志貫徹で買ったものなので、それはそれでヨシということにしましょう。
問題はそのあとですよ。
京都競馬の最終レース、京阪杯で「3番から9番までの3連複ボックス」と同行の友人に言ったのに、
実際には3連複7頭ボックスは同じでも、ちょっとひねったのが大失敗。
結果は3番→6番→8番で、3連複が90040円とはこれいかに!
こっちを初志貫徹にしなきゃいけなかったんじゃないのよプンプン。
ホント、このトシになってもファーストインプレッションを大切にできなかったことに反省しきりでございます。
その余波はその日だけでは終わりませんで、火曜日の川崎でも継続。
経済評論家の森永卓郎さんを中心にして、荘司典子さんとキャプテン渡辺さんで挟むトークイベントで写真を撮って、
第10レースは荒れそうだしトリプル馬単を買っていたしということで見送り。
それは正解だったのですが、そのあとですよ、イカンのは。
(ただいま営業中)
第11レースはローレル賞。
断然人気はホウショウレイルで1.3倍。
パドックで実馬を見ると、腰に力強さがあって、筋肉量もしっかり。
ただ、返し馬の様子を見たときに「これは距離が持たないのでは」と思ったのです。
しかもパドックとは違って、なぜか首筋に汗が光っているし。
ということで軸にしないことに決定。
3連単の中心は、北海道のパレスラブリーとスティールティアラ、それに前走が北海道所属だったアークヴィグラスの3頭にしたのです。
しかし2着に入った船橋のダバイダバイはノーマークでした。
正確に言うと「ノーマークにしてしまいました」。
トークイベントが終わったあと、「すぱっと的中大作戦!」の浦和記念編で、
私が話した小ネタが的中したと話したときに「そうでしたっけ?」とガチで返してきたキャプテンに、
どの馬を狙います?と聞かれたので答えたんですよ。
北海道の馬とダバイダバイって。
そのあと用事があって検量室の近くに行くと、そこで坂本昇調教師と遭遇。
「そのダウンジャケット、しまむらで買ったんでしょ。
オレもそれ、しまむらで買ったんですよ」と、ズバリなことを言われてビビり、そこからくだらない話を数分。
そんなことがあったのに、ダバイダバイが坂本厩舎の管理馬ということに気付いたのは、レース終了後でした……(泣)
競走馬には運と縁が重要と、いろいろな原稿に書いたりトークイベントで話したりしていて、
それは馬券でも同様という説を採用している私なのに、なぜ買い目にダバイダバイが入っとらんのじゃ!
やり場のない怒りがフツフツですよ。
そのやるせなさを瀧川騎手の涙の表彰式で紛らせて、戦うかそれとも撤退するかちょっと悩んだ最終レース。
でも戦うことに決めて、レッツゴーパドック。
(涙のインタビュー)
さっそく出走馬をチェックすると、よさげだったのは3番、4番、5番と11番。あと3連複の候補に2頭か3頭を加えましょう。
すると一緒にいた友人2名が「瀧川騎手はあんなに感極まっていたら、最終レースはたぶん、心ここにあらずだよなあ」と言ったのです。
私もそれは同意見。
ということで瀧川騎手はヌケにして、
「こういうときの丹内騎手は、展開に恵まれて3着あたりに食い込む傾向がある」という自分の知見を加えて、3連複の6頭ボックスを買ったのです。
しかし瀧川騎手は心がシッカリしていた様子で2着。
そして丹内騎手が10番人気馬で3着に食い込んできました。
そこは合っていたのに、スケベ心的な予想が大失敗。
そんなやましい考えをせず、瀧川騎手をご祝儀的に加えていれば、3連複42640円をゲットできていたんですよ。
そしたら気分よくファミレスに突撃できたのに、グッスン。
(惜しいとハズレは結果として同じ)
こんなに万馬券的中の近くに行ってノーマネーということが続くと、もうそりゃ悲しくなってしまってハウスワインで頭痛発生。
こういうことが今後はないように、どげんかせんといかんと思います。
その対策としてこれから大切にしたいと思うこと。
それは「予想をするときは予想をしない」ここまで馬券生活(馬券で儲かっているという意味ではない)が長くなってくると、
頭で考えるよりフィーリングのほうに正解があるような気がするんですよね。
メジャー・リーグではフィーリングを使ったスカウティング活動は“愚の骨頂”という説が定着しているようで、
競馬業界でもそれと同じような面があると思うのですが、個々のレースにおいては話が別。
総論はデータ重視でも、各論は感覚重視でいいと思うんです。
その究極が「予想しない」こと。
でも、的中させるという結果を求めるならば、理詰めで取捨選択をするのは体に毒なのかなと。
「コレとコレは来そう。コレはちょっと厳しそうだな」くらいの湯加減でちょうどいいと思うんです。
おお、それを実際にやってみるにはちょうどいいじゃないですか、勝島王冠!
わりと堅めの決着になることもあり、その一方で2010年は10→1→13番人気の順で入って3連複が23万、3連単は171万。
2014年は単勝万馬券の馬が勝って大波乱。
勝島王冠が重賞になってから、第2回と第6回が大荒れということは、第10回の今年は波乱の番?
◎7.モジアナフレイバー
○3.ディアドムス
▲12.サージェントバッジ
△4.キャプテンキング
△10.クリスタルシルバー
△11.ディアデルレイ
ダートグレードレースを制した実績がある、ユーロビート、リッカルド、ヒガシウィルウィンを無視することが、特大馬券への入口。
そして選んだ6頭は基本的に「差し・追い込み」タイプです。
なかでも特注は、南関東に来てから苦戦が続くサージェントバッジ。
この馬、寒くならないと調子が上がらないんです。
今年はわりと暖冬な感じですが、ナイター競馬で気温が下がれば一変する可能性が出てくるのかも?
これでもし、実績馬が上位に入ったら「しょうがない」の気持ちになれると思います。
その点も精神衛生的にいいでしょう。
でも差し脚がある9.リッカルドは追加しておこうかなあ……
浅野 靖典
1969年8月1日生まれ
1998年にグリーンチャンネル「中央競馬中継」のキャスターから競馬関係のキャリアをスタート。
現在は各種媒体に原稿を寄稿し、競馬関係のメディアにも出演。
JRA、青森、九州のセリ市場の司会進行役も担当している。
ときどきグリーンチャンネルの番組「競馬ワンダラー」で、ワゴン車の運転手として全国を放浪。
各地の地方競馬場には1~2年に一度以上は訪問している。