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「冬はパドックが重要!?」
2019年2月4日

先週は火曜日と水曜日に川崎競馬場に行ったのですが、これがまあ的中が遠いったらありゃしない。
火曜日は佐々木竹見カップの日で、現地に到着したのが第9レースの終了直後。
ジョッキー戦は当たりにくいので第2戦は見るだけにしたら、インをうまく立ち回った3頭でのワンツースリー。

そんななか、山本聡哉騎手(岩手)の騎乗ぶりはシビレましたね。
単勝万馬券の馬で最後方に構え、最後の直線で伸び脚を発揮させての7着は見どころ十分でした。
第1戦を制していた山本騎手は、総合成績が第3位。
しかし第2戦が6着だったら優勝でした。
ちなみに7着と6着との差はアタマで、優勝賞金は200万円で第3位は50万円。
“たったそれだけ”の差がものすごい差になることは競馬業界ではよくある話ですが、改めて本当に実感したことでした……

続く水曜日も川崎にレッツゴー。
正午すぎに現場に着くと、前の日よりも3倍以上は混雑しているではないですか。
2号スタンドの指定席発売所に行ってみると、指定席は売り切れて、ケンタッキーラウンジが残り50人ほどという表示でした。
さすが川崎記念デーだなと感心していると、その近くに見えたのは長蛇の列。

なんだなんだと近づいてみると、なんと「おみくじ馬券」を買うための行列でした。
執事のお兄さんが代金を受け取り、赤い衣装を着たおねえさんが馬券入りの小さい封筒を渡していましたが、
握手できるとか写真を撮れるとか、AKB的な商売ではなさげ。
えええ?それでなんで30人くらい並んでいるの?
という疑問を川崎競馬倶楽部の通称ダンナ氏に聞いてみたら「さあ~、さっぱりわかりません」だそうな。

もらったチラシによると、500円で買えるおみくじ馬券の中身は、500円分の複勝1点。
で、大吉のカードが一緒に入っているとステンレスボトルがもらえるそうな。
えーと、なんでそれで列がトグロ状態に???

だって開封して出てきた複勝馬券が「○○所属の○○」だったら、その時点でほぼ終了やん。
そんなリスクが大きいおみくじなんて、あたしゃチャレンジできませんわ。
これが「1枚買ったら6秒間会話できる」とかだったら、オッサンたちが並ぶのは理解できますけど。
うーむ、謎だ。

そのとなりでは「カツマルくんポイントカード」を使った抽選会が行われておりました。
カツマルくんポイントカードには来場回数を記録する部分がありまして、今回は5回の来場でガラガラくじが1回できるという形。
私のカードはいつからの積算か不明ですが、来場回数が66になっていたので、13回のチャレンジが可能。
よおし、ということで挑むも参加賞の連続。
これ、当たりの個数だけが決まっていて、全部で何個の玉が入っているか、わからないんですよね?
つまり当選確率が不明。

ということに気付きながらも13回ガラガラしたら、全部参加賞でした。
もらったのは石鹸。
13個もいらないから秋田奈津子さんにプレゼントしたけど、受け取ってくれたのは2個だけ。
さらにカバンに石鹸を入れたままにしていたことを、この原稿を書いている今、思い出しました……


13連敗

(13連敗)

石鹸が入った袋をブラブラさせながら、次に向かった先は「SPAT4抽選会」。
こちらもガラガラタイプの抽選で、未確定の馬券が500円分以上あれば参加可能。
しかし馬券を買おうにもペンを持っていなかったので案内所で鉛筆を拝借し、それを返却してボールペンを当てるという青写真!


ブレていますが抽選会場

(ブレていますが抽選会場)

こちらは分母があるクジだから、ボールペンは5分の1の確率で間違いなし。
しかし……
結果は参加賞のポケットティッシュでした。
どうもこういうクジって当たらないのよね。
大井競馬場のスクラッチも“無料入場券”以外が当たったことないし。

くっそー、運がイマイチならば、馬券は自力で当てたろやないかい。
ということで川崎記念のパドックを凝視すると、ミツバがかなりの推進力で歩いている!


川崎記念のパドック

(川崎記念のパドック)

しかしあたしゃSPAT4抽選会に参加するために、違う馬券を買ってしまっていたのよね。
ということで買い増しは最小限にしてレースを見たら、ミツバが鬼のような迫力で先行2頭の間を割って優勝!
そういえば、タイからの帰りに寄った船橋記念でも、
パドックで推進力を見せていたユアマイラブ(6番人気)が3着に入って3連単が万馬券になったなあ。
寒い時期はパドックでの雰囲気が結果につながる傾向がほかの季節以上にあるのかも。

土曜日の東京競馬の最終レースでも、歩きに推進力が感じられた4番人気の馬が3着に入ったし。
そこまでは読み取れているんですけど、馬券は全部ハズレなんですよグッスン。
やはりこの時期の私は、スランプになる傾向があるのかしら。
さらに今週の重賞は2つとも16頭立てでしょ。
的中には推理力のほかに直感力と鋭い感性が必要ですよ。
大丈夫かしら。

第63回 金盃
◎7.サウンドトゥルー
○1.ワークアンドラブ
▲10.シュテルングランツ
△14.ヤマノファイト
△13.エンパイアペガサス

川崎記念に出ないでこちらを選んだサウンドトゥルーが中心でしょう。
56kgという負担重量もメチャメチャ有利。
相手筆頭は前走圧勝で距離延長もプラスになりそうなワークアンドラブ。
シュテルングランツはこの舞台なら再度の逃げ切りも?
あとはしぶとく差を詰めてくるヤマノファイトとエンパイアペガサスをマーク。
軸が堅そうなので相手は絞るという方針です。

続いて木曜日の第1回雲取賞はかなり難解。
こっちはボックスが吉でしょうなあ。
◎3.マイコート
○5.グラビテーション
▲8.ラプラス
△10.アギト
△11.ミューチャリー
△4.レオズハウライト
△13.マムティキング

上記はすべて、差しまたは追い込みで勝利したことがある馬。
3歳2月の1800m戦は未知数という馬が多いので、わりと速めに流れそう。
ということで、4コーナー以降は様相一変と考えてみました。
ミューチャリーは体型的に距離微妙という気はしますが、瞬発力だけに賭ける形なら台頭の可能性があるかも。
ところで私の川崎記念ですが、勇者になるために千円単位で馬連を買いましたが、それをどこかでなくしてしまいました……。

プロフィール

プロフィール

浅野 靖典

1969年8月1日生まれ

1998年にグリーンチャンネル「中央競馬中継」のキャスターから競馬関係のキャリアをスタート。
現在は各種媒体に原稿を寄稿し、競馬関係のメディアにも出演。
JRA、青森、九州のセリ市場の司会進行役も担当している。
ときどきグリーンチャンネルの番組「競馬ワンダラー」で、ワゴン車の運転手として全国を放浪。
各地の地方競馬場には1~2年に一度以上は訪問している。

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