
先週火曜日の夕方、3月初旬から続いた2歳馬を紹介する本「POGの達人」の作業が終わりまして、
とりあえず過労死することなく無事に春を迎えることができました。
(4月26日発売予定です)
いや~、さすがに朝8時から夕方4時とか5時まで牧場で取材をして、さらに自分の原稿仕事とかをやって翌日もまた取材……
という日々だと、処理しきれない原稿が積み重なっていく一方ですな。
というわけで、せっかく浦河の大浴場がついている「AERU」という宿に4泊もしたのに、大きなお風呂で体を伸ばしたのは1回だけ。
さらに北海道に11日間も滞在したのに、外食は新冠でラーメン、浦河でチキンカツ定食、
千歳でラーメン(しかも全国チェーン)、三石でカレー、千歳でラーメンの5回だけ(涙)。
そのほかの食事は、スーパーまたはコンビニで買ったお弁当とか惣菜とかでした。
わずかにマルちゃん(東洋水産)の「焼きそば弁当」が北海道らしいといえるもの……。
うーむ、我ながらヒドイ食生活ですな。
でも『急き立てられている』という感覚があるときは、
半額シールが貼ってあるものをモソモソと流し込むほうが性に合っているんですけど(汗)。
ちなみに朝食はホテル付属のものを4回付けたので、その4日は朝からガッツリ食べました。
その副産物として、夕方までメシ不要を実現。
北海道での生活リズムはまったくの不規則で、
早めに寝て午前2時起床からそのまま取材という行動も何回かしましたが、それでも破綻せずに任務完了に至ったのは幸いでした。
(千歳のラーメンがウマかった)
しかしその反動はキツくて、印刷所にバトンを渡した翌日の水曜日は使い物にならず。
マリーンカップもちょっとウトウトしていたら終わっていました。
遅ればせながら結果を見てみると、膝栗毛の予想が当たっとるやんけ!!!
……でも払い戻しの金額的に違和感あり。続いて成績表を見て、オウケンビリーヴが発走直前に競走から除外されたことを知りました。
返還の総額はなんと3億4970万円。総売り上げの4割以上ですかマジですか……
3年前のマリーンカップでも、ブチコが同じようにゲートの扉に顔をぶつけて競走除外になりまして、そのときの返還金額は3億6460万円。
同じく総売り上げの4割強がファンのフトコロに戻っていました。
この大返還は運営側にとっては痛すぎるもの。
レースの実施には固定費用がかかりますからね。
でもそこでケガした馬を無理やりスタートさせないことが、競馬における「公正」と「信用」につながっているのだと思います。
しかしながら、レースに臨めるかどうかを判断する人にはかなりのプレッシャーがかかりそう。
逆に、ちょっと枠入りをゴネただけですぐ競走除外にする香港は「もうちょっと頑張れよ」と思ってしまいます。
スタート地点での枠入れ作業は、観客席や画面上からだと簡単な仕事に見えますが、実際はピリピリとした空気がある様子。
JRAの場合は基本的にJRA職員が枠入り作業を担当しますが、
自分が担当する馬が競走除外になると会社にすさまじい額の損害を与えることになるので「仕事は30分に1回ですけど、
メッチャ緊張感がありますよ!」と、その業務をしている友人が話していました。
スタンド前の発走は、とくに緊張度が高いとのこと。
マリーンカップのスタート地点はファンエリアからちょっと離れていますが、
その付近は馬場入口とか自動販売機とか馬主会の事務所とか、いろいろなものが目に入る場所。
マリーンカップの除外防止対策として、外ラチ沿いに壁を建設する手があるかもしれないですね。
来年以降、スタート直前の競走除外からの大返還が発生しないように願うばかりです。
ということで、予想は当たったけれど買っていなかったマリーンカップを経て、週末はいつものように高知競馬で網打ち勝負!
しかし先週の高知競馬は難しかったとです……。
軸不動の馬がいたレースで3連複ボックスを買い、6.1倍と5.8倍を的中。
これは仕方がないとしても、グリーンチャンネルの「地方競馬中継」で予想を披露した日曜日の二十四万石賞は、
3連複が9万馬券になったのに取り逃すという不甲斐なさでした。
やはり疲労のせいで感性が鈍っていたのかしら?
(ハズレて残念の巻)
というスケジュールだったので、
4月20日と21日に富山県黒部市で開催されたももいろクローバーZのコンサート『春の一大事』には参戦できませんでした。
その代わりと言ってはナンですが、日曜日の放送が終わったあと渋谷で「東京水族館」というグループのライヴを見てきました。
(久しぶりのライヴハウス)
ヴォーカル&鍵盤の藤嶋美怜(ふじしま・みり)さんは、
全国15カ所の地方競馬に置かれているスタンプを集める番組で、パートナーを務めてくださったかたなのです。
※地方競馬全国協会のホームページで全編が見られます。
およそ2時間のライヴが終わって会場を出たとき、
ブラックな労働環境にドップリ漬かって疲弊していた精神状態が、かなり解放されたなと感じました。
やっぱりときには気分を変えて、いろんなことを忘れることが必要!
(CDも購入)
そのリフレッシュした心で3歳重賞を展望すれば当たるはず。
東京プリンセス賞はアークヴィグラスに期待します!
◎10.アークヴィグラス
○12.ゼットパッション
▲8.トーセンガーネット
△2.グレースレジーナ
△11.ダバイダバイ
アークヴィグラスの桜花賞3着は、枠順と展開の差。
この舞台なら逆転濃厚とみて、今回は1頭軸!
でも羽田盃は16頭立てで波乱の香りがするような……。
伊吹雅也さん(先週まで一緒に「POGの達人」を編集していました)の「分析レポート」によると、
上位人気馬が優勢で、前哨戦の好走馬が強いらしいけど?
※分析レポートはコチラ
◎6.ウィンターフェル
○12.ステッペンウルフ
▲13.アギト
△3.サクセッサー
△10.ミューチャリー
△2.カジノフォンテン
△7.アエノエンペラー
ウィンターフェルは門別所属時に主戦の井上俊彦騎手が「走るのをやめようやめようとするから、最初から最後まで気合を入れ続けないとダメ。
だからこの馬に乗るとすごく疲れるんですよ」と話していました。
南関東での2戦もそんな雰囲気に感じましたが、森泰斗騎手も3回目の騎乗なら、容赦なくビシビシやってくれるはず!
あとは京浜盃、クラウンカップ、雲取賞の上位組から選択しました。馬券はやっぱり網打ち式でしょう!
浅野 靖典
1969年8月1日生まれ
1998年にグリーンチャンネル「中央競馬中継」のキャスターから競馬関係のキャリアをスタート。
現在は各種媒体に原稿を寄稿し、競馬関係のメディアにも出演。
JRA、青森、九州のセリ市場の司会進行役も担当している。
ときどきグリーンチャンネルの番組「競馬ワンダラー」で、ワゴン車の運転手として全国を放浪。
各地の地方競馬場には1~2年に一度以上は訪問している。