コラム”

「春のなくし物」
2019年4月30日

春の繁忙期は4月23日の火曜日でひと区切りとなりまして、その翌日は大井競馬場に突撃!
といっても取材仕事がメインなので、そんなにはしゃげるわけではありません。
そして気力体力のメーターゲージはエンプティに近い場所にあるので、始動時刻はゆっくりめ……。
そんな理由で夕方6時頃に大井町駅に到着して無料バスに乗り、現場に着いたら第8レースの締め切り直前。
さっそく入場し、入口でもらった抽選券の銀色部分を削ると、

おお、当たってる!!!

これまで大井で何度、銀色を削ったことか。まさに苦節20年ですよ。初めて無料入場券以外の文字を見たわ!!!
という感動とともにG-FRONTに入り、記念すべき当たりくじを写真撮影。
そしてパソコンを開いて送信し損ねていた締め切り原稿を送り、続いてTCKポイントを加算してパドックへGO!


ついに当たりを引きました

(ついに当たりを引きました)

この日は前日、前々日よりも気温が低く、ときどき小さい粒の雨が落ちてくる天気。
NAR(地方競馬全国協会)のホームページで連載しているグルメレポートのネタを仕入れておこうかな~、
と考えながら“うまかった広場”をチェックして歩いたら、その先にバーベキューをしているグループが見えました。

わたくし、最近はごぶさたしていますが、以前はキャンプなどの野外活動をよくやっていたので、
自宅にコンロなどのアウトドアグッズがまあまあ揃っているんです。
いいなあ、競馬場でのバーベキュー。器材のラインナップはなかなかのもので、
プロパンガスボンベを使用しているから安定した火力が得られますな。
そしてなにより、TCKバーベキューガーデンだと、片づけが最小限で済むのがいいところ。
セルフだと撤収の分の体力を残しておく必要があるんですよね。

という賑やかなグループを見ながらパドックに到着。
そのまま取材証を受け取りに行くつもりだったのですが、その前に賞品を受け取っておこうっと♪

……あれ、どこにしまったっけ?

写真を撮ったスマホはカバンのなか。抽選券は同じところに……ない。
あれ、サイフにしまったっけ。ポケットのなかかな。あれれ、どこにもないやんけーーー!
うーむ、だとすると、G-FRONTでさっき座ったイスのところかな。とりあえず戻ってみよう。
と、自分が通った道をそのまま逆にたどってG-FRONTに行くと、
さっき座っていたイスには、どこの誰だか知らない推定45歳のオジサンが座っていました。
うーむ、その人にイスを見させてくださいとは言いにくい……
仕方がないからその2つとなりのイスに座り、イスの下と後ろ側を確認してみましたが、
抽選券とおぼしき紙は見当たりませんでした。

うーむ、どこで落としたのかなあ。

考えられるのは、写真を撮ったあと、カバンかジャケットのポケットにしまい損ねたという一点。
それに気づかずに移動したあと、何者かが発見して持ち去ったということでしょう。
だとすると、犯人は私から見える範囲にいる可能性が高い!
でもそれだけの材料では、江戸川コナン君でも解決できない事件ですな。
やだなあ、せっかく当たったのに。ボケちゃったのかなあ。

と、テンションが下がったので、第9レースも第10レースも戦う気分にならずに見てるだけ……
でも、いつまでも悲しんでもしょうがない。気を取りなおして取材のおしごとに行くぞ!


羽田盃のパドック

(羽田盃のパドック)

東京ダービーは高配当になることがよくあるけれど、羽田盃はわりと堅めにおさまる傾向。
それでも3着以内に1頭くらいは人気薄が入るだろうと思って富士山式に裾野が広がる馬券を買ったら、
1番人気2番人気3番人気の順に入るとはこれいかに。
そして発表された3連複4.0倍という数字は、私にとって大惨事でした。
さらに3連単はウィンターフェルを1着固定にしていたからノーマネー。

いやしかし、ミューチャリーってそんなに強かったっけ?
しかしながら出走馬のラインナップを改めて見ると、重賞ウイナーはミューチャリーとステッペンウルフだけだったのね。
だとすると、別路線組が加わる東京ダービーは、羽田盃とは違う結果になるような?(願望)


ミューチャリーが圧勝

(ミューチャリーが圧勝)

でもダービーまではあと1か月あるので、その前に古馬重賞で勝負しましょう。
5月1日は浦和競馬場でしらさぎ賞。
JRAの馬券は西暦表記ですが、地方競馬の馬券は和暦。これは変わらず続くのかな。
もしかしたら、紙の馬券を手にして時代の変わり目を実感できるかもしれないですね!?

◎4.コパノビジン
○9.オルキスリアン
▲3.タイセイラナキラ
△7.ステップオブダンス
△10.ストロングハート
△6.ファーストスキップ
△5.アムールリアン

最近のしらさぎ賞は、1~2番人気馬が勝ち、2着に伏兵チックな馬が入るという傾向。
しかし今年はどの馬が1番人気になるのか、サッパリわからん!

そんなわけで、このシルシを付けるのに小1時間かかりましたわ。
一応の中心には、前走が6着でも後方から差を詰めてきたコパノビジンを選択。
ゼッケン4番は5年連続で4着以内に入っているという、相性のよさも考慮に入れます。

オルキスリアンは休み明けの前走がブービーでしたが、馬体重が減っていれば巻き返しがあるはず。
タイセイラナキラは距離が微妙ですが、単騎逃げが見込めそうなメンバー構成と吉原寛人騎手の腕に期待します。
その下に名前を連ねた4頭も、立ち回り次第で上位争いが狙えそう。
ということで、ここは絶対にボックスでの勝負をオススメします!

プロフィール

プロフィール

浅野 靖典

1969年8月1日生まれ

1998年にグリーンチャンネル「中央競馬中継」のキャスターから競馬関係のキャリアをスタート。
現在は各種媒体に原稿を寄稿し、競馬関係のメディアにも出演。
JRA、青森、九州のセリ市場の司会進行役も担当している。
ときどきグリーンチャンネルの番組「競馬ワンダラー」で、ワゴン車の運転手として全国を放浪。
各地の地方競馬場には1~2年に一度以上は訪問している。

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