コラム”

「大阪に行ってきました」
2019年5月20日

年号の変わり目を北海道で過ごし、大型連休の終わりを福岡市で迎え、
その翌週は函館に行き、戻ってから中1日で大阪近辺にレッツゴー。


北海道は草ばんえい競馬の取材でした

(北海道は草ばんえい競馬の取材でした)

という日程に体がついていけなかったせいか、大阪に泊まった金曜日の朝から調子がイマイチ。
それでもなんとか仕事を済ませて伊丹空港から羽田空港に戻り、
蒲田で焼肉丼におろしニンニクをスプーン2杯分載せるという“薬食い”をして、
自宅で熱を計ったら37.9度でした。

それでもこの日に発売された、ももいろクローバーZのライヴDVDを見たら元気が出たので
「明日もガンバロー」というルンルン気分(死語)で眠りについたら、
夜半過ぎに大汗の影響で不快な目覚め。

おそらく一晩で体重が2kg程度は減りましたな。
私の場合、風邪をひいたらフトンをかぶって寝て大汗かいて、
風邪菌を蒸して死滅させるという方針を採っております。
実際のところ、それは正しい治しかたではない模様ですが、ダイエットにもなるからまあいいか~。

しかしまあ、自分の過去を振り返ると、5月はあまり調子がよくない感じがありますな。
5年くらい前までは、JRA宮崎育成牧場で九州トレーニングセールが開催されると、
だいたいその日の夜に風邪をひいていました。

でも昨年の5月は体調の悪化がなかったよなあ、と思ったので確認してみると、
盛岡に1回、大阪に2回行っていたものの、まあまあ余裕があるスケジュール。
今年は昨年よりも移動距離が長かったのが風邪菌に対する抵抗力の低下につながったのかしら?

というわけで、この土日は自宅でおとなしくしておりました。
でも、人間万事塞翁が馬、みたいな面もあったんですよ!

というのも、当初の予定は
「イベント終了後、南海の最終電車で関空に行って、そこで原稿仕事をしつつ夜明かしして、
 朝7時発のピーチで成田空港を経由して帰ってくる」
だったのです。
しかしピーチが満席とは想定外。しかし結果的には予定を変えて逆に幸運!

さてさて、その「イベント」とは
4回目を迎えた「POG情報局~来年のダービー馬を探そう!~」でして、終了したのが22時30分頃。
その時点で風邪をひいた手応えがありまして、泊まった宿のフトンでも汗ダラダラ。
この状態で関空のロビーで夜明かししていたら、間違いなくボロボロになっていたでしょうなあ。


大阪道頓堀でのイベントです

(大阪道頓堀でのイベントです)

それはともかく、イベント自体は昨年より倍くらいの来場者数を記録して大盛況となりました。

さて、私もそろそろJRAの2歳馬を選び始めねば。
それと同時に「すぱっとPOG」でも2歳馬を指名しなくては!

現在のところ、私の指名馬は大井と北海道の各1頭で、いずれも未勝利。
北海道組は大物がこのあたりの時期に出てくる傾向があるような気がするので、しっかりと検討してみようと思っております。

大阪でのイベントの前に行ったのは、園田競馬場。
この日のメインレースは「のじぎく賞」で、グランダム・ジャパン3歳シーズンのポイント加算対象レースでもあります。
ここには大井からグレースレジーナが遠征。
結果は2着でしたが、単騎逃げ濃厚という馬の直後をマークして、
その馬を競りつぶすというレースを藤本現暉騎手が見せてくれました。


のじぎく賞のパドック

(のじぎく賞のパドック)

これ、兵庫所属馬限定戦だったら、おそらく1番人気のリリコが勝って、
逃げたアヴニールレーヴが2着でガチガチの結果だったでしょう。
他地区から遠征馬、遠征騎手が来て、その土地の空気を読まないレースをすると結果が動くという好例だったと思います。

これでグレースレジーナはグランダム・ジャパンのポイントが11になりましたから、
トーセンガーネットは強力でも、関東オークスで地方所属馬での第2位になれば10ポイント加算で、
総合3位以内に入れる可能性が出てきました。

現在のところポイント数が1位のゴールドリングは、東海ダービーと関東オークスのどちらを選ぶのでしょうか。
ポイント数が第3位のリリコも兵庫ダービーにするのか関東オークスに向かうのか、それとも秋に備えて休養に入るのか、検討中の模様です。

というのも、最近の“ダービー”は賞金がアップしているからなのです。
兵庫ダービーの1着賞金は、昨年が1000万円でしたが、今年は1300万円に。
4年前が600万円でしたから、ものすごい上昇率です。ちなみに2着賞金は364万円。

東海ダービーは昨年から優勝賞金が700万円になっていまして、
そうなると関東オークスに行くほうがいいのか、難しい判断になりますよね。
ちなみに九州ダービーも昨年より賞金額がアップ。

南関東の古馬戦線も判断が難しくなっている点に関しては同様ですね。
ここのところJRAから移籍する馬が増えていますから、以前よりも層が厚くなっているのは間違いないところです。
という状況ならば、来月の帝王賞よりもここで目一杯に、と考える陣営が多いかも?

◎2.タービランス
○8.センチュリオン
▲15.シュテルングランツ
△10.リッカルド
△12.チャイヤプーン
△5.モジアナフレイバー
△4.ヤマノファイト

とすると、前走が惜敗だったタービランスは「ぜひとも勝ちたい」という仕上げをしてきそう。
センチュリオンもここに入ればJRAの重賞より勝つチャンスが大きいといえるでしょう。

さらに、2番手から流れに乗れそうなシュテルングランツにも要注意。
昨年の覇者であるリッカルドを含めて、JRAからの移籍組を2番手から4番手に配置します。

4歳馬の3頭は試金石かなとは思いますが、相手なりに走れそうな気もするので押さえにマーク。
そしてあえて無印は、実績断然のサウンドトゥルー。
やっぱりこの馬は気温が高くなるとイマイチという感じがするんですよね。
それを含めて勝負です!

最後に、癒されたものを2つ紹介しましょう。ひとつめは北海道森町の美しい景色。


北海道森町の写真

(北海道森町の写真)

もうひとつは、園田競馬場でおすそ分けしてもらった、いちご大福の感動的なウマさ!


いちご大福

(いちご大福)


プロフィール

プロフィール

浅野 靖典

1969年8月1日生まれ

1998年にグリーンチャンネル「中央競馬中継」のキャスターから競馬関係のキャリアをスタート。
現在は各種媒体に原稿を寄稿し、競馬関係のメディアにも出演。
JRA、青森、九州のセリ市場の司会進行役も担当している。
ときどきグリーンチャンネルの番組「競馬ワンダラー」で、ワゴン車の運転手として全国を放浪。
各地の地方競馬場には1~2年に一度以上は訪問している。

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