コラム”

「予定変更で馬券失敗」
2019年6月3日

月日の流れというのは感じかたに個人差があるもので、最近の私はそれが遅め。
大型連休から1か月がたちましたが、自分の感覚としては「まだ1か月か」というところ。
3週間前は大阪でイベントをしてきましたが、それも相当な前の出来事だったような気がします。

その後は体調が悪くなってそれが徐々に回復して、5月の最後の日曜日が日本ダービー。
競馬をやっていると1年が早いという話はよく聞かれるけれど、今年の春以降の私に限ると、ぜんぜんそんなことないぞ!
というわけで、先週木曜日によみうりランド横の球場で行われた読売ジャイアンツ3軍対福岡ソフトバンクホークス3軍の試合を観に行ったのも、
数日前とは思えないという心境なのであります。


巨人への道は険しい

(巨人への道は険しい)

本当はその試合を水曜日に観ようと思っていたのですが、そこまで行く時間的な余裕がなくて断念。
それで浦和競馬場でさきたま杯を観ることに変更したのですが、あんな簡単な馬券を外すとは!

「南関道中」での予想は下記のとおりでした。
◎1.キタサンミカヅキ
○3.サクセスエナジー
▲2.モーニン
△9.ウインムート

で、結果は
1着=ウインムート
2着=サクセスエナジー
3着=キタサンミカヅキ

これで馬複7.1倍、3連複6.5倍、3連単53.9倍はヒジョーにオイシイ。
しかしどーして、これが当てられんとですか!


浦和のパドックは12頭でギリギリ

(浦和のパドックは12頭でギリギリ)

買った馬券は浦和競馬場の焼き鳥陳列台前のゴミ箱に放棄してきたので、何を買ったか正確なところは不明。
思い出してみるとたしか、キタサンミカヅキとサクセスエナジーを1着2着、1着3着に固定した3連単を主力にしたという記憶あり。
だったら2頭軸マルチで相手2頭の3連単12点買いでよかったじゃないのよ……

しかしながら、この結果で3連単が50倍ちょっとついたのだから、私と同じようなハズレを喫した人がたくさんいたということかも。
そのレースは4コーナー寄りの3号スタンドの2階で見たのですが、
私の後ろの席のオジサンと兄ちゃんが向正面からゴールまで「9番9番9番9番そのままそのままぐわ~」とわめき続けていて、
アナタそんなに激しくエキサイトできるのねと、逆にうらやましくなりました。


3号スタンド2階から

(3号スタンド2階から)

先週の浦和競馬場の1400mは全体的に外枠が優勢かなという雰囲気を感じていましたが、
それにしても外枠から先手を取ったウインムートが上がり3ハロンの推定タイムでもトップ。
これはもう完勝と言っていいでしょう。
と同時に、浦和競馬場の特性も改めて感じることができました。

浦和コースは1周1200mで、直線の長さはおよそ300m。
ということは、カーブの部分もおよそ300m。
つまり川崎競馬場に比べると、競馬場の楕円形としてはわりと大き目です。
ということは、カーブでインコースを通っても、それほどスピードをセーブしなくても大丈夫。

浦和よりもカーブがきつい競馬場では、
内を回った逃げ馬が遠心力で外にふくらまないようにしているその横を、全速で外を回った馬が逆転していくというケースがあります。
しかし浦和競馬場では、そういうシーンはあまり見られないように思います。
逆に浦和っぽい感じがあるのが、4コーナーでインを突いて伸びてくる馬と、2コーナーあたりから一気に上昇を見せる馬がいるところでしょうか。
それをもとに考えると、JBCスプリントは外枠の先行馬が有利になるのでは?
内枠の先行馬は行き切らないと厳しくなるのに対して、外枠の先行馬は行き切れなくても内側の馬にプレッシャーを与えられますからね。



新スタンド間もなく完成

(新スタンド間もなく完成)

と同時に、今年のJBCが無事に終わることを願いたくなりました。
スピード能力が高い馬が集まっても、事故なくレースができますように。
これまではJBC当日に3万人くらいが来ても大丈夫なのか、
あの敷地で大量のマスコミ陣をさばくことができるのか、そこを心配していましたが、すべてはレースが無事にできてこそ!
と、この秋最大のビッグイベントに思いをはせたところで、今週は上半期最大の3歳馬による戦い、東京ダービーがメイン。
それに先立ちまして、大井競馬場でキャプテン渡辺さんとガッツリとレース予想をしてきました!

グリーンチャンネルでは注目馬をミューチャリーとしましたが、
それから考えれば考えるほど「簡単にはいかないだろう」という方向性になってしまいました。
羽田盃の5馬身差は圧倒的でしたが、それはスローペースからの上がり勝負。
その展開ならミューチャリーのよさが出ますが、東京ダービーは違うペースになるのでは?
という前提で、ミューチャリーには注目するものの、馬券の結論は3連複ボックスとさせていただきました。
というか、これが私の通常営業(笑)。

◎1.カジノフォンテン
○16.サージュ
▲11.ヤマショウブラック
△12.ミューチャリー
△10.ウィンターフェル
△14.アエノエンペラー
△8.アギト

シルシは付けましたが、どれが本命ということはないです。
「すぱっと的中大作戦mini」でも紹介した東京ダービーの「小ネタ」
●3走前までに3着に入ったことがある馬が、3着以内に1頭以上入る
●2走前までに、ゼッケン1番か2番を背負った馬が1頭以上連対する

これを踏まえると、両方に該当しているカジノフォンテンとサージュは見逃せないんですよ。
あとは3着経験馬をマークして、羽田盃の上位2頭も押さえておいて。
あとは、昨年も買った枠連総流しを今年も買いましょう。
こちらは1枠から全部と8枠から全部の2種類ですね。
堅いか荒れるか、そこが極端という感じがある東京ダービーですが、私は今年も“荒れる”ほうに賭けてみます!


プロフィール

プロフィール

浅野 靖典

1969年8月1日生まれ

1998年にグリーンチャンネル「中央競馬中継」のキャスターから競馬関係のキャリアをスタート。
現在は各種媒体に原稿を寄稿し、競馬関係のメディアにも出演。
JRA、青森、九州のセリ市場の司会進行役も担当している。
ときどきグリーンチャンネルの番組「競馬ワンダラー」で、ワゴン車の運転手として全国を放浪。
各地の地方競馬場には1~2年に一度以上は訪問している。

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