コラム”

「弾丸で門別」
2019年6月10日

先週は久々となる、完全に遊びで北海道!
そうなった理由は、落語家の快楽亭ブラック師匠に頼まれていた門別競馬場への無料バスの手配をしようと取扱代理店に電話したら、
なんと6月6日は満員と言われてしまったため。
そのバス以外の手段でブラック師匠を門別競馬場へと誘導するのは難しいこと。
だったら自分も行って、レンタカーで師匠をお連れしよう、ということにしたのでした。

しかし札幌駅前を12時半に出発する門別競馬場の無料バス。
これが満員になるなんて、そんなこと今までなかったぞ!
この間の大型連休のときは3台体制で運行されていましたし、申込者が多くなる場合があることは知っていました。
でも、この日は6月のド平日。
いくらダートグレードレースの北海道スプリントカップがあるといってもさあ。
それなのに予約がたくさん入った理由はおそらく、
●コパノキッキングが藤田菜七子騎手とのコンビで参戦すると、4月の東京スプリントのあとに発表されたからでしょう。

それを目当てにして、航空券を早期予約で安く取った人が多かったのだと推測。
実際、私の友人も早々にバニラエアの激安航空券を買い、しかしコパノキッキングは門別参戦を回避したものの、
安いチケットは払い戻せないので予定どおり門別に参戦したとのことでした。
しかしですよ。
先週月曜日に私が買った春秋航空のチケットは5870円だったので、友人の航空券より1000円くらいしか違わないのよね。
やっぱり6月のド平日なんですよ!


感熱紙のペラペラ搭乗券で出発

(感熱紙のペラペラ搭乗券で出発)

ただし私は埼玉県民なので、早朝に家を出ても、公共交通機関で春秋航空の出発手続き終了時刻までに成田空港に着くのは不可能。
墨田区民のブラック師匠は余裕で着けるのに~。
というわけで久々に乗ったのは、東京駅を深夜1時半に出発する成田空港行きの夜行バス。
でも空港には2時半に着いてしまうので、それから2時間ほどフードコートで仮眠です。
こんな旅程、いいオトナがやることじゃないよなあ……
それでもとにかくコマギレでもいいから睡眠時間を積み重ねて、飛行機のなかでも徹頭徹尾で睡眠。
千歳空港でブラック師匠と合流して、2000円のレンタカーで苫小牧の漁港食堂へとレッツゴー。


漁港の食堂で食べた焼きハラス定食

(漁港の食堂で食べた焼きハラス定食)

のんびりと食事をしてもまだ時間はたっぷり、
でも立ち寄る場所もないのでゆっくりとしたスピードで走って門別競馬場に到着したら、まだ開門前でしたわ!


開門待ち

(開門待ち)

その列について10分ほど待つと、13時50分頃に予定より早くゲートオープン。
といってもダッシュする人はひとりもいませんでしたから、やっぱり門別競馬場だな~という感じでした。
さてでは、さっそく第1レースのアタックチャレンジ競走からスタート。
ここに「ミリミリ」という名前の馬が出ているなら、こりゃ買わないとイカンでしょう。
“旅うまチャレンジ”の番組企画で門別競馬場にスタンプを捺しに来たのが昨年の6月。
その番組のアシスタントとしてハードな旅に付き合ってくださった藤嶋美怜(ふじしま・みり)さんの名前が2つも入っているならば!
というわけで単複を買ったら見事に勝利。
これが山本咲希到騎手の通算100勝目となりました。


山本騎手の区切りの勝利

(山本騎手の区切りの勝利)

その日の第5レースは新馬戦。
しかしここで私が“すぱっとPOG”で指名したイッキカセイが出ていることに気付かず、馬券を買い忘れるミスをしてしまいました。
場内で買ったカレーを食べるのに気を取られていたもので……
するとイッキカセイはあっさりと勝利。
うーむ、これはちょっともったいない!
でもその分を第10レースの馬複36倍、3連複48倍で取り返すことに成功。
そして第11レースは北海道スプリントカップ!


大井からショコラブランも参戦

(大井からショコラブランも参戦)

パドックの雰囲気から、ノボバカラとヤマニンアンプリメの一騎打ちと判断。
その2頭から流す3連単と、シュウジとショコラブランを含めたボックスで勝負したら、
2着に門別所属の9歳馬が入って、3連単が1着3着4着になってハズレ。
軸の2頭が合っているのに、これもちょっともったいない(涙)
でも久しぶりに最終レースまで楽しめたなあと思える1日でした。

やっぱり仕事ヌキで競馬場に来ると楽しさ倍増ですな!
今週の関東オークスも仕事ナシで川崎競馬場に突撃する予定です。
ちょうど水曜日の夕方に羽田空港に到着するなら、帰りに寄らないわけにはいかないでしょ!
しかし雨の影響がどのくらいあるのか、そこが気がかりですなあ。
私が膝栗毛を書いている今がけっこうな降水量なので、わりとドボドボの馬場になるという前提で。

◎6.トーセンガーネット
○9.ローザノワール
▲1.アークヴィグラス
△13.マドラスチェック
△14.ラインカリーナ
△11.アブソルートクイン
△3.リトミックグルーヴ

雨の関東オークスで思い出すのが5年前。
水分たっぷりの馬場で断然人気のエスメラルディーナが勝ち、兵庫所属のトーコーニーケが川原正一騎手の職人芸と言うべきイン突きで2着。
2番人気のアムールブリエが3着でした。
それを頭に浮かべながら今年のメンバーを見ると、先手を主張すると思われるのが、8枠の2頭というのが不安材料。
逃げたい2頭が最初のペースを上げると想定すると、トーセンガーネットが有利になるのでは?
ということでチャームアスリープ以来の牝馬3冠馬誕生に期待して、2番手には巧く立ち回れそうなローザノワールを指名。
アークヴィグラスは距離延長が微妙かなとは思うのですが、コーナー6回の競馬ならきっと大丈夫でしょう。
8枠の2頭は押さえまで。
そして大穴として、母が1998年の関東オークスに出走して9着だったアブソルートクインを挙げておきます。
あとは小柄でも内枠という点を加味してリトミックグルーヴを。

ところで先週木曜日の門別ですが、札幌からの無料バスは2台編成でした。
友人が土曜日に電話したら予約できたそうなので、私が満員と言われたあとに、バスが1台増えたのか?
だとしたら、ブラック師匠を運搬するために私が北海道に来る必要はなかったことになりますが……。
楽しかったから別にいいんですけど……。
旅打ちで門別競馬場に無料バスを利用しようとお考えの皆様、
バスの予約を断られた場合でも、数日後にまた電話してみることをオススメします!


プロフィール

プロフィール

浅野 靖典

1969年8月1日生まれ

1998年にグリーンチャンネル「中央競馬中継」のキャスターから競馬関係のキャリアをスタート。
現在は各種媒体に原稿を寄稿し、競馬関係のメディアにも出演。
JRA、青森、九州のセリ市場の司会進行役も担当している。
ときどきグリーンチャンネルの番組「競馬ワンダラー」で、ワゴン車の運転手として全国を放浪。
各地の地方競馬場には1~2年に一度以上は訪問している。

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