コラム”

「早め早めの行動を!」
2019年6月24日

先週は月曜日に高知から帰ってきて、その翌日は船橋にゴー。
日曜日は高知で夜中の2時まで飲んでしまったものの、やらねばならぬ業務はあるので起床時刻は午前4時30分。
もはや徹夜に近い形で業務を完了させましたが、高知市内の美容院で白髪染めをしてもらっている間は、ほとんど寝ておりました。
高知競馬場でも取材の時間以外は競馬場内で遊んでいましたから、その影響が超ビッグ。

おかげで空港行きのバスのなかでも空港の出発ロビーでも、
さらに飛行機のなかでも原稿をやらねば間に合わないという状況になってしまいました。
これは100%、自分のミス。
時間をどうやって使うのか、ちゃんと設計しないとダメですね。
しかも羽田空港に着いてから、作家の乗峯栄一さんと飲みに行ったし(汗)。


仙台発弾丸ツアーの景品になる予定

(仙台発弾丸ツアーの景品になる予定)

そのおかげで、火曜日の午前中は体が重いったらありゃしない。
ドッコイショという感じで船橋競馬場に行き、ヤングジョッキーズシリーズ・トライアルラウンドの取材に入りました。
今年度から、いわゆる減量騎手の規定が変更になった関係で、
南関東では船橋の臼井健太郎騎手と大井の藤田凌騎手、藤本現暉騎手、それに川崎の櫻井光輔騎手が減量騎手として復活。
とくに藤本騎手は一昨年がケガで出られず、
昨年は通算51勝以上でヤングジョッキーズシリーズの出場資格がなかったところ、規定が変わったために出場できるのだから完全にラッキー。
先日、通算100勝を達成したことで、
今回が最後のヤングジョッキーズシリーズとなることが確定しましたから、このチャンスはモノにしたいところでしょう。

もうひとつ“見習い騎手”には、免許取得から5年未満という規定もあります。
ヤングジョッキーズシリーズは「4月1日時点で所属主催者から勝利度数および初免許取得後の年数による負担重量の減量を受けている騎手」に
出場資格があるので、2016年4月1日にデビューした川崎の中越琉世騎手も今年が最後となります。
だからなのか、中越騎手は第1戦で2着に入っても「反省点があります」と、浮かれた様子はゼロ。
この機会を逃すと、JRAの競馬場で乗るのはけっこう難しい話になりますから、気合が入るのは当然でしょう。


ヤングジョッキーたち

(ヤングジョッキーたち)

以上の条件から、今年は参加人数が昨年よりも増加。
ファイナルラウンドに進める確率は昨年よりも低下しています。
その影響で東日本所属の地方競馬所属騎手は、トライアルラウンドでの騎乗予定数が4回か5回。
昨年は少ない騎手で5回、多い騎手だと8回も乗っていました。

トライアルラウンドのポイント数は、
着順がよかった順から4レースをピックアップして足していくという方式ですから、4クラしか乗れない騎手はいい馬に乗れるかという運も重要です。
ちなみに第1戦で2着に入った中越騎手は、現時点の予定ではチャンスが4回。
しかし第2戦が11着で1ポイントしか獲得できず、もう笑うしかないという顔をしていました。
オーストラリアから帰ってきた臼井騎手も今年がラスト。
「向こうにはもう少しいられたんですが、トライアルラウンドが船橋から始まるということなので戻ってきました」とのこと。
なんといっても初代チャンピオンですから、またJRAの舞台で乗りたいという思いがあるのは当然でしょう。

だからなんでしょうね。スローペースが多発するのは。
第1戦なんて、1番人気馬に騎乗した藤本騎手が先手を取って、ガッツリと馬を抑え込む競馬をしたために、後ろの馬たちはドン詰まり。
ならばそこで奇襲を仕掛ければと思うのですが、それをするのは勇気が必要なんでしょうね。
動いたことで失速してしまえば大きな着順で少ないポイント。
流れに乗って善戦するほうが安全と考えるのが人情というものでしょう。

というわけで、藤本騎手が逃げ切り。
2番手以下は混戦になって、5着まで地方所属騎手が独占しました。
第2戦はJRAの武藤雅騎手が大逃げ。
ただ、実際のところは2番手以降が積極的に動かなかったという感じでした。
そのあたりを考えあわせると、トライアルラウンドでは上位人気馬が順当に上位争いをする傾向になるような気がします。

次に南関東で行われるトライアルラウンドは10月9日の浦和ですが、
それまでに高知(7月15日)、佐賀(7月30日)などで馬券活動に参加される際には、そのあたりを頭に入れておいたほうがいいかなと思います。
さてさて、その取材を終えたらさらにスケジュールがキツキツ。
それでもなんとか頑張って、日曜日は横浜アリーナにレッツゴー。
ももいろクローバーZの佐々木彩夏さん(あーりん)がソロコンサートを開催したのです。
今週の「南関道中」は、そこでもらった勢いを糧にして書いております。


ピンクだらけ

(ピンクだらけ)

で、私の現在地は鹿児島空港。
火曜日に九州1歳馬市場があるので、そのために来ております。
今年の上場馬は19頭。
大半が九州産馬で、来年の夏にJRA小倉競馬場で行われる予定の九州産馬限定戦を目指していくことになります。
なお、今年の九州産の2歳馬には、川崎競馬に所属する予定の馬がいるんです。
どういう路線を歩むんでしょうか。
楽しみです。

ではまず、セリ市場の日に行われる優駿スプリントから予想。
最近5年のこのレースでは、2走前までに4~6着があった馬が、3着以内に1~2頭入っているというデータがあります!

◎4.アジュディカグラ
○8.カンゲキ
▲6.ロイヤルビクトリー
△5.ヴァルラーム
△15.マルヨキング
△2.ポッドギル
△10.フォルベルス

前記のデータの該当馬は3頭。
そのうち、時計的にイケそうなアジュディカグラとカンゲキの最低でもどちらかは3着以内に入ってくれると期待!

続いて水曜日の帝王賞。
今年はメンバーが濃すぎますね~

◎1.チュウワウィザード
○11.インティ
▲3.モジアナフレイバー
△5.オメガパフューム
△4.グレイトパール
△9.スーパーステション

先週末に放送された、グリーンチャンネルの「アタック!地方競馬」ではモジアナフレイバーを注目馬に指名しましたが、
さすがに本命にするのはちょっと……(スミマセン)
中心にはここまで3着内率が100%というチュウワウィザードを指名します。
インティは2000mがどうかという心配はありますが、先行策から押し切る可能性は十分あるでしょう。
私がこれから向かう日本軽種馬協会九州種馬場には、インティの父であるケイムホームが繋養されているという縁もありますので……


プロフィール

プロフィール

浅野 靖典

1969年8月1日生まれ

1998年にグリーンチャンネル「中央競馬中継」のキャスターから競馬関係のキャリアをスタート。
現在は各種媒体に原稿を寄稿し、競馬関係のメディアにも出演。
JRA、青森、九州のセリ市場の司会進行役も担当している。
ときどきグリーンチャンネルの番組「競馬ワンダラー」で、ワゴン車の運転手として全国を放浪。
各地の地方競馬場には1~2年に一度以上は訪問している。

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