コラム”

「長距離移動」
2019年7月29日

先週火曜日に埼玉県から仙台に行き、すぐさま「弾丸バスツアー」で来た方角に折り返して
川崎競馬場と浦和競馬場に突撃し、第1レースから最終レースまで競馬場内でウロウロしながらボチボチと勝負。
その2日間で万馬券はひとつも当たりませんでしたが、わりと堅めのレースが多かったおかげで的中率は4割くらい。

最初にトライした川崎の第2レースが荒れて4000円のマイナスを食らったわりには、
翌日の浦和でソコソコ戻せたという結果になりました。

しかし浦和競馬の最終レースはちょっと考えかたがネガティヴになってしまい、
せっかく塗った3連複6頭ボックス(20点)をゴミ箱にポイ。
したらばそれが当たってしまい、配当が150.4倍と知ったときには笑ってしまいました。

馬券で勝つために必要なことは、知識やら経験やら流れを読む力などはもちろんですが、
最後の最後に必要なのは買う“勇気”。

改めてこれからは、アントニオ猪木さんの名セリフ「戦う前に負けたときのことを考えるやつがあるかバカヤロー!」を
思い出しながら、勝負していきたいと考える次第であります。


荒れそうだった浦和4Rはカレー蕎麦を食べて回避

(荒れそうだった浦和4Rはカレー蕎麦を食べて回避)

そんな激動の2日間を終えて自宅に戻ったら、まあまあの疲れを感じる状況。
その前の週から厳しめのスケジュールだった影響もあるとは思うのですが、
しかしじつはワタクシ、弾丸ツアーから帰った2日後にマカオダービーを見に行こうと計画していたのでした。
しかしなぜか、この週末の航空券が普段の倍以上もしていたので、気分的に盛り下がり。
当初の考えでは7月26日(金)の夜に香港空港に着いて、待ち合いエリアで昼ぐらいまで待機して、
そこからバスでマカオに行ってダービー観戦。
それが終わって香港に戻り、空港で仮眠して午前中の飛行機で帰ってくるというものでした。

うーむ、それはさすがに弾丸すぎる……
ということでマカオダービーは来年以降の課題に持ち越し。
ちなみに今年のマカオダービーは14頭立てで行われ、勝ったのは単勝1番人気(2.2倍)の聖霊之都(セイクリッドキャピタル)。
1→4→2番人気の順で、3連単は48.7倍という結果でした。
4歳限定戦だし、実力差がハッキリしちゃいますよね……

ちなみに中野省吾騎手は単勝万馬券の蒜片尖椒(ガーリックアンドスパイシー)で10着。
同じ日の第5レースでは、笠松の水野翔騎手が勝利(マカオ2勝目)を挙げておりました。(中野騎手はマカオで通算10勝)。
そんな情報をネットで見ると、やっぱり行きたかったなとは思うのですが、
さすがに体力面とスケジュール面で厳しかったアルよ。

でもマカオ回避を決めても懲りずに、同じ日に韓国のソウル市内で開催されるコンサートに行こうとも画策したのでした。
日程は1泊2日の弾丸コース。しかしこちらはコンサートのチケットが取れずに断念……
これはもう「オマエはおとなしくしとけ」という神様からの忠告なのでしょう。
金曜日と土曜日は埼玉県内におりました。そしたら意外と仕事量が多くてけっこうハード。
マカオとか行かなくて正解だったわ~(汗)。

しかしずっと家にいるのは体に毒。
というわけで、日曜日は房総半島方面に行くことにしました。
鉄道旅行愛好家グループの集まりが外房でありまして、まずは昼過ぎに内房線の五井駅を出発する小湊鉄道に乗車。
関東地方で唯一となった、創業から民間で運行されているディーゼルカーです。


のんびりと乗車

(のんびりと乗車)

私が小湊鉄道に乗るのって、30年ぶりくらい?
しかし小湊鉄道の姿は、そのときの記憶とまったく変わっていなかった!!!

昭和の香りがふんだんに残る車両に、ペンキで白く塗った木の板の上に、黒く手書きされた駅名標。
線路はガタガタ、スピードは頑張って50km/h。あまりのユルさに、ロングシートに横たわって昼寝してしまいました。

終点の上総中野駅から乗り継いだ「いすみ鉄道」も、車齢50年以上はあろうかという国鉄時代のディーゼルカー。
こちらは「少しでも増収を」という意欲が感じられる雰囲気で、昔の車両をウリにした列車に乗った客は9割以上が観光客でした。


先週の写真とは思えぬ昭和感

(先週の写真とは思えぬ昭和感)

そこからJR外房線で30分ほど南に行き、安房小湊駅の近くにある「食堂車・北斗星」に移動。
ここは業種で言うと“鉄道レストラン”。外観もアレですが、店内も相当なものでした。


外観にインパクトあり

(外観にインパクトあり)

ここまで趣味で徹底して、それで成り立っているのだからすばらしいなと感心。
また来たいなと思ったけれど、帰り道が長かった!

安房小湊駅を19時01分の電車に乗って、東京駅に着いたのは21時22分。
千葉の先のほうって、こんなに遠かったのね。その移動で疲れてしまいましたが、海外よりはマシかしら?

でも海外には行きたいなあ。とくにアメリカ。私は太平洋を横断したことがないのです。
サンタアニタ競馬場では今年の11月1日と2日にブリーダーズカップが開催されるので、
それを見てから速攻で日本に戻れば、11月4日の浦和JBCに間に合うのでは!?

と思いついたので航空券を探してみたら、間に合う飛行機は
11月2日の深夜24時50分にロサンゼルスを出発する羽田行き全日空くらいしかないとはオドロキ(羽田空港に11月4日の朝5時着)。
アメリカは遠いわ……

それなら行くのは前後の予定がないヒラ開催のほうがいいかなあ。
そんな夢や希望は置いといて、先にサンタアニタトロフィーでひと勝負!

◎12.ノンコノユメ
○6.サブノジュニア
▲5.ゴーディー
△9.リアライズリンクス
△14.ムサシキングオー
△3.カンムル

これはなかなか比較が難しいメンバー構成。
ならば、58.5kgは心配でもノンコノユメの実力を信じていいでしょう。

相手は「過去5年、2走前までにオープンまたは重賞で5~6着に入っていた馬が1頭だけ連対している」というデータを信じて
該当馬に網打ちでズドン。勇気をもって、これで勝負する所存です!


プロフィール

プロフィール

浅野 靖典

1969年8月1日生まれ

1998年にグリーンチャンネル「中央競馬中継」のキャスターから競馬関係のキャリアをスタート。
現在は各種媒体に原稿を寄稿し、競馬関係のメディアにも出演。
JRA、青森、九州のセリ市場の司会進行役も担当している。
ときどきグリーンチャンネルの番組「競馬ワンダラー」で、ワゴン車の運転手として全国を放浪。
各地の地方競馬場には1~2年に一度以上は訪問している。

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