コラム”

「移動が修行」
2019年8月21日

先週月曜日の盛岡競馬、クラスターカップに出走したコパノキッキングは3着でした。
なんとなく勝つような予感がしたんですけどねえ。パドックではちょっとイレこんでいるかなと思ったのですが。

でもここは勝つストーリーだと決めつけて馬券を買ったら、

塗り間違いでドーモスイマセン

(塗り間違いでドーモスイマセン)

1000円と塗ったつもりが100円とは。
うーむ、としばし考えて、1000円に塗りなおして再び単勝を購入。
しかしその行動は余計でした……

コパノキッキング

(コパノキッキング)

いちおう複勝は当たったけれど、1.0倍だから完全にお遊び。
「応援要素が大きい馬券は100円にすべし」というのは、今後の指針にしたいと思います。

クラスターカップが終わり、その次のレースが締め切られる手前くらいの時刻に盛岡駅までの無料バス乗り場に向かったら、
ちょうど17時30分発のバスが発車するところ。
そのバスには7月のマーキュリーカップのときにも乗りましたが、この日は激しく満員。
さらにバス乗り場には長蛇の列が伸びている!
7月は座れなくても車内で会話できる程度の混雑だったのに、8月は積み残しが出るんかい!
こりゃマズい状況。タクシー乗り場には1台もいないし、とりあえず列に並ばないと競馬場がある山の上から降りられないぞ。

バス乗り場は大行列

(バス乗り場は大行列)

急いで並ぶと、我々の前にいるのは50人くらい。
これならなんとか乗れそうだけれど、バスの出発時刻と本数は、ちょっと見込み違いではないかいな?
17時45分頃にバスが来て乗車開始。
3人組の我々は乗れましたが、そのあとに乗れたのは10人くらい。
以前のように2台編成にしてくれれば、並んでいる人が全員乗れるのになあ。
しかしですよ。このバスはすでに満員だというのに、一向に出発する気配なし。
運転手氏が「扉が閉まらないので最後に乗った人は降りてください」と車内放送で案内したくらいなのだから、
バス停で出発時刻まで待つ必要なんてないでしょうに。
バス停の前にいる警備員1名はボーっと立っているだけ。

結局バスが出発したのは定刻の18時でした。
そりゃ18時に出発させるのが任務なのだろうけれど、途中の停留所から乗ってくる人がいないバスなのだから、
満員になった時点で出発するのが合理的でしょうに!
というモヤモヤ感が支配する車内。
「早く出発しろ!」と声を上げるイラチな人がいなかったのは、運転手にとってラッキーだったといえるでしょう。

そして案の定、国道に合流する手前から大渋滞。
なんかヤな感じですなあ。
我々の横にいたやや太めの兄ちゃんは車内の混雑度に耐えかねて「ここから有料のバスに乗ります」と言い残して盛岡バスセンターで下車。
最後まで満員のバスが盛岡駅に着いたのは18時45分でした。
通常よりも余計にかかった時間は15分だけれど、キツキツの車内に1時間もいたダメージはデカかったですわ(泣)。

だからと言って、ゆっくりと体力を回復するヒマがないのがこの時期の恒例。
盛岡から新幹線で帰ると逆に油断するスキを自分に与えてしまうので、
ここは厳しい環境に自分を置いて仕事を進ませるという、ドエムモードにしてみました。
盛岡から仙台までは各駅停車で移動して、仙台から大宮までは夜行バス。そして自宅でそのまま業務を続行じゃ!

青春18きっぷ

(青春18きっぷ)

そしたら一ノ関から乗り継いだ仙台行きの車内が寒いのなんのって。
おかげで行程の半分くらいまで来たところで手持ちのポケットティッシュが尽きてしまいましたよ。
その後はコンビニでもらったおしぼりを使ってなんとか対処。
東南アジアのショッピングモールみたいに、冷やせばサービスになると思っているのか!!!
でも、寒さに震えていたのは私だけ。
ほかの乗客は心の中では「寒い」と思っていたのかもしれないけれど、
それをあからさまに表現していたのは、およそ10名の乗客のなかでは私だけでした。
つまり私の体温調節能力が低いだけ?
それでも仙台駅まで耐えて、電車から脱出したらメガネが曇って何も見えず。ほらやっぱり車内温度が低すぎたってことやんけ!

仙台駅のコンコースでひと息ついて徐々に体を温めて、乗り継いだ夜行バスはホカホカ。
指定されたいちばん後ろの席って、エンジンルームのすぐ近くなのよね。
おかげで汗がじんわりと出る環境で、よく眠れないまま大宮駅前に到着。
今年2回目の岩手出張は、けっこうな修行になりました。
それでもひたすら業務を続け、木曜日からは北海道。
ブリーダーズゴールドカップは3連複5頭ボックス10点買いを本線にしましたが、的中しても3.7倍では……(涙)

ブリーダーズゴールドカップ

(ブリーダーズゴールドカップ)

続く最終レースは2歳重賞のフルールカップ。
ここは6番人気でもミリミリが主軸視できるだろうと決めてかかって1頭軸マルチの3連単とかいろいろ購入。
現地で遭遇した某牧場の社長も「ミリミリだべ」と言うし、森泰斗騎手の手綱だし。

ミリミリで勝負!

(ミリミリで勝負!)

そう信じてレースを見たら、勝ち馬より1秒も速い上がりタイムで追い込んできましたが、1000mでは届きませんで6着でした(泣)。

結果を集計してみると、フルールカップの投資を半分にしておけばプラス決算で終えられた模様で、ちょっと反省。
でも今回はスベっても、こういうメリハリがある買いかたをするのは間違っていないですよね!?
それを忘れないようにして、今週のスパーキングサマーカップに臨む所存です。
馬場には雨の影響が残るかな?

◎11.センチュリオン
〇4.トキノパイレーツ
▲9.ロイヤルパンプ
△3.ラーゴブルー
△2.ザイディックメア
△8.トロヴァオ

過去5年のこのレース、前走1着馬が3着以内に入った例はなく、前走が2~3着だった馬が1~2頭連対。
となれば、前走が2着だったセンチュリオンが本命で、前走が3着だったトキノパイレーツが対抗というシルシは真っ当でしょ!?
あとは前走が7着以内だった馬をピックアップして、おお、なんだかこれで万全という気がしてきたぞ!


プロフィール

プロフィール

浅野 靖典

1969年8月1日生まれ

1998年にグリーンチャンネル「中央競馬中継」のキャスターから競馬関係のキャリアをスタート。
現在は各種媒体に原稿を寄稿し、競馬関係のメディアにも出演。
JRA、青森、九州のセリ市場の司会進行役も担当している。
ときどきグリーンチャンネルの番組「競馬ワンダラー」で、ワゴン車の運転手として全国を放浪。
各地の地方競馬場には1~2年に一度以上は訪問している。

コラム一覧