コラム”

「小ネタが惜しい」
2019年9月10日

いやはや、まったくもってどうもすみません。
何がって、戸塚記念ですよ!

レース3日前の日曜日に「すぱっと的中大作戦~mini」と銘打って、
☆戸塚記念は「3走前までに単勝8番人気以下で、着順はそれより上だった」という馬が9年連続で連対中!
という小ネタを堂々とアピールしたってのに、熱烈に推した小ネタ該当馬のグリードパルフェが3着に負けてしまうとは……(泣)

しかし今年の南関東3歳S1は堅すぎですよ。
東京ダービーも戸塚記念も荒れる前提で予想を組み立てたものだから、“4番人気以内の3頭が3着以内を独占”では、もうお手上げ。
結果は残念だったのですが、それでも戸塚記念の直前は脈拍が上昇したのでした。

パドックを見たら、ウィンターフェルの雰囲気が抜群。小ネタがなければウィンターフェルを軸にしていたと思います。
でも今回は心を鬼にしてスルー。データのとおり、初志貫徹でグリードパルフェから勝負です。
という儀式のようなパドック診断を経て、グリードパルフェからグローリアスライブを除いた12頭に馬複総流し。
念のため、小ネタ該当馬のグローリアスライブには複勝100円で保険を掛けておきました。

あとは枠複総流し、さらにグリードパルフェとヒカリオーソの2頭軸で総流しの3連複。
さらに3連単も買って、購入総額は7千円。そりゃドキドキするでしょ!


(戸塚記念で勝負)

ゴール前で競馬仲間とレースを見守り、2週目の3コーナーでグリードパルフェが上昇していったときに的中を確信しましたよ。
しかし、その後ろから動いたウィンターフェルのほうが勢いがよくて、わがグリードパルフェは3着になってしまいました……(涙)

こんな堅いの、戸塚記念じゃなーい!!!
と、いくらわめいても確定の赤ランプの前には無力でござる。
いちおう、1.8倍の複勝と5.1倍の3連複が当たりましたが、これは的中と呼べるものなのか……


(生ファンファーレは大人数で大迫力)

ならばということで最終レースのパドックに突撃して、周回中の10頭を凝視。
雰囲気としては6番のエクセレンワールドと4番のマイネルサフィルスがよさげだけれど、両方とも逃げ馬なのよね。

そこでちょっと考えて、ハイペースになって差し追い込みタイプの天下になると判断。
しかし結果は福原杏騎手のエクセレンワールドが逃げ切りました。
福原騎手は先日に弾丸ツアーで浦和に行ったときも逃げ先行で4回も勝ったし、今さらだけれど注目するべき騎手ですな!

いやしかし危ないところでした。
何がって、最初に塗ってゴミ箱行きにしたマークカードは、4番と6番を頭に据えた3連単で、そのマークカードだと3着がヌケだったのですよ。
発表された3連単の配当は26760円。
最初のマークカードを使って買っていたら歯ぎしりグギギで、モヤモヤを抱えたままの帰路になるところでした。

これって運がいいのか悪いのか。
でも“運がいい”と思うのは個人の主観ですからね。ハズレ馬券を買わなくて助かったと思っておきましょう(泣)。

その翌日からは韓国に行く予定でしたが、やんごとなき事情で金沢行きに変更。
第1レースの前に金沢競馬場に到着したらメチャメチャ暑かった!


(金沢競馬場)

これは台風の影響で、南からの風が山を越えて流れ込んできたため。おかげで前半戦はパドックの人影はまばらでした。
午後になると馬場側にスタンドの影ができるので過ごしやすさは改善されて、夕方になると気温は下がって秋の気配。

さあ、メインレースは17時30分発走のサラブレッド大賞典!
なんとこのレースは、過去5年で1番人気馬が2勝しているものの、2着と3着がゼロ。
そして2番人気馬は2着1回、3番人気馬は3着以内がゼロという“万馬券必至”の重賞なのです。

1番人気は吉原寛人騎手のハクサンウェーブ。でも体型的に2000mは合わなさそう。
対照的に大きい歩様を見せていたのは2番人気のタンクティーエー。
この馬を軸にしたら、1番人気馬と3番人気馬は少なくとも2着以内には来ないはず!


(サラブレッド大賞典で勝負)

と、データを信じたら、なんとびっくりタンクティーエーが勝って、
ハクサンウェーブが2着、さらに3番人気馬が3着に入るってどーゆーこと!?
これだけ買って、当たったのは2.5倍の単勝だけ。鉄板だと思っていたデータが2回連続で崩れるなんて……


(タンクティーエーおめでとうございます)

それでも懲りずに、木曜日のオーバルスプリントも小ネタ的なデータで勝負しますからね!
その小ネタとは、

☆前走が1200mだった馬が1頭だけ連対する!

12月から9月に移った最初の年(2011年)は前走1200mの馬が不在でしたが、2012年以降はこのデータが継続中。
するってぇと今年の軸は、ノボバカラとブルドッグボスとヤマニンアンプリメの3択になるわけね?

◎9.ヤマニンアンプリメ
○3.サクセスエナジー
▲2.ノブワイルド
△5.ワイドファラオ
△1.ダノングッド

ヤマニンアンプリメは浦和コースが心配、とは思うのですが、この3択だったら妥当な選択でしょう。
相手は当然、前走1200m以外の馬。たぶんこれで万全だとは思うのですが、ノボバカラ&藤本現暉騎手がちょっと気になるので、
6番からの流しも各100円だけ買っておきます。

最後に書き添えておきますが、
戸塚記念の小ネタは来年から「3走前までに単勝7番人気以下でそれ以上の着順に入った馬」に焼き直しとなります。
2着のウィンターフェルの前走が「7番人気で4着」だったもので……


プロフィール

プロフィール

浅野 靖典

1969年8月1日生まれ

1998年にグリーンチャンネル「中央競馬中継」のキャスターから競馬関係のキャリアをスタート。
現在は各種媒体に原稿を寄稿し、競馬関係のメディアにも出演。
JRA、青森、九州のセリ市場の司会進行役も担当している。
ときどきグリーンチャンネルの番組「競馬ワンダラー」で、ワゴン車の運転手として全国を放浪。
各地の地方競馬場には1~2年に一度以上は訪問している。

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