
この標題は、かつて「ワールドプロレスリング」の実況を担当していた古舘伊知郎アナウンサーが、
アンドレ・ザ・ジャイアント選手につけたキャッチフレーズ。
身長223cm、体重250kg。
飛行機のトイレはどうやって使ったのか、などなどの疑問は解けないままですが、
こちらは移動距離が長いという話。単純にスケジュールの問題であります。
9月18日の水曜日に大井競馬場に突撃して東京記念で負け、その翌日は名古屋競馬場。
その日のうちに自宅に戻り、翌日の金曜日の午後に再び出発。
使うキップはJR東日本と北海道の普通列車が7日間乗り放題で10850円という“北海道&東日本パス”です。
目的地は岩手県。でも各駅停車しか使えないので、途中の宮城県塩釜市で1泊し、翌日の土曜日に盛岡駅に到着。
そこからは24時間で3300円なのに3ナンバーの高級レンタカーに乗って、センターラインがない峠道を経て岩泉町に到着。
ここが今回の旅の目的地である「寝台特急日本海」。そのA寝台に宿泊するのです!
(山奥にブルートレイン)
しかし私ったら、うっかりその翌日に高知競馬場での取材仕事を受託してしまったのですよ……
というわけで、この行程で岩手県の山奥から高知県に移動することにしました。
●岩泉7時発→(レンタカー)→9時に盛岡着
9時50分→(はやぶさ号)→11時38分大宮着
大宮から羽田空港に移動して、14時15分発の飛行機→高知空港に15時35分着
高知空港からバスとタクシーで17時に高知競馬場着
→18時10分発走の珊瑚冠賞を取材
そしたらなんと、台風が接近してくるではあーりませんか!
飛行機がちゃんと飛ぶのか、ドキドキですよ。でも飛ぶと信じて羽田空港に到着すると、どうやら欠航にはならない様子。
しかし飛行機はビビるくらいに揺れて、高知空港に着いたら今にも雨が降りそうな空気。
こりゃずぶぬれを覚悟せにゃならん、と直感したのでタオルとサンダルを買ってタクシーに乗ると、大粒の雨が降ってきました。
しかし雨は、降ったり止んだりの繰り返し。
珊瑚冠賞のときもパドックは曇り、本馬場入場は豪雨、レースは小雨でした。
おかげでビニールの雨カッパを使っただけで取材は完了。無事に移動できたし雨でボロボロにならなかったし、マンモスラッキー!
(珊瑚冠賞のパドックは曇り)
と安心したところで馬券活動に入ることに。でも様子がいつもと違う?
この日はインコースが使えたりダメだったりで、いまひとつ傾向がつかめないのです。
地元在住の常連さんも「よくわかんない日ですね」と話すほど。
そもそも珊瑚冠賞が3連単730円という、高知っぽくない結果でしたから!
それでも果敢にアタックすると、第9レースが大ハズレ。
続く第10レースは3連複6頭ボックス20点買いで20.4倍が当たりましたが、第11レースは休憩。
さて、一発逆転ファイナルレースをやるべきか?
と長考して、最終的には回避しました。だって雨も風も強いから、ジョッキーは安全運転すると思ったし……
しかし高知競馬はそんなことはまったくなかった!
1300mの最終レースは12頭立て。その先行争いの激しいこと!
その結果は1番人気のティアマリアが逃げ切って、2着が10番人気で3着が11番人気に入るという波乱でした。
うーむ、この馬券は取れたかも……。
3着に入ったサクラゴールは、高知18戦で3着が2回あるだけというボロボロの成績で、さらに専門紙のコメントがコレ。
だから塗ったけど使わなかったマークカードは、この馬を除いた3連複だったのです。
(このコメントでは買いにくい)
それがなんと3着。
入線順は7番→10番→11番でしたから、お得意の外枠7頭のボックスなら238.8倍を取れていたってことか!
改めて、高知競馬の最終レースは「まともに予想してはいけない」ということを学習しました。
しかしそのあとは「買わなくてよかった」という気持ちと「何も考えずに買っておけばよかった」という思いが交錯してモヤモヤ。
そんな心を土佐のお刺身が癒してくれました……
(お刺身で反省会)
その夜のお宿は、大阪行きの夜行バス。
すでに鳴門大橋が通行止めになっていて、バスの運転手さんからは「瀬戸大橋が通行止めになったら引き返します」とお達し。
でも目が覚めたら三ノ宮駅前でした。行程だけは運がいい!
そのあとは午前5時半から11時頃までマクドナルドで仕事をして、
スーパー銭湯で汗を流してから京セラドームに行って、ホークス対オリックスを4回裏まで観戦。
そこから日本橋のロフトプラスワンウエストに向かい“すぱっと的中大大大作戦!”の会場に潜入!
(SPAT4のイベントです)
日テレ盃は「南関道中膝栗毛」に書いたとおり、
クリソベリル、アポロケンタッキー、ノンコノユメの3連複1点で勝負しましたが、
「祝日開催のときは、2ケタ馬番が1頭だけ連対する」という鉄板データが崩れることに……(泣)
現地からの情報によると、最下位に敗れたアポロケンタッキーは「熱中症になったっぽい」とのこと。
台風のおかげで船橋競馬場の気温は30度近くで、湿度の高い空気に包まれていたそうです。
そっちに台風の影響があったのね。
そして臨んだ最終レース。
かなり絞りにくいメンバー構成だったので、私の人生の指針のひとつである「迷ったら買え!」を実践してみました。
買ったのは“3連複8頭ボックス56点買い”。
捨て身の投網戦法で臨んだら、なんと7→8→6番人気の順で入って、3連複の配当は25950円。ステキ~!!!
(最終レースで大逆転)
3連単160点買いで17万9360円を仕留めた、ビタミンSのお兄ちゃんはさらにお見事。やっぱり馬券は手広くに限りますな♪
でもそれは時と場合によりけり。今週のダートグレードレースは絞るほうがよさげかな?
2日(水)の東京盃
◎2.コパノキッキング
○9.ヒザクリゲ
▲13.グランドボヌール
△7.キャンドルグラス
△12.ブルドッグボス
ダートグレードレースで優勝したことがある馬が4頭しかいないメンバーなら、コパノキッキングでイケるでしょう。
当日の大井競馬場は、マスコミ陣が大集結してグチャグチャになるんだろうなあ。相手筆頭は短距離が合う膝栗毛。
3日(木)のレディスプレリュード
◎1.プリンシアコメータ
○2.アンデスクイーン
▲8.ラビットラン
△10.ファッショニスタ
△4.マドラスチェック
グランダム・ジャパン古馬シーズンの最終戦ですが、ポイント数が上位の馬で出走するのはクレイジーアクセルだけ。
ならば乱ペースにはならないだろうと判断して、プリンシアコメータを本命に推します。
前走時のパドックの雰囲気は「買いにくいなあ~」だったんですよ。それでも2着に入ったのですから、今回は逆転できると思います。
今回は小ネタに頼らず“まっとうな予想”。どうか連勝できますように!
浅野 靖典
1969年8月1日生まれ
1998年にグリーンチャンネル「中央競馬中継」のキャスターから競馬関係のキャリアをスタート。
現在は各種媒体に原稿を寄稿し、競馬関係のメディアにも出演。
JRA、青森、九州のセリ市場の司会進行役も担当している。
ときどきグリーンチャンネルの番組「競馬ワンダラー」で、ワゴン車の運転手として全国を放浪。
各地の地方競馬場には1~2年に一度以上は訪問している。