
個人的な目論見として、9月にタイに行こうと考えておりました。当初の予定は9月30日前後。
目的地は首都バンコクから北東に200kmくらいのところにあるナコーンラーチャシーマーという都市で、
なんとそこには日本でいう「地方競馬」があるのです。
続いてそこから200kmくらい奥にあるウドンタニ。
ここは1月に行きましたが、改めてウドンタニ競馬場に訪問しようという計画です。
こちらは9月30日が開催日であることを確認済。
さらにその近辺には廃競馬場が2か所あるのですが、そこは今回の日程では行くのはムリ。
それでも
●金曜日にバンコクでBNK48の公演を観る
●土曜日にナコーンラーチャシーマーで競馬
●日曜日にウドンタニで競馬→最終便でバンコクに戻り、月曜日に帰国
●火曜日は金沢競馬場で白山大賞典
という、完璧に効率がいいスケジュールを立てたのです。
ただ、さすがに体力がもつのかちょっと不安。
先日、東京記念の帰りに競馬仲間と飲んだとき、「あさのさん、そろそろ死にますよ」と言われましたからねえ。
無理は通すものであるとは思うのですが、危ないと直感したら撤退するほうがいいというのもまた真理。
そんなわけで、タイに行くのは9月末ではなく、9月中旬にしようと考えたのです。
しかし思うようにはならず。
9月8日に金沢に夜行日帰りで行ってきたら、その疲れがハンパなく深くて重いもの。
火曜日になっても頭が重かったのは誤算でした。
これで週末にタイに行ったらちょっとアブナイ……
最後をカタカナにしましたが、他意はありません(ダジャレではない)。
でも取材旅行でもあるし、やっぱり行くか!
と、何回も思ったのですが、やっぱりコンディション的にちとヤバそう。
というわけで9月のタイは回避しました。現地は雨季だしまあいいか~(負け惜しみ)。
しかしその後も「南関道中膝栗毛」に書いたとおり、名古屋に行って岩手高知大阪と移動があって疲労感が持続。
というわけで9月末は自宅での休養に切り替えました。
でも家にいると、家事はやらねばならんし犬は外に連れていけとわめくし、リフレッシュできないんですよね……
そんなわけで、10月1日の金沢にはうっすらとした疲労を連れていくことになってしまいました。
(専門紙ホクリク)
金沢駅に到着して、駅前のスターバックスコーヒーで消費税10%のレシートを初めて手に入れたので、
その元を取ろうと3時間も店内で原稿仕事をしたら体が芯まで冷えてしまい、店を出てすぐに風邪薬を買うという本末転倒。
それでも金沢競馬場に着いたところで、専門紙「ホクリク」の社長から
「今日は堅いからドーンと行って」とアドバイスを受けて勝負に臨んだら本当に堅いレースが多かった!
でも配当的にはソコソコついたので、気分よくサイタマに帰ることができました。
これも全国から参加するお客様のおかげですよね。
白山大賞典はグリムとデルマルーヴルが人気を集めていて、続いてリアンヴェリテが3番人気。
でも、逃げ先行タイプが失速しまくりというこの日の傾向を考えると、リアンヴェリテは間違いなく買い目に入れる必要がなかったのです。
(白山大賞典に出走した佐賀のグレイトパール)
ということで、現地にいた友人知人たちは1→2→5番人気の決着で3連単が31.9倍もついて「これでこんなにつくの?」とウホウホ状態。
やっぱりね、馬券はその日の傾向と馬の調子をちゃんと見るべきなんですよ!
ということを改めて感じて、翌日は大井競馬場に突撃!
(大井競馬場はお客さんがたくさん)
メインレースの東京盃はコパノキッキングが勝つと思い込んでいましたが、結果は予想以上という圧勝。
これで「まさかJがつかないBCに行くってドクター・コパさんは言い出さないよね」と関係者に確認したら
「Jがつくほうに向かいます」とのことでした。
浦和競馬場はさらに混みそう……!
その東京盃が始まる前、トゥインクルステージでは予想イベントが実施されていまして、キャプテン渡辺さんを出待ちしてしばし雑談。
それからパドックに向かったのですが、その前に今日の傾向を確認したら、恐ろしいことに気が付いてしまったのです。
(トゥインクルステージ)
「1レースから10レースまで、ゼッケン1番から4番までの馬が3着以内に入っている。さらにそのうち9レースは2着以内!」
これは間違いなく内枠有利。コパさんの風水は馬場まで味方につけたのか!
そうとなったら作戦変更。まったく眼中になかったショコラブランを、ゼッケン4番という根拠だけでワイドを買い足しました。
そうしたら4着でハズレ(泣)。途中まではドキドキさせてくれたんだけどなあ。
ちなみに“内枠の馬がメチャ来てまっせ”情報は、キャプテンさんに連絡しておきました。
そしたらキャプテンさんもワイドの2-4を買い足したんだって。ゴメンネゴメンネ~
今年のJBCが行われる浦和競馬場も、日によって馬場の傾向が違うので要注意。
しかし「南関道中膝栗毛」は、開催初日のレースをロクに見ないで作成していますので、そこはご了承くださいませ。
ただ、埼玉新聞栄冠賞の1900mは、馬場傾向はあまり関係ないかな?
◎11.センチュリオン
〇1.キングニミッツ
▲9.サダムリスペクト
△5.キャッスルクラウン
△8.ディアデルレイ
このメンバー構成ならセンチュリオンが断然でしょう。
相手はむずかしいですが、長距離戦に実績があるキングニミッツを筆頭に指名。
主導権が取れそうなサダムリスペクト、しぶとい面があるキャッスルクラウン、スローペースになると粘れそうなディアデルレイも押さえます。
ちなみに今回の原稿は、パリから北西に250kmほど行った人口10万人くらいの街、カーンからの帰りの電車内で書いております。
フランス競馬は相変わらずよくわからんのですが、それでも今日は1000円くらいのマイナスで済んだ模様。
ハズレた馬券を念のため機械に入れてみたら払い戻しが出てきたし、まったくわけがわかりません。
(エネイブルは凱旋門賞3連覇ならず)
浅野 靖典
1969年8月1日生まれ
1998年にグリーンチャンネル「中央競馬中継」のキャスターから競馬関係のキャリアをスタート。
現在は各種媒体に原稿を寄稿し、競馬関係のメディアにも出演。
JRA、青森、九州のセリ市場の司会進行役も担当している。
ときどきグリーンチャンネルの番組「競馬ワンダラー」で、ワゴン車の運転手として全国を放浪。
各地の地方競馬場には1~2年に一度以上は訪問している。