コラム”

「当たりハズレに波があり」
2019年10月21日

先週の月曜日は帯広競馬場の敷地内にある「とかちむら」のフリースペースで「南関道中膝栗毛」を作成して、そのまま帯広競馬場に突撃。
帯広競馬場の前から空港行きのバスに乗れるのはありがたいのだけれど、出発時刻が18時23分だから自由になれるのは1時間。
しかも入場口を通過したら、第6レースのパドックが終了しているではないですか!

第6レースの第2障害

(第6レースの第2障害)

となると、勝負できるのは1レースだけ。一撃での的中を狙うためにはどうするべきか。
その答えは、人の助けを借りること。

すぐさま放送席に行って、競馬ブックの定政さんに次の第7レースで何を買えばいいかを教えてもらいました。
持つべきものは情報源♪

放送席のホワイトボードには「2番・フレイムバイヤー」と書かれていました。
定政さん、相手筆頭は何番ですか?
「うーん、5番かなあ」
ということで買いましたよ、2-5のワイド。
放送席から馬券売場までは遠いので、SPAT4でお買い物。

新聞も持っていないし下級条件の出走馬なんてよくわからないし、
予想している時間もないから事情通に聞くのがいちばん!

ブレていますが、ばんえいスタジオ

(ブレていますが、ばんえいスタジオ)

そして結果は、2番が2着で5番が3着で、払い戻しは2.1倍。
ワイドにしておいてよかった~!

定政さんからは「メインレースまで見ますか?」と聞かれましたが、私が乗る飛行機の離陸時刻はメイン発走の5分前。
でも今は、帯広で買った馬券が名古屋で払い戻せるから安心安心。
ということで調子に乗って、定政さんの教えどおりに紙の馬券を買ってみました。

それを持って前日にマイル特典で手に入れた飛行機に乗り、機内wifiに接続して結果を見る前にレース観戦。
なんて便利な世の中なんでしょう!

しかし定政さんがオススメしてくれたアアモンドロシアは2着でも、相手がぜんぜん違うやんけ~
そのレースは積載重量が最大で500kgという軽量戦。
スタートからゴールまで止まらずに走っていくわけですが、勝ち馬は積載重量が470kg。3着も470kg。
答えはわりと簡単なところにあったのねん……

定政さんの推奨馬3頭は、7着、8着、10着という結果。
でもこれは「穴狙い」という前提だったのでしょうがないかな。
個人的にはそれよりも、帯広で買った南部杯のモジアナフレイバーの複勝が惜しかったですよ。
もうちょっとで3着だったのに!

惜しい

(惜しい)

というわけで、帯広競馬場では目の前のレースだけやっていれば黒字だったのに、それ以外のレースで大赤字。
これからは前売りの馬券は買い過ぎないように気を付けますわ(涙)。

しかしフランスから帰った翌日に浦和に行き、その翌日が門別で、
そこから社会科見学やら宴会やらが続いて月曜日の深夜に自宅に着いたら、疲労感が今までの経験とはひと味違う重いもの。
火曜日は自宅で仕事をしつつ休養に努めましたが、水曜日は気がついたら朝6時半。

水曜日は名古屋に行くのですが、以前にも書いたとおり、私はどうも東海道新幹線がニガテなのです。
でもこの時刻になってしまっては、新幹線に乗るしかありません。

当初の予定は始発電車に乗って、熱海、静岡、浜松、豊橋と東海道本線を乗り継いで、12時半頃に名古屋に着くはずだったのに~
でもそのおかげで出発するまで2時間ほど余裕ができたので、これはこれでよかったかも。
それでも少しだけ抵抗して、新幹線に乗るのは豊橋まで。
そこから名古屋までは名鉄電車を利用しました。いやしかし、新幹線って速いんですね!

2時間に1本ある豊橋停車のひかり号に乗ったら、東京駅からの所要時間が1時間20分。
各駅停車だったら5時間ほどかかるのだから、こりゃ確かに楽チンですわ。

という道のりを経て、名古屋競馬場にやってきました。
取材するのはヤングジョッキーズシリーズ・トライアルラウンド。
地方所属の出場騎手は、金沢から1名、高知から4名。JRA所属は5名です。

しかし地方所属騎手5名のうち4名は今年デビューで、アウェーの空気に居どころをなくしている感じ。
対照的に、JRAの騎手たちは名古屋所属の騎手に馬やコースのことをいろいろ聞いていて賑やかでした。
地方ジョッキーズはもっとたくさん動き回って、もっとたくさんしゃべらないとダメですよ。
ずうずうしいくらいがちょうどいい!

それは結果にも現れて、2戦して3着以内に入った地方所属騎手は、第2戦の木村直輝騎手(高知・4年目)だけでした。
個人的に2戦目のレースで万馬券を獲りましたが、もうちょっと地方の新人騎手は頑張ってほしいなあ。

ヤングジョッキーで的中

(ヤングジョッキーで的中)

その翌日も名古屋競馬場に突撃して、2歳重賞のゴールドウィング賞を取材。
過去のデータをチェックすると、このレースは内枠が来ない傾向があるんですよね。

さらに前日は馬場の真ん中あたりが良く伸びていて、しかもゴールドウィング賞は1番人気が2番で、2番人気が1番。
こりゃ大荒れの予感しかしないんでないの!?

とハァハァしながら現地に着いたら、どうも前日とは馬場の様子が違う感じで前残りの連続。
時計も速いし、これじゃあ内枠の人気馬が来ちゃうじゃないの……

と直感したものの、過去のデータどおりに外枠の馬が上位に入ったら後悔するので、
資金は減らしたものの、当初の予定通りに外枠中心で購入。
そしたら2番→1番→3番の順で入って、3連複が380円と超ガチガチ!

ハナ差でインザフューチャーが優勝

(ハナ差でインザフューチャーが優勝)

それでもギリギリでインザフューチャーが勝ったので単勝は的中。1.4倍ですが(汗)。
しかしながら判定写真を見ると、ものすごい僅差ですよ。
たったこれだけでも勝ちと負けがハッキリするのだから、勝負の世界というのは厳しいですなあ。

ゴールドウィング賞の判定写真

(ゴールドウィング賞の判定写真)

2歳重賞戦線は南関東でも始まりまして、火曜日の鎌倉記念が第1弾。
なんと、私が「すぱっとPOG」で指名している馬が2頭も出走するんですよ!

◎7.ヒイロメープル
○1.イッキカセイ
△11.スティローザ
△8.インペリシャブル
△3.アベニンドリーム
△10.チョウライリン

そんなわけで、私の指名馬を本命と対抗に据えてみました。
このシルシのとおり、門別競馬場で馬券を購入する所存であります!


プロフィール

プロフィール

浅野 靖典

1969年8月1日生まれ

1998年にグリーンチャンネル「中央競馬中継」のキャスターから競馬関係のキャリアをスタート。
現在は各種媒体に原稿を寄稿し、競馬関係のメディアにも出演。
JRA、青森、九州のセリ市場の司会進行役も担当している。
ときどきグリーンチャンネルの番組「競馬ワンダラー」で、ワゴン車の運転手として全国を放浪。
各地の地方競馬場には1~2年に一度以上は訪問している。

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