コラム”

「いよいよ浦和のJBC!」
2019年11月1日

今週水曜日の平和賞は、個人的に残念な結果でございました。

現地でパドックをしっかり見て、ヴァケーションとバブルガムダンサーがよさげと判断した、
そこまでは合っていたのですが、チョウライリンが追い込んでくるなんて聞いてないよ~!

そのおかげでバブルガムダンサーは4着になってしまって3連複がハズレ。
さらに、マークカードを塗る段階になって
「そういえば16万馬券を当てた3年前は、矢野貴之騎手が6番人気で勝ったよなあ」という余計なことを思い出してしまい、
矢野騎手が6番人気で騎乗するというレイワデジタルを3連単の1列目と2列目に加えたものだから、二次災害。
でも平和賞だけで計算すればまだ黒字だからまあいいか……(負け惜しみ)。

矢野義幸調教師の900勝達成表彰式もありました

(矢野義幸調教師の900勝達成表彰式もありました)

それでも的場文男騎手の大マクリは「うわ、来た!」という感じでシビれましたね。
先週の川崎競馬のサルビアカップでも、的場騎手が2周目の3コーナーの手前から一気に追い上げる戦法を披露して2着。
3連単100万馬券の要因を作った職人芸でした。

しかしですよ。そういう魅せる競馬ができる騎手って、南関東では的場騎手だけなのでは?

たしかに若手中堅の騎手が同じように仕掛けた場合、それが成功すればいいけれども、
好走につながらなかった場合は調教師や馬主に怒られそう。
また、成功するしないにかかわらず、レース後に先輩騎手に文句を言われるような気がします。
そう考えると、そういう“思い切ったレース”は、技術があるベテラン騎手にしか期待できないのかも。

そういえば昔の浦和では、見澤譲治騎手が2コーナーを曲がり終えた瞬間に後方から発進して、
3コーナーで先頭に立つというすごい競馬をときどき見せていたなあ。

でも実力馬が揃うJBCではそんな派手なレースが見られるかというと、ちょっとどうかな~という感じ。
とくに1400mのレースでは行ったもん勝ちになる可能性が高いと思います。

その1400mのひとつめは、JBCレディスクラシック。
しかし逃げ先行タイプが多いメンバー構成は悩ましい!

◎3.ヤマニンアンプリメ
〇11.ファッショニスタ
▲8.ラーゴブルー
△6.レッツゴードンキ
△5.ゴールドクイーン

ヤマニンアンプリメは前走のオーバルスプリントで、外枠だった分だけ負けた印象。
今回は内枠で逃げたい馬がたくさんいる流れなら、バテた馬に行く先を阻まれなければ差し切れるとみます。

相手筆頭も好位から差し脚を伸ばしてきそうなファッショニスタ。
一発が狙えそうなのがラーゴブルー。
夏の2戦は大敗しましたが、当日の馬体重が大きく減っていれば厚めに押さえてみたいと思います。
もう1頭の穴馬は、ダート適性があるレッツゴードンキ。
でもここは、ヤマニンアンプリメの単勝を中心にしてみようかな!?

2つ目の1400m戦はJBCスプリント。こりゃここから行くしかないでしょう!

◎2.ノブワイルド
○10.コパノキッキング
▲4.サクセスエナジー

ノブワイルドが2番枠を引いたなら、逃げ切りに期待するしかないでしょう!
コパノキッキングは前半で外を回らされてしまうと思いますが、差しに徹すれば逆転があるかも。
サクセスエナジーは前走で初めて付けたブリンカーの効果が大きそうで、好位からの流れ込みに警戒します。
ミスターメロディは実績上位でも、スピードがありすぎて浦和コースは合わないんじゃないかしら。
そこは一種の賭けですね。というわけでキッパリと無印。

問題は次ですよ。
インサイドワークが効く浦和の2000m、JBCクラシック!

◎8.チュウワウィザード
○7.アンデスクイーン
▲4.ストライクイーグル
△12.センチュリオン

要は、オメガパフュームを買うかどうかという判断。
左回りが微妙で小回りコースも微妙、でも実力はトップというオメガパフューム。
もしかしたらミルコ・デムーロ騎手が大マクリを敢行するかもしれませんが、シルシは付けないことにしました。

だって押さえても中途半端だもん。それでも一応、単勝だけは買っておくことにしようかな。
軸にするのは好位からしぶとく伸びてきそうなチュウワウィザード。
アンデスクイーンは条件的に合わなそうですが、勝負どころで置かれる面を出す前に仕掛ければ、
それこそ大マクリが決まる可能性がありそうです。

ストライクイーグル&吉原寛人騎手とセンチュリオン&森泰斗騎手は、鞍上のインサイドワークに期待。
2006年に川崎のJBCクラシックを制したタイムパラドックスのような、2コーナー発進からの3コーナー先頭みたいな一発狙いに期待です。
だって、こういうときは勝ちに行ってナンボでしょ!

さてさて平和賞の日の帰り道、競馬仲間たちと「JBCどうする?」という話になりました。
開門予定時刻は午前9時。果たして何時から並べば陣地を確保できるのか?

打ち合わせ中

(打ち合わせ中)

よくわからないので、とりあえず私は早めに行こうと思います。
しかし陣地を取ったら、パドックで馬を見るのはあきらめないとダメだろうなあ。

じつは私の現在地は羽田空港。
きのうは門別競馬場に行っていたのです。
そして北海道2歳優駿はパドック診断で、勝ったキメラヴェリテ(6番人気)と2着のアベニンドリーム(8番人気)をチョイスしていたのですよ。

北海道2歳優駿はキメラヴェリテが逃げ切り

(北海道2歳優駿はキメラヴェリテが逃げ切り)

ここのところパドックを見る目が上昇しているようなので(個人比)直前の様子を見たいのですが、
見たら見たで馬券の締め切りに間に合うか不安。
電波使用量も局地的に大きくなるだろうから、現地で締め切り間際にSPAT4で買えるかどうかも心配……。
とにかく、今年のJBCが無事に終わることが最大の願いです!

北海道土産です

(北海道土産です)


プロフィール

プロフィール

浅野 靖典

1969年8月1日生まれ

1998年にグリーンチャンネル「中央競馬中継」のキャスターから競馬関係のキャリアをスタート。
現在は各種媒体に原稿を寄稿し、競馬関係のメディアにも出演。
JRA、青森、九州のセリ市場の司会進行役も担当している。
ときどきグリーンチャンネルの番組「競馬ワンダラー」で、ワゴン車の運転手として全国を放浪。
各地の地方競馬場には1~2年に一度以上は訪問している。

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