
先週の「南関道中膝栗毛」は石川県の小松空港からの送信でした。
さあて、では金沢駅を13時10分に出る金沢競馬場行きのタダバスに乗るか~!
と思って、航空会社のホームページであらかじめ調べておいた12時15分発の金沢駅行きバスに乗ろうとしたら、
なんとそのバスは現在のダイヤでは運休中で、次のバスは1時間後。
だとすると、乗れるタダバスは14時35分発の最終便。
その時間にバスがあって助かりますわ。
しかし小松空港から乗ったバスが、途中でトレーラーの横転事故による渋滞にハマってしまい、
金沢駅までの所要時間は通常が40分のところ1時間10分。
金沢駅に着いたのは競馬場行きの発車4分前で無事に乗り継げましたが、これって運がいいのか悪いのかよくわからないぞ!
こういうときは、馬券は控えるに限ります。
そのおかげで、この日のメインレースのA1戦でのハズレを回避できました。
1番人気のタンクティーエーが4着で、馬券を買っていたらこの馬を軸にしていたはず。
「う~ん。体重が増えていて(プラス11kgで557kg)、乗ってからの動きもイマイチという感じだったんですよね~」と、
手綱を取った藤田弘治騎手。
このあとは1月3日に川崎競馬場で行われる報知オールスターカップに登録するそうですが「たぶん出られないんじゃないかなあ」とのこと。
その前日(12月8日)の中日杯を制したティモシーブルー、
2着のグルームアイランドも同じレースを目指すらしく、そうなるとタンクティーエーまでは順番が回らないことになります。
冬休み期間がある競馬場の悩ましいところですね。
(金沢競馬場の食堂「世界館」のベーコンエッグ定食)
騎手も同様で、吉原寛人騎手は川崎、畑中信司騎手は高知で乗りますが、
そのほかのみなさんは南関東で調教助手、大手の牧場で2歳馬の育成……などが主なところ。
以前は宅配便のドライバーをしていた騎手がいましたが、今は大半の騎手が冬も馬に携わっている模様です。
昨今の人手不足は深刻ですからね……
それはそれとして、競馬場に来たのに馬券を買わないのは競馬人として気が引けるところ。
というわけで最終レースは買いましたよ。
でもそのレースは8頭立てで実力差が大きいメンバー構成。
3連単2点での的中でも、配当が240円では当たった喜びも半減です。
私は紙で買いましたが、これはSPAT4で買うべきだったなあ。
最終レースのあとは取材活動。
それが終わってスタンドに戻ると、船橋競馬と帯広競馬が発売中でした。
開いているのは3階だけで、走路側が船橋の画面、パドック側が帯広の画面という運用です。
(ナイター競馬を発売中)
しかしながら、3階フロアにいたのは目測で50人くらい。
1階の案内所にはオバちゃんとおじさんが計3人いたし、
暖房や照明、大型ビジョンの電気代などを考えると「経営的にダメなんじゃないの?」と思える風景でした。
しかも船橋競馬の最終レース後には、金沢駅まで無料バスが運行されるんですよ!
その一方で、半径1kmに人家がないという金沢競馬場まで場外発売の馬券を買いに来る人が50人もいる、という考えかたをしてもいいのかも。
金沢競馬は南関4場を除くと“自前での場外発売所を持たない唯一の主催者”。
北陸3県は持ち家率と貯蓄率が高いことだし、競馬場で夜まで馬券を売るより、街の近くに場外発売所を作るほうがいいと思うんですけど?
(夜の金沢競馬場)
その翌日(火曜日)も金沢競馬場に突撃。
この日の私の成績は「全体的に堅いけれども、3連単を買うと1頭が抜ける」という状況でした。
そんなわけで最終レースは買わずに見るだけにしたら、8頭立ての6番人気馬が2着に入って「買わなくてよかった~」状態。
やった、儲かった!
それでもトータルでマイナスなのは間違いないので、少しでも損失補填をしなければ。
ということで、帰りは加賀方面行きの無料バスに乗ることにしました。
これで小松駅まで運んでもらい、そこから路線バスに乗り換えると、なんと270円で小松空港まで行けるのです!
ちなみに金沢駅から空港行きのバスに乗ると1100円。
金沢駅からJRで小松駅まで行くと510円。セコく節約していきまっしょー♪
でも小松駅までどれくらいの時間がかかるか分からないのが心配点。
バスが出たのは最終レースが確定してから約10分後の16時24分で、私が乗る飛行機は19時50分発。
まさか2時間はかからないよなあ……
(長距離無料バス出発!)
と思いつつ車内で寝て、気がついたらまだ金沢市内でビックリ。
最初は14人が乗っていたバスはあちこちの停留所に寄って、松任駅を出たところで客は私を含めて2名だけ。
てゆーか、松任駅に着いたところで18時ですよ!
金沢駅から電車で10分の松任駅まで1時間半もかかるとは。
狭い道を通るわ交差点を曲がる回数がえらく多いわで大丈夫なのかとは思っていたのですが。
でも松任駅で降りて電車に乗り換えては節約生活の名がすたる。
そう思いとどまってバスに乗り続けると、そこからは国道8号線を通って快走。
でも小松駅に着いたのは18時29分で、小松空港到着は19時ちょっと前でした。
最終レースの発走時刻が遅い夏場は、このルートを使うと飛行機に間に合いませんな。
(小松駅に到着した無料バス)
そんなセコセコ道中を経て水曜日のクイーン賞は自宅で見たら、吉原寛人騎手のクレイジーアクセルが逃げ切った!
火曜日の金沢でも巧いと思えるレースをしていましたし、やはり吉原騎手の腕は確かだと思います。
今週もその技術に期待しようかな?
◎2.ヴァケーション
〇8.テイエムサウスダン
▲13.ゴールドビルダー
△10.メイショウテンスイ
△3.ブリッグオドーン
△7.モリノブレイク
過去5年の3連単はすべて4ケタ配当となっていますが、
6年前はハッピースプリントが勝って、2着がJRA所属馬で、3着が北海道から移籍初戦の船橋所属馬。
この3連単5万馬券は獲ったなあ……(遠い目)
今年はチョイ荒れの可能性が十分と考えて、吉原騎手のヴァケーションを軸にします。
インペリシャブルとキメラヴェリテが競る形になると思うので、
なおさら差し脚があるタイプが狙えるのではないかと!
浅野 靖典
1969年8月1日生まれ
1998年にグリーンチャンネル「中央競馬中継」のキャスターから競馬関係のキャリアをスタート。
現在は各種媒体に原稿を寄稿し、競馬関係のメディアにも出演。
JRA、青森、九州のセリ市場の司会進行役も担当している。
ときどきグリーンチャンネルの番組「競馬ワンダラー」で、ワゴン車の運転手として全国を放浪。
各地の地方競馬場には1~2年に一度以上は訪問している。