コラム”

「ソウル競馬場と川崎競馬場を連闘」
2019年12月23日

今回の「南関道中膝栗毛」は自宅で作成していますが、前回は成田空港からでした。
先々週の金曜日、つまり12月13日にグリーンチャンネルで「アタック!地方競馬」の収録がありまして、そこから成田空港へと移動。
もし人身事故とかがあったら乗り遅れるというタイミングでしたが、
地下鉄も京成電車も定刻通りに走ってくれて、チェックインカウンターが閉まる8分前に航空券を無事にゲット。
夜8時の飛行機でソウル仁川空港に向けて出発したのでした。

そのままソウル市内で開催されている忘年会に合流。
3次会のカラオケ店を出たのがなんと午前6時40分という長丁場ではさすがにヘロヘロで、
そのまま近所のサウナ(7000ウォン=630円)に入って昼過ぎまでゴロ寝……
そんな状況だったので、土曜日は午後3時に宿泊先の東横インに入って粛々とお仕事。
そして夜9時から再び忘年会に行ったので、東横インに戻ったのは午前3時でした。

宴会中

(宴会中)

この時期はそういうことになりがちとはいえ、2日連続で深夜までは体に毒。
それでもなんとか10時にチェックアウトして、行くぜソウル競馬場!
というところでしたが、ロビーでその日の仕事を終わらせて、さらに書店に寄ったので、競馬場の最寄り駅に着いたのは13時20分。
13時25分発走の第5レースに間に合うつもりだったのに~!

速攻で競馬場に向かい、入場ゲートを通過したら、場内放送的にレースが終わっている感じ。
とりあえず検量室に急ごう!
スタンドを回り込んで馬場側に向かうとレースはとうの昔に終わっていて、走り終えた馬も引き揚げ終わっているというところ。
騎手の姿もひとりだけでしたが、そこにいるのは田中正一(たなか・まさかず)騎手ではないですか!
急いで近づいて声をかけて「勝ったの?」と聞いたら「勝ちました」という返事。
うおお、勝つところを見られなかったのか。
もったいない~~~!

田中騎手

(田中騎手)

ところで韓国での免許はもう終了?
「ハイ、来週(12月22日)までで、年明けからはマカオで乗ります」とのこと。
最近は日本語通訳が用意されなくなったらしく、田中騎手は英語の通訳を介している状況。
てことは、日本語をしゃべるのは久しぶりですな。

正月は日本で過ごすとのことなので、そこでたくさん母国語を使ってから次の土地へと向かっていってもらいましょう。
あ、でもマカオは中野省吾騎手がいるから日本語が使える環境でしたね(笑)。
いやしかし、せっかく田中騎手が勝ったのに、本屋さんに寄ったがために馬券を買えなかったとは痛すぎる。
田中騎手と話せたのはよかったけれど、それじゃあ喜びも半減ですよ。

ちなみに田中騎手の単勝は5.6倍。
そのレースは1着が田中騎手(日)、2着がダビッド(仏)、3着がビクトワール(仏)という外国人ジョッキーのワンツースリー。
馬券的に簡単だったのに!
でもここでカーッとしたらダメなので、食堂に行って休憩。
注文したヘジャンクク定食は微妙な感じでした。
ちなみに7000ウォン。

ヘジャンクク

(ヘジャンクク)

私の今回の旅行は、忘年会とコンサートがメインイベント。
この日は午後6時からコンサートなので、4時くらいには競馬場を出なければ。
食事中に6レースが終わったので、7レースにトライ。
2歳戦なので荒れないだろうと単勝1.8倍の馬を厚めにして3連複をボックスで買ったら、6番人気→7番人気→1番人気の順で入線。
なんと2着馬がヌケてしまいました(泣)。

残り150m付近での攻防

(残り150m付近での攻防)

こりゃ今日はダメだなと悟ったので、第8レースは見るだけに。
その時間は場内探索に充てました。
今年は5月の韓国ダービーの日が北海道で、6月の済州ダービーは九州、
9月のコリアカップの日は金沢競馬場にいて、11月のブリーダーズカップ(済州)は脚部不安で回避……

そんなわけで韓国の競馬場に来るのは1年3か月ぶりだったのです。
まずは新館5階にある外国人専用席に行ってみよう。
でもマジですか。
4階までしか行けなくなっている!
どーなっているのと案内所で聞いたら、外国人専用席は廃止されて、今は5階が有料の指定席になっているのだそうな。

さらに旧館1階にあるラウンジが若者限定になっていたところも変更点。
そして競馬場内でビールを売っていた唯一の店が、なんとロッテリアに替わっていた……
とスタンド内を歩いて、第9レースの馬券を前売りで購入。
韓国は馬券の有効期間が1年なので、持って帰っても大丈夫(たぶん)。
買ったのはサダムパテック産駒の単勝と、その馬と田中騎手の馬を2頭軸にした3連複総流し。
結果はサダムパテック産駒が勝ちましたが、田中騎手はブービーではどうにもなりませぬ。
ちなみに単勝オッズは2.3倍。
金額的にはビミョーですけど、その単勝を払い戻しに行かなければ!

サダムパテック産駒で勝負

(サダムパテック産駒で勝負)

その後はコンサートに行って、終了後はまたしても午前1時半まで宴会。
そのまま深夜バスに乗って空港に行き、
5時55分発の飛行機で8時半頃に成田に着いて、そのまま「南関道中」を作成したのでした。
それを送ったら川崎競馬場にゴー!
この日は「奇跡の名馬」という本の冠レースが実施されておりまして、
この本には私もちょびっと参加しているのでレースに立ち会った次第でございます。
そして川崎の最終レースで3連単11240円が的中。
ソウルでの負けを取り返したぞ!

けっこう厚い本です

(けっこう厚い本です)

馬券の調子が戻ってきたような気がするので、水曜日の浦和・ゴールドカップにも気分よく向かえます!?

◎2.ブルドッグボス
○4.ノブワイルド
△全部

日曜日の雨がけっこうな量だったので、水曜日の時計は速くなりそう。
となると、ブルドッグボスの連勝が濃厚でしょう。
ノブワイルドは短距離のスピードは上位でも、1400mだと持ち時計がブルドッグボスよりも下。
それでもここなら2着は外さないはず。
あとは選択が難しいですねえ。
だったら3着は総流しでいいんじゃないかしら。
3連単10点買いから夜の大井につなげましょう!

プロフィール

プロフィール

浅野 靖典

1969年8月1日生まれ

1998年にグリーンチャンネル「中央競馬中継」のキャスターから競馬関係のキャリアをスタート。
現在は各種媒体に原稿を寄稿し、競馬関係のメディアにも出演。
JRA、青森、九州のセリ市場の司会進行役も担当している。
ときどきグリーンチャンネルの番組「競馬ワンダラー」で、ワゴン車の運転手として全国を放浪。
各地の地方競馬場には1~2年に一度以上は訪問している。

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